2021年09月14日

Master FTO の回転記号

四階面転八面体、Master FTO
MFTO_VBWO.JPG
ようやく解けるようになりました。

J式での各部位の名称を再提示します。面転八面体 Face-Turning Octahedron (FTO) の J式の名称 を流用して、
MFTO_corners.jpg
を”隅”(FTO において、Kemi さんは ”コーナー”、FTO Notes でも "Corners"、魔術方塊では "角")、

MFTO_centers.jpg
を”中”(”中心”を一文字で統一したもの)、

MFTO_edges.jpg
をマスターピラミンクスから流用して”辺”、

MFTO_wings.jpg
をマスターピラミンクスから流用して”翼”、

MFTO_bases.jpg
を”塁”(FTO において、Kemi さんは ”インナー”、FTO Notes では "Triangles"、魔術方塊では "中心三角")、

としたいと思います。

やはりキツかったのは翼合わせでした。本来は大変なはずの、中三点交換が北村暁さんのセンター三点交換手順でどうにかなり、辺三点交換もたしか Michele Regano さんの動画 からどうにか習得できたようです。…この動画について当人は、「使う手順は 2つだけ、全然複雑じゃないよ」なんて言ってくれていますが、その辺三点交換以外は全く理解できませんでした。

回転記号も、面転八面体 (Face-Turning Octahedron, FTO) の J式記号を踏襲します。
MFTO_notation'.jpg
Kemi さんの Face Trun Octahedron の項と同様に机上に置きやすいように置き、上面を T面、下面を B面、前面を S面、右前面を E面、左前面を W面とし、それぞれの面を廻す記号を小文字で表記するのは、島内先生の S式に由来し、3x3x3 を始めとした J式一般となっているものです。右背面が n, 左背面が i となるのは J式メガミンクス以降、よく用いている記号です。面を正面から見て時計廻しはそのままで、反時計廻しの場合は"-" を添えます。本来は右肩付なのですが、このブログでは肩付きが表示できないのでそのまま添えます。

最外層とその一層内側を同時に廻す場合には & を添えます(図の t&)が、この t& 以外はほぼ用いることはありません。この複層廻しの記号法は J式 4x4x4 と同様です。

面転八面体 (FTO) では内層回しをせざるを得ません。四層 面転八面体 (Master FTO) においては、内層を二層まとめて廻すと FTO と同様の辺移動手順が実現できます。これを # を添えて表すことにしました。e#・w# 以外は用いることはありません。

最外層の一層内側を廻す場合は、inner の意味で i を添えたかったのですが、i は回転記号で用いているので、j を添えることで示しています。これも J式 4x4x4 と同様です。
MFTO_notationInner.jpg
Sj は分かりにくいのですが、以下のような回転を意味します。灰色に着色している部分が移動します。
MFTO_notationSj'.jpg
tj や nj は現在のところ必要な手順中に用いていませんが、今後は廻すようになってもおかしくありません。それぞれ最外層より一層内側を最外層と同じ方向に廻すものとしてください。

回転記号だけですっかり長くなってしまいました。Master FTO 特有の手順についてはまた次回に。

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posted by じゅうべい at 14:25| Comment(0) | Octahedron

2021年08月31日

Master FTO、組み直しの続き

8月、八面体パズルの季節です!」ということでしたが、Master FTO、四階面転八面体、
MFTO_VBWO.JPG
は結局バラバラになって
MFTO_core_pieces.JPG
組み直すので手一杯でした。9月に頑張って検討していきます。

各部位の名称の図を Master FTO 用に作り直しました。

MFTO_corners.jpg
を”隅”(FTO において、Kemi さんは ”コーナー”、FTO Notes でも "Corners"、魔術方塊では "角")、

MFTO_centers.jpg
を”中”(”中心”を一文字で統一したもの)、

MFTO_edges.jpg
をマスターピラミンクスから流用して”辺”、

MFTO_wings.jpg
をマスターピラミンクスから流用して”翼”、

MFTO_bases.jpg
を”塁”(FTO において、Kemi さんは ”インナー”、FTO Notes では "Triangles"、魔術方塊では "中心三角")、

としたいと思います。

組み上げにおいては前回は、中と辺 (center と edge) を合わせて、テープで仮止めしましたが、そこから、
MFTO09edgeBU.JPG
翼 (wing) を辺 (edge) の両脇に填めていきます。翼は足の形状で左右があるのでご注意を。写真の青紫では、左側の翼が上側、右の翼が下側に填まります。
MFTO10EdgeWingBU.JPG
下側の翼は重力で落ちていくのでテープで留めてもいいのですが、留めずに後回しにして良いでしょう。上側はついテープ留めしてしまいましたが、留めない方が作業がしやすかったですね。

翼と翼の間に塁 (inner) が填まり、その間に隅 (corner) が填まります。
MFTO12cornerLeg.JPG
一辺くらいは残しておいた方が隅を入れやすかったですね。

で、ややずらしながら填め込みました。
MFTO13setWingBO.JPG

反転して逆側も入れていきます。
MFTO14YCenterGEdges.JPG
中心 (center) と接続する辺 (edge) が左側の 3つ、隅 (corner) との間に填まる塁 (inner) が右側の 1つ、足の長さの差が見て取れます。

MFTO18setCornerEdgeGI.JPG
解いているときには意識しませんが、翼の小片は大きめです。辺を一旦外して、隅→塁x2→翼と押し込んでから辺を戻すのもいいかもしれません。

MFTO21lastBase.JPG
一番融通が利きそうなのが塁 (inner) なので、最後に残しておいて、

MFTO22setLast.JPG
やや捻り込みながら戻して完成しました。

センターキャップは私には外せませんでした。一箇所だけ廻せるコアのネジは、むしろゆるゆるだったので締めたくらいです。回転には影響がなく、シリコンスプレーの効果の方が大きいように感じています。

多少手間は掛かるものの、いざとなったら分解して組み直せるのは大きいですね。気軽に様々な手順を試してみることができますね。これからいろいろ検討していきます。

新たに見つけた MFTO の動画として、Robert Cubes の動画 は悪くなさそうです。一方、中国語の動画はまだあまり目立ったものは見つからず、大師転面八面体MFTO還原教程 くらいしか見つけられておらず、この動画も、ネタとしては他とだいたい同様のようです。いずれにせよ、勉強させていただこうと思います。

posted by じゅうべい at 14:35| Comment(0) | Octahedron

2021年08月30日

Master FTO、組み直しました

先週の TORIBOコンテストでは、今度は 3x3x3 の平均がスクエア1の平均を上回ってしまいました。まぁ、それは先々週の 2x2x2≒3x3x3 に比べればずっと普通のことですが、本来は得意手順のはずの
二の字右:(w s t s- t- w-) s- t- (s- w s w-) t s / (L F U F' U' L') F' U' (F' L F L') U F
を間違えて崩壊させてしまって、1:30 くらいになってしまったのはひどかったですね。その1・その2でも出てきて「ラッキー!」とばかりに廻していたのに、唐突にその4の最中に手順が頭から飛び、その後もどうしても思い出せずに別手順で解き、あとで確認しても「いや、こんな手順だったはずがない」とまで思って、すごく丁寧に廻してみてようやく納得したりしていました。覚えているはずのことが、いきなり頭から飛ぶのは本当に恐ろしいことですね。…しばらく前に脳の CT や MRI を撮ったときにはとりあえずは正常だったのですが。

それはさておき、「8月、八面体パズルの季節です!」、Master FTO
MFTO_VBWO.JPG
を、あっさり崩壊させてしまいましたが、
MFTO_core_pieces.JPG
そこそこで復旧できました。
FaceTOct_pieces_corner.jpg
を”隅”(Kemi さんは ”コーナー”、FTO Notes でも "Corners"、魔術方塊では "角")、
FaceTOct_pieces_edge’.jpg
を”辺”(Kemi さんは ”エッジ”、FTO Notes でも "Edges"、魔術方塊では "辺")、
FaceTOct_pieces_inner.jpg
を”塁”(Kemi さんは ”インナー”、FTO Notes では "Triangles"、魔術方塊では "中心三角")、

に加えて、マスターピラミンクスからの流用で、
MasterPyraF_edge.jpg
辺, edge (上記と重複しますが、別物になります)
MasterPyraF_center.jpg
中(中心の略), center
MasterPyraF_wing.jpg
翼, wing

としたいと思います。Master FTO での図はまた次回に用意したいと思います。

まず、コアとセンターが
MFTO00centerBURW.JPG MFTO01centerWRGI.JPG MFTO02centerIGYO.JPG
となっています。北村暁さんが仰るように、センターの相互位置は変わってしまうこともあるので、合わせてから組み始める必要があります。それぞれ右上から時計回りに、左:白, 青, 紫, 橙,中:桃, 白, 橙, 緑,右:桃, 緑, 黄, 橙、となっています。

緑は黄緑で橙と混じりやすく、赤も明るすぎて朱色くらいでしょう。桃も灰色の方が分かりやすかったのではと思います。紫ももうちょっと青から遠ざけた色合いにしてほしかったですね。

小片は隅、
MFTO03corner.JPG

翼(辺の両脇)、多いですね。上下面にそれぞれ 3辺、中段に 6辺、その両脇に翼があるので (3+3+6)x2、合計 24個あります。
MFTO04wing.JPG

辺(上 3つ)と塁(下 3つ)、
MFTO05edge.JPG

となっています。

辺と塁はそれぞれ一面体で似ています。色別に集めると
MFTO06base.JPG
こんな感じになります。(3個x2種)x8色で 48個、足の長さが短い方が辺で、中と直接接続します。足が長いものが塁で、最後に入れるのが良さそうです。

私はまず中と辺 (center と edge) を合わせて、テープで仮止めします。
MFTO08centerEdgeBURW.JPG

いちおう嵌まってはくれるのですが、作業中にぽろぽろ落ちるとストレスですね。シリコンスプレーを吹き付けまくっているとあまりちゃんとくっついてはくれませんが、あとで剥がしたいので、粘着力は弱い方が便利ではありますね。

あとは順に組んでいけば問題ありません。次回で続きを説明するかもしれませんが、取りあえず今回はこの辺で。

posted by じゅうべい at 18:53| Comment(0) | Octahedron