2025年04月18日

ブランカーキューブの解法ブログが

麻雀は大学野球部の頃はさんざんやったのですが、その後は年末に帰省したときに家族で打つくらいで、その機会も結婚後にはなくなりました。

子混老頭ツモ(親) については、混老頭混一色(ホンイツ)と一緒で面前三翻、喰って二翻、と思っていたので、七対子(チートイツ、ニコニコ)なら絶対面前なので、2 + 3 + 1 = 6 で普通に跳満、親なら 4000 オール、と思っていました。面前でも二翻のルールの方が一般的なのですね。さらにドラが加わったら、七対子なら絶対に二枚づつあるから、+2 で倍満だろうと思いましたが、赤ドラなら 1枚の可能性もありますね。

こういう話題を聞くと久しぶりに麻雀をしたくなりますが、現状では娘と奥さんと すみっコのドンジャラ、すみジャラ をするので精一杯のようです。

スキューブの解法は、Sarah's method が主流でしょうか?のきぶろぐ が絵と手順を示してくれていますね。は Rubik'skewb上級編(手順一覧はこちら)で廻しているので、Sarah法の図を見ても今ひとつ分かりません。理解力の悪さは相変わらず、いえ、さらに悪化しているような気もします。なかなか新しいものを頭に入れられません。でも、自己流で楽しむのにはこれでいい気がしています。

Blanker_t.JPG Blanker_te.JPG

の、たいたいさんによる 解法ブログを見つけました。

解法動画ならアラビア語のこちらとか中国語のこちらとかもありますね。

いじっていて楽しいパズルなので、ぜひいろんな方に試していただきたいなと思います。

posted by じゅうべい at 11:20| Comment(0) | 変形パズル

2024年12月03日

バミューダ ジュピター ダイジェスト

この記事は Speedcubing Advent Calendar 2024 3日目の記事として書かれたものです。

speedsolve さん、今年も Speedcubing Advent Calendar を企画してくださり、ありがとうございます。

様々な方々の競技前のルーティンが紹介されてあって、とても参考になりました。ありがとうございます。

明日の4日目は kits_さんによる「FTO解法解説を書きます(という意志)」です。

みなさん、こんにちは。遅いけれどもキューブ系パズルを廻すのが好きな愛好家です。大会に出たことはありませんが、tribox コンテストは開始以来、3x3x3 は腸閉塞で入院した週に一回休んだだけ、Megaminx, Skewb, Square-1, Clock は競技開始から完全皆勤を続けています。

アドカレの記事には、大会運営や競技参加、公式競技や準公式競技についての素晴らしい記事が目白押しになっていますが、アドカレの注意書きに

「こういう記事も対象です(例)    パズルの話」

とあるのをいいことに、'21 傀儡魔方1号,'22 アイコサメイト, '23 ラッチキューブ, と我流のパズル解法を紹介させて頂いています。

キューブ系パズルを廻すことについては、一つのパズルを時間を掛けて廻すことが多く、あまり種類は廻せていませんが、このブログのさくいんを見ていただければ、どんなパズルに興味があるか分かっていただけるかもしれません。

そんなパズルの中で、今年は Bermuda Jupiter
BermJupiter_WRB.JPG BermJupiterScr1eGreen1baseF.JPG BermJupiterScr1eGreen1baseH.JPG
を紹介することにしました。

アドカレの諸注意に
「ショップを紹介することは利権が絡みますので禁止します。」

とあるので、購入できるサイトはここには載せませんが、探せば現在でも購入可能です。

この一日の記事ではこのパズルの解法を全てを詳細に紹介することは難しいので、先々月及び先月の各記事、

概要,2 スクランブルの提案,3 基本手順,三角形の斜辺の合わせが 4 ,5 ,6

などもご覧いただければと思います。

Bermuda 天体シリーズは三角形のパーツを含むことで回転制限を持たせて、解くことを難しくしている一連のパズルで、概要 にも書きましたが、木星 (Jupiter) が一番難しいとされています。商品としては Burmuda 〜 となっていますが、由来がおそらく バミューダトライアングルのこともあり、インターネット上では動画も商品も Bermuda 〜 とすることが殆んどなので(私も長らく気付いていませんでした)、Bermuda Jupiter、バミューダジュピター と表記させて頂くことにします。

上白・前赤・右青の向きで持って、WCA表記の回転記号で言えば U2 F'1.5 (0.5 で 45°回転)で
BermJupiter_Basic.JPG

でようやく”普通”に廻せるようになります。この形、もしくは、緑上・青下・前赤右白で
BermJupiterScr1eGreen1baseF.JPG

この形で廻すことが基本となります。

手順は、実はスレッジハンマー (SledgeHammer)、R F' R' F などで示される手順でほぼ全て解決できます。そういう点ではさほど難易度は高くないように思います。私の印象としてはスクエア1の方が難しいように感じています。

一方で、基本手順をどう組み合わせるかで順々に解けていくこのパズルは、廻し慣れたパズルの手順を再考するのに良い機会を与えてくれる、かもしれません。

回転記号として、島内先生由来の方位を基準とした、J式333 の回転記号を用います。こちらでないと、私には分かりにくいので、どうぞご容赦を。
notationLletter_ew.jpgnotationLletter_sn.jpgnotationLletter_tb.jpg

反時計回りでは"-"、180°回転では"2"(本当は上付き)を添えます。J式回転記号のあとに/ の後またはカッコの中に WCA式表記を添えることにします。

このパズルでは 45°回転が発生するので、その場合は 0.5 を添えます。135°回転の場合は 1.5、それぞれ反時計廻しの場合は -0.5, -1.5 となります。

同じ回転操作の組を繰り返す場合は、その回転操作をカッコで括ってカッコの外のべき乗記号の ^ のあとに回数を表記します。これも本当は上付き表記ですね。WCA表記の場合は ^ の代わりに x を用います。

図の上面は薄い灰色に着色してあります。大三角以外の小片は色も形もこの状態とは異なっていることも多いですが、これで統一させて下さい。赤三角の斜辺には五角形小片ではない小片を並べて表記しましたが、最終目標の形としてこちらにさせていただいています。

基本手順を抜粋して紹介すると、
BermJupiterERotateO.jpg三辺 時計廻し : t- e t e- / U' R U R'

BermJupiterEOrient.jpg二辺向き替え : (e t- e- t)(e- s e s-) / (R U' R' U)(R' F R F')

BermJupiterExSM.jpg前下交換 : (s e- s- e)^3 / (F R' F' R)x3

BermJupiterCRoll4_EOoSWc.jpg四隅・右奥前下 時計廻し : {(e t- e- t)(e- s e s-)}^2 / {(R U' R' U)(R' F R F')}x2

BermJupiterCRoll_EoOc.jpg右奥時計・前下"反"時計廻し : {(e t- e- t)^2 (e- s e s-)^2}^2

                                                                    / {(R U' R' U)x2 (R' F R F')x2}x2

逆手順や xy 持ち替え手順なども用意しておいた方が効率よく解けますが、ここでは割愛させて頂きます。

解き方としては、私は上白・右青・前赤に持って、

BermJupiterScr1dRed6.JPGBermJupiterScr1dRed8.JPGBermJupiterScr1dRed9.JPG
と揃えていますが、順序は実際には変えても問題ありません。ただ、あとに揃える部分ほど面倒さが増します。反転して揃えてしまったときの戻し方も、同様に徐々に面倒になっていきます。

取りあえず、この三つの三角の斜辺部分が揃えられたら、青面を下、緑面を上に持ち替えます。

左奥中段に入れる”黄橙”の辺が入れるのに面倒なので(右は x2 y- 持ち替えをして、反対側から見たもの)
BermJupiterScr1eGreen1baseF.JPG BermJupiterScr1eGreen1baseH.JPG

最初に入れておきます。下段のズラし方などを気をつければ、分かってしまえばそんなに難しくはありません。ただ、反転した向きで入れないように気をつけましょう。

続いて、残った五辺の位置と向きを揃えます。8355法 に似た状況と言えますが、このパズルでは下段を自由には廻せないので、向きを合わせながら順に揃えていきます。

その際、二点交換が発生すると(少なくとも私は)いろいろと混乱します。そこで、まずは前下に入れる赤五角形(斜めが黄と緑)を入れた上で、位置が揃っている辺の組み合わせを前と左に置いてCLL 手順 (Speedsolving.com Wiki での手順は こちら)を駆使して揃えています。

ただ、残念ながら廻せるのは、L1, L2, S2, Pi- の 4つだけでした。L1 は隅向き替えに、Pi- は辺の二の字移動に使えます。他を、向き替えなしも併せて示すと(横線が付いている辺の向きが替わります)、

BJ_CLL_planeEdge.jpg 向き替えなし : {(t- e t e-) t-}^2 / {(U' R U R') U'}x2

BJ_CLL_L2Edge.jpg L2 : t2 (s e- s- e t e t- e-) t2 / U2 (F R' F' R U R U' R') U2

BJ_CLL_rL2Edge.jpg reverse L2 : t- (e t e- t- e- s e s-) t- / U' (R U R' U' R' F R F') U'

BJ_CLL_S2rEdge.jpg S2 back : t- e- s e s- t2 s- t2 s t- / U' R' F R F' U2 F' U2 F U'


辺の位置と向きが合ったら、次は隅位置合わせです。

上記で辺位置を、隅を合わせる CLL 手順で合わせているので、とうぜん隅位置はごちゃごちゃになりますが、このパズルにおいては、辺を移動しない隅移動手順が充実しているので問題ありません。

といっても、上記の二隅交換×2 だけではさすがに苦しいですね。

魔術方塊でも紹介されている三隅移動手順のCP2 (CP3 は不要です)
BermJupiter3Cccw'.jpg奥→前→右 三隅”反”時計廻し : (e t- e- t)^3  t- (e- s e s-)^3  t
                                                                    / (R U' R' U)x3  U' (R' F R F')x3  U

とその逆手順は必須と言って良いでしょう。そこでも紹介されているように、二隅交換×2 を組み合わせただけの手順です。

最後は五隅の向き合わせ、実際には、上記の四隅向き替えと二隅向き替え手順を駆使すれば揃えられますが、上面限定で (L1, t-)^2 が、短手数でしかも廻しやすいので、お勧めしておきます。

隅向き替えも終われば
BermJupiterScr1eGreen1baseF.JPG

この形になるので、あとは s-1.5 e (F'1.5 R) で完成です。

何度か紹介していますが、私が知る限り、このパズルの速解きとして最速は、ロシアの hellhoundJAZZ さんの 3:42:80 、次が 韓国の vincentcube さんの 5:27.78、です。私もなんとか 5分半は切りたかったのですが…。

最近ちょっと廻せてないのもあり、11/26 に出した
BermJupiter_241126Sub6.jpg

5:53.95 が現時点での私の最速記録になっています。ao5 はもう少しやれば 7分を切れると思います。

後半の手順はだいぶ整備されてきたので、遅いのはやはり、白・青・赤の三角の斜辺の三つ組み揃えですね。

まず三つ組みの中央を前下に置きます。続いて、隅二つのうちの一つをこの
BermJupiterBasePosition'.jpg
薄い橙色で示した部分にいたら二隅交換手順でそれを前下に置きます。…いなかったら、頑張って連れてきます。

最後の一つが赤三角の斜辺にいたら

t s0.5 w- または t s0.5 w2 (U F0.5 L' または U F0.5 L2)、

他の場所にいたら

t s- (U F') から w2 (L2)

などで持ってくることができますが、この辺はまだまだ工夫の余地がありそうです。そのあたりまではアドカレに間に合わせることができず、残念でした。

ともあれ、回転はスムーズで、回転制限さえなければ廻しやすいパズルです。気が向いた方は、ぜひお楽しみ頂きたいと思います。

posted by じゅうべい at 00:00| Comment(0) | 変形パズル

2024年11月22日

Bermuda Jupiter で廻せる CLL 手順

Bermuda Jupiter
BermJupiter_WRB.JPG BermJupiterScr1eGreen1baseF.JPG BermJupiterScr1eGreen1baseH.JPG

において、PLL (Permutation of the Last Layer : 上段の隅と辺を同時に向き替えなしで移動する手順) と ELL (Edges of Last Layer : 上段の辺のみを向き替えも含めて移動する手順) は有効に廻せる手順を見出せませんでしたが、CLL (Corners of the Last Layer : 上段の隅を向き替えも含めて移動する手順で辺移動を発生させることもあり) はいくつか廻せる手順を見つけたので、紹介したいと思います。

回転記号として、島内先生由来の方位を基準とした、J式333 の回転記号を用います。こちらでないと、私には分かりにくいので、どうぞご容赦を。

notationLletter_ew.jpgnotationLletter_sn.jpgnotationLletter_tb.jpg

反時計回りでは"-"、180°回転では"2"(本当は上付き)を添えます。J式回転記号のあとに/ の後またはカッコの中に WCA式表記を添えることにします。

同じ回転操作の組を繰り返す場合は、その回転操作をカッコで括ってカッコの外のべき乗記号の ^ のあとに回数を表記します。これも本当は上付き表記ですね。WCA表記の場合は ^ の代わりに x を用います。

移動方向については CLL についての記事通り、
CLLmoveDirection.jpg

となっています。分類名についても当時の記事と同じで、一文字目は Roux における CLL 分類 と一緒、二文字目は基本の向きを 0、反時計方向 90°回転が -, 時計方向 90°回転が +, 180°回転が 2, 隅平行(左右の隅をそれぞれ手前と奥で交換、PLL における H の移動方向) が 1 となっています。

廻せた手順は L1, L2, S2, Pi- の 4手順だけでした。

それぞれの移動を、隅→辺 の順に分けて示すと(辺または隅に付いている横棒が上面に向きを替える面を示しています)、

L1
CLL_L1corner.jpg CLL_L1Edge.jpg e t2 e2 s e s- e t2 e- / R U2 R2 F R F' R U2 R'

L2
CLL_L2corner.jpg CLL_L2Edge.jpg n w- n- w t w t- w- / B L' B' L U L U' L'

S2
CLL_S2corner.jpg CLL_S2Edge.jpg s- t2 s t2 s e- s- e t2 / F' U2 F U2 F R' F' R U2

Pi-
CLL_Pi-corner.jpg CLL_Pi-Edge.jpg s e- s- e t2 s e- s- e2 t2 e- / F R' F' R U2 F R' F' R2 U2 R'


どれも「なるほどな」と納得させられる手順です。このような手順しかこのパズルでは廻せませんね。L2 は残念ながらそのままでは廻せないので、実際には t2 (U2) してから廻します。

しかし、これだけしか廻せないのであれば、あまりお得感はありません。また、せっかく隅を合わせても、辺だけを移動する手順が無いのであれば、結局は辺合わせで、また隅が移動してしまうことになります。

そこで、私はこれらの手順を辺合わせに用いています。

私はメガミンクスでは ELL → CLL の順に廻していますが、これはやや長手順ながらもメガミンクスの CLL は辺を移動させないからですね。

この Bermuda Jupiter では 辺合わせで意外と混乱させられます。OLL → PLL で解く世間の普通の方々が PLL での辺移動をどのように捉えられているか、私には分かりません。ただ、私の場合、このパズルで「あれ?辺の二点交換になっちゃった?」と混乱することが多発しています。

このとき、揃っている二辺を前と左に置いて、前→左→奥→前 の三点移動で揃うことを確認しました。こんな感じに絵を描いて、円順列は (n-1)! ある、とかいろいろ考えました。気が向いたらぜひお試し下さい。

移動方向を向き替えなし手順に合わせて定式化すると、

BJ_CLL_planeEdge.jpg 向き替えなし : {(t- e t e-) t-}^2 / {(U' R U R') U'}x2

辺合わせで紹介した手順の逆手順です。これだけ CLL ではなく、前下隅も移動してしまうので、気をつけましょう。

BJ_CLL_L2Edge.jpg L2 : t2 (s e- s- e t e t- e-) t2 / U2 (F R' F' R U R U' R') U2

BJ_CLL_rL2Edge.jpg reverse L2 : t- (e t e- t- e- s e s-) t- / U' (R U R' U' R' F R F') U'

ラッチキューブの隅合わせでも紹介した、t CLLの逆手順 t でも同じ隅移動になるのを利用した手順です。

BJ_CLL_S2rEdge.jpg S2 back : t- e- s e s- t2 s- t2 s t- / U' R' F R F' U2 F' U2 F U'

S2 はそのままでは辺の移動方向が反時計廻しになるので、逆手順としました。

これらの 4手順を駆使すれば、辺の向き替え回数が少しでも減らせる、と考えてはいるのですが、向きを替えたい辺がいい位置に来てくれることは少なく、結局は向き替えなし手順を廻してしまうことが多いですね。

辺位置の組み合わせが全く合っていない場合、ELL の二の字の場合ですが、これは Pi- がそのまま使えました。一方、十字移動になっていた場合は t2 (U2) で位置が合うので、気にする必要はありません。

L1 はそのままでは用途がありませんでしたが、なんと (L1, t- )^2

{(e t2 e2 s e s- e t2 e-) t- }^2 / {(R U2 R2 F R F' R U2 R') U' )x2

で右奥と前左の向き替え(辺移動・辺向き替えなし)

BJ_CLL_2Cflip.jpg

ができることが分かりました。

前下の向き替えには使えませんが、二隅向き替え
BermJupiterCRoll_EoOc.jpg右奥時計・前下"反"時計廻し : {(e t- e- t)^2 (e- s e s-)^2}^2

                                                                    / {(R U' R' U)x2 (R' F R F')x2}x2

の 32手を考えると 20手で隅向き替えができるのはお得ですね。

私はまだまだ廻し慣れておらず、つい普通の手順で揃えていってしまっていますが、できればこれらの手順をもっと活用していければ、と思っているところです。

posted by じゅうべい at 14:55| Comment(0) | 変形パズル