2023年07月11日

2x2x3の解き方も様々で

北村暁さんまっさんさんが署名している Support Taiwan's Participation in the World Cube Association (WCA) に私も署名しました。もちろん簡単な問題ではないことは分かっているつもりですが…。

わじさん2x2x3 の解法、絵が見やすくて良いですね。…ごめんなさい、私にはちょっと難しくて簡単には理解できませんでした。

2x2x3 の解法は上下面を先に解く解法と中段を先に解く解法があり、Kemi さんJaap氏魔術方塊この方も台湾の方でしたね)、動画で言えば Cube Solve Hero さんが上下面が先で中段が後、わじさん、ねくた〜いさんルービックキューブ簡単6面完成攻略法、動画で言えば 不正常魔術方塊研究中心 が中段を先に解いています。

J式は上下段の隅合わせ中段で解いていました。記事を書いたことすらすっかり忘れていましたね。

222_BlYl.JPG 222_OrLG.JPG

改めて見ても、謎の配色ですね。

上下段は自由に回転できるけど側面は 180°回転しか出来ないのはスクエア1と一緒なので、スクエア1をご存じの方はあまり苦労せずに解くことができると思います。むしろ、解法を知らずに、自力で解いてみようとすることが楽しいパズルかもしれませんね。

私の持っているパズルは回転が良くないので速解きには向きません。たまに抽斗(ひきだし)から見つけて、気が向いたら廻してみる、程度が楽しいパズルと思っています。

posted by じゅうべい at 11:38| Comment(0) | 直方体

2020年07月17日

2x2x4 Rubik's Tower

2x2x4 は Rubik's Tower として発売され、現在も Amazon で買えます。tribox では WitEden 製 が購入できます。私は Rubik's Tower の方を買ったようで、引っかかるし廻しにくいし、扱いにくさを感じています。

パズルとしては、側面も 90°回転できるぶん、Tower Cube 2x2x3 や Rubik's Domino 3x3x2 より解くのは簡単そうです。一方、派手に変形してくれるので、知らない人は驚いてくれそうです。

恥ずかしながら、Kemi さんのサイト に付け加えることはありません。簡単6面完成攻略法 をご覧になるのも良いでしょう。中央二層を 2x2x2 として解き、あとは上下層とその中層で 2x2x3 として解けば完成します。

これで終わるとあまりに寂しいので、解いた過程を写真に撮ってみました。

スクランブルは tribox contest 2020年 後半期第1週 2x2x2 のその1とその2を用いました。その1を側面回転は全て 180°回転にし、1手ごとにその手順と同じ方向に第二層だけを廻します。第二層廻しを u, u', u2 で示すと、

U' R' F R U R' U2 R U' R U2 を元に、

U' u' R2 u' F2 u R2 u U u R2 u' U2 u2 R2 u U' u' R2 u U2 u2

これで変形せずに十分に混ぜられたと考えて、その2 R F' R2 F R U' R' F2 U F R2 は普通に廻しました。

224#00_scrambled.JPG

変形をしっかり見せたくて、最後の R2 を R にしてしまっています。

一応、絵は 2x2x3 のものですが、J式回転記号を載せておきます。
223_notation.jpg

まず緑面を合わせました。不完全一面(側面は無理に合わせない)で充分です。最初から 3つ合ってしまっていて、1つを出迎えで入れました。


実物はもうちょっと赤と緑がはっきり識別できるのですが、写真になるとひどいですね。自分で撮った写真ながら、私には何が何だか全然分かりません。

続いて黄面を揃えます。たった今気づきましたが、これ、日本配色ですね。上下面が白青、右に赤・左に橙を配置して、前面が緑、奥面が黄です。いつ買ったんだろ?

224#04_presetYellow.JPG

普通に 2x2x2、J式333の CLL で解けますが、つい Sune (w- t2 w t w- t w t2) を廻してしまっていますね。

意外に分かりにくかったのですが、この T字では T の横棒が正しい組み合わせで、縦棒を交換することになります。縦棒が自分を向く向きに持ち替えて、この場合は 上下前 (e2 t- e2 t b e2 b- e2 / R2 U' R2 U D R2 D' R2) を廻しました。

224#07_setMidLayer.JPG

中二層が揃ってしまえば直方体に戻ります。形よりは、対面色の位置と組み合わせを注意して合わせるのが良いでしょう。

直方体に戻っていても中二層が崩れている場合があります。試しに、この状態で上対角

e2 t b e2 t e2 t b e2 t e2 t b e2 t / R2 U D R2 U R2 U D R2 U R2 U D R2 U

を廻してみても変形しません。気が向いたら試してみてください。

続いて、上下面一色化、


下段は揃ってしまっていたので、上段を上前で合わせました。

e2 t b- e2 t e2 t- e2 b e2 t- e2 t  / R2 U D' R2 U R2 U' R2 D R2 U' R2 U

3x3x3 の三隅巡回(PLL の A-perm)でも良かったのですが、つい。おかげで中層が崩れました。

224#11_presetMidClock.JPG

いかにも直方体パズルを解いているようで、むしろ都合が良かったです。中段三角、t- b e2 t b s2 で完成です。

224#12_solved.JPG

一応手順を、J式 / WCA表記 で並べて載せておきますね。

上前:e2 t b- e2 t e2 t- e2 b e2 t- e2 t  / R2 U D' R2 U R2 U' R2 D R2 U' R2 U

上下前:e2 t- e2 t b e2 b- e2 / R2 U' R2 U D R2 D' R2

上対角:e2 t b e2 t e2 t b e2 t e2 t b e2 t / R2 U D R2 U R2 U D R2 U R2 U D R2 U

上下対角:e2 n2 e2 / R2 B2 R2

上右-下対角:e2 b- e2 b e2 b- e2 b e2 / R2 D' R2 D R2 D' R2 D R2

上対角-下右:e2 t- e2 t e2 t- e2 t e2 / R2 U' R2 U R2 U' R2 U R2

中段_右交換:(e2 t2)^3 / (R2 U2)x3

中段_左右交換:t2 b2 e2 t2 b2 w2 / U2 D2 R2 U2 D2 L2
中段_対角(左前−右奥)交換:e2 t- b- s2 t b e2 t2 / R2 U' D' F2 U D R2 U2

中段_反時計移動:t- b e2 t b- s2 / U' D R2 U D' F2

posted by じゅうべい at 14:21| Comment(0) | 直方体

2020年07月14日

Tower Cube2:中段合わせ

2x2x3、いわゆる Tower Cube は、222やスクエア1、3x3x2 の手順などを駆使して、上下面の色を合わせ、隅の位置を合わせてしまえば、あとは中段を合わせてしまえば完成します。Kemi さんのサイト の解法に特に付け加えることはないのですが、3x3x2 にはない中段合わせが、3x3x3 とどのように連関するのか、併せて見ると理解しやすいように感じています。

一応、J式回転記号を載せておきます。それぞれの手順の”/”のあとは WCA式表記です。

223_notation.jpg

中段_右交換:(e2 t2)^3 / (R2 U2)x3
223中段_右交換'.jpg333隣辺平行'.jpg
隣辺平行です。2x2x3 では上面に中列がないので、中段の交換だけが認識されます。

中段_左右交換:t2 b2 e2 t2 b2 w2 / U2 D2 R2 U2 D2 L2
223中段_左右交換'.jpg333対辺平行_左右.jpg
左の矢印が見にくくて申し訳ありません。対辺平行です。これは 2x2x3 も 3x3x3 も同様に辺移動が行われますね。

中段_三辺時計:s2 t- b e2 t b- / F2 U' D R2 U D'
223中段_三角時計'.jpg333中段_三辺時計.jpg
中段三角の時計移動ですです。これも、2x2x3 も 3x3x3 も同様に辺移動が行われます。

3x3x3 で左前に入れたい中辺が右奥に埋まっているとき、右奥→左前移動のためにこの逆手順、t b- e2 t- b s2 (U D' R2 U' D F2) をよく使っていました。右手人差し指を上段、薬指を下段に当てると同時に一手で押し込めます。戻しも上下段を同時に廻すので、実質 4手手順です。この上下段同時廻しはスクエア1では必須ですね。

ただ、今なら右前の中段が崩れるのが嫌なので、右前より左前を先に入れるなどの順序を考えるのも面倒ですし、次の中段対角を廻すと思います。

中段_対角交換:e2 t- b- s2 t b e2 t2 / R2 U' D' F2 U D R2 U2
223中段_対角'.jpg333上面対辺_中段対角.jpg
先日、たむそんさんの twitter で紹介されていて、以後利用させていただいている手順です。Kemi さんのサイト では
R2 Uw' U' R2 Uw U R2 U2
となっていますが、同じ移動が行われます。

中段の右奥←→左前の対角交換と同時に上前←→上奥の交換も行われますが、2x2x3 には上段に中列が存在しないので、中段の対角交換だけが認識されます。

Kemi さんのサイト ではこの四通りの状況だけが示されていますが、この中段対角の状況から中段左右交換を行うと、

中段_四辺時計
223中段_四辺時計'.jpg
が作り出せます。残念ながら、現在この状況を一手順で完成させる手順は見つけ出せていません。隣辺平行→中段三角、もしくは対辺平行→中段対角のどちらかで対処するしかなさそうです。

3x3x3 で発生したらかなり嫌ですね。
333中段_四辺時計.jpg
ちゃんと認識できずに隣辺平行を廻して、「え?どうなってるの?」とパニックに陥ることでしょうね。

posted by じゅうべい at 14:05| Comment(0) | 直方体