ブログ記事「ルービックキューブを自力で解いた時の思考回路」読みました。よく考えつくなぁと感心してしまいました。私は自力では一面すら完成できなかった記憶があります。できたとしても、二段目、中段入れは、島内 剛一先生の『ルービック・キューブと数学パズル』で世界一周と結びを知るまで、本当に手の打ちようがありませんでした。
さらには上面合わせ手順を自力で作り出してしまうとは、頭の論理性の素晴らしさだけでなく、丁寧に根気強く、様々なことを試していっていたのでしょう。それもまた素晴らしい力ですね。
私にはそのどちらの力も欠けているので、無理せずに行きます。
についてですが、ようやくどうにか安定して揃えられるようになってきました。
”不正常魔術方塊研究中心” でこの二階魔中魔魔方(鏡面、ではありませんが)については 1. 内円を揃えてから外郭を,2. 外郭を揃えてから内円を,3. 下層から上層へ、と三種類の動画が紹介されていましたが、私にはどれも合わなかったので、同梱されていた解説通りに揃えていっています。ただ、それだけではちょっといろいろやりにくかったので、自分流の手順も加えています。
まずこのパズルは Crazy で表されるパズル群の一種です。外郭は正方形の立体柱ですが、内部に円があり、
外郭を廻しても内円が固定されている面と、
外郭の回転に内円が従って回転する面とがあります。
Dayan製 の Crazy 2x2x2 は内円固定面 0 と内円従属面 1 が、000, 001, 011 というように用意されている三種類の製品があります。1 の面は勝手に回ってしまうようですね。
Crazy Mirror Cube 2x2x2 は ShengShou(聖手)製で、内円固定面がある頂点に接する三面、内円従属面は内円固定面のそれぞれ対面にある、という構造になっています。
そして、内円が外郭と絶対に外れない隅が一つあります。それを固定隅と私は呼んでいます。固定隅を左奥下に置くと、前面・右面・上面が内円固定面、左面・奥面・下面が内円従属面となります。
上記の写真は、上が上面で内円固定面、下が下面で内円従属面を示しています。
固定隅を左奥下に置いて、たとえば F U2 R2 F2 U' R F' R' U' でスクランブルすると、
となります。内円の位置合わせを分かりやすくするためにか、内円側面には溝が掘ってあり、その数で出っ張り度合いを測れなくもありません。私は 90° か場合によっては 180° 廻して、高さが合うかどうかを確認するようにしています。
このパズルの解き方は順に、
1. 固定隅を左前下に置いたときの、下段の前面の
右前内円と左面の左奥内円(写真で青テープで 3, 6)を正しい位置に揃える。下段の左面及び奥面の内円はこの過程で勝手に揃ってしまいます。
2.
3.
4.
5.
6. 上段側面の内円を揃えられたら完成です。
3. で底面の内円が上面にある場合は R U' R' などで上段側面に降ろさなければなりません。その場合は一旦揃った下段隅が崩れてしまいますが、めげずにまた揃え直しましょう。
内円の動きは意外と制限されているので、気付いたら揃ってしまっていることも良くあります。6. の上段側面の内円も、揃わないときには手順をどれだけ廻しても揃わず、それなのに、ふとしたことで揃ってしまったりもします。
回転が甘くても頑張って廻ってくれます。廻してみると楽しいですよ。
それぞれの詳細はまたの機会に。