面転八面体、Face-turning Octahedron、
の J式解法での試し解きその1を紹介し終えた後、「どうにかして六つ組を作るときに辺を合わせられないか」と手順を探っていましたが、どうにかまとまってきました。
今後は“六つ組完成後の辺二点交換”が不要になります。15または17手が浮きますね。うっかり発生させてしまったときも、4-2 の反→正の逆手順で戻して、正→正の手順で作り直せば復旧できます。7手で済みますね。
J式の回転記号は以下の通りで、反時計廻しは "-" を(本来は右肩に)つけます。面は大文字で示します。図示できていない真後ろの面の回転は a (面としては A)とします。
上段の正→正は、青の六つ組を揃えるときに、辺が時計回りに白→橙→灰→白の状態から辺を合わせて六つ組を作る場合で、下段の反→正は、辺の並びが正しくない状態から正しい六つ組を作る場合の手順です。
まずは、4-2 から 3手で上面に六つ組を作る手順について。




正→正:a- i- a- i a n a n- n t- i または n a- n- i- t n- または i- a i
反→正:n- t n i t- i- t i t i- t- n- t- n
あまり a・a- 回転は使いたくありませんが、状況によっては已むを得せんね。
5-塁については、
正→正:n- e / n- e- n n a / n a- n- i- a- / i- a i
反→正:n- t- / n t n- n t- / n- t n i- t / i t- i-
どれも 5手で上面に六つ組が完成します。また、" / " の前の 2手で 4-2 を作っています。
5-辺 については、
正→正:n- t- / n- e n i t / i w- i- n- t / n- e- n i t- / i w i-
反→正:n- t- / n- e n i t / i w- i- n- t / n- e- n i t- / i w i-
正→正:n- e / n a / n a- n- i w- / i- a- / i- a i
反→正:n- e / n t- / n- t n i w- / i- t / i t- i-
どちらも、最初の 2手で 5-塁を作って、そこから 5-塁の 5手手順を廻しているので、その 5-塁の 5手手順で 正→正か 反→正かを調節するようにしています。
再掲になりますが、3手手順と 7手手順の見分け方は、上面に 4 を横向き、背面に 2 を上段に作ったときに、向く方向、というのもなんですが、それが同じ向きなのが 3手、逆向きなのが 7手で揃うものです。
実際に廻しているときには 4-2 の 2 で 4 の 3 をどかしたときに、3-3 にならないものが 7手手順の状態、と判断するのが良いでしょう。
また、一つの面で 2-2 で分離している場合、
正→正:s- e- n s w i-
正→正:n e s- i- w- s
反→正:n s- e- n t- n- i- s w i- t i
これらは判断が難しく、利用できる状況はラッキーでしょうけど、知っておいて損はないでしょう。
六つ組その2についても、辺が正位置の状況と合ってない状況で手順を使い分けたいですね。それはまた次回に。