2021年01月15日

七彩星5:試し解き

七彩星、tribox では YJ Coloful Stars、せっかくなので試しに解いてみましょう。

回転記号はこれまでにお話ししたように、三段とも一気に位置を変えるときや中段調整の特別なときだけ、
SevenStar_notation.jpg
を用いますが(付録の解説の R2 が図の e2 となります)、そのとき以外は n2 および i2(場合によってはその次の w2 も)は廻さないので、スクエア1と同様の 上段(時計廻しを正), 下段(”上から見て”反時計廻しを正) / (この"/" が J式の e2, 一般の R2 に相当します)で表記していこうと思います。そのあと、括弧書きで一般的な表記方法も添えようと思います。上段を時計回りに 72°(扇形一つ分)、下段を反時計回りに 144°(扇形二つ分)廻す場合は
1, 2 /
です。…スクエア1の正式表記は上下段の数字を括弧でくくりますが、それは省略させていただきます。

スクランブルは csTimer の LxMxN の 2x2x3 (Tower Cube) のものを用いました。F2 は 上図の e2 から時計回りで次の切断面とします。

U' F2 U  F2 U2 R2 D' R2 U  R2 D'
7StarTrial#1_ScrA.JPG 7StarTrial#1_ScrB.JPG
右の写真は、左の写真から手前を奥に 180°回転、持ち替え記号で言えば x2 したものです。以下も同様です。

上面に三つ組みが、下面に三角を挟んだ二つの扇形が反転色で存在しています。まずはそこを揃えたいですね。

0, 1 / (D R2)
7StarTrial#2_setSideA.JPG 7StarTrial#2_setSideB.JPG

次は三角と扇形の組み合わせ、幸い組み合わせも上から透過して見たら同じ方向です。

0, 2/ -1, 0 / (D2 R2 U' R2)
7StarTrial#3_setTriA.JPG 7StarTrial#3_setTriB.JPG

三角二つが残ったら、まず切断面の奥と手前の配置して切断面を廻します。

-1, 0 / (U' R2)
7StarTrial#4_setTri2A.JPG 7StarTrial#4_setTri2B.JPG

できた(扇-三角)x2 を 扇-三角同士の中間を切断面に合わせて廻せば、上下面の色合わせは完成します。

1, -1 / -1, 1 / 0, -1 (U D' R2 U' D R2 D')
7StarTrial#5_setMLayerA.JPG 7StarTrial#5_setMLayerB.JPG

中段は、緑-青が逆になっているだけですね。中段EN二点交換・上段ESN時計移動手順を廻しましょう。

/ 2, 0 / -2, 0 /  (R2 U2 R2 U'2 R2)
7StarTrial#6_setTBLayerA.JPG 7StarTrial#6_setTBLayerB.JPG
あとはいろいろやりようがありますが、上反時計下時計(上時計下反時計の逆手順)でも廻してみましょうか。

0, -1 / -2, -2 / 2, 0 / -2, 2 / 1, -2 (D' R2 U'2 D'2 R2 U2 R2 U'2 D2 R2 U D'2

72° 時計方向に持ち替え、持ち替え記号で言えば y して、鏃(やじり)三点反時計移動で完成です。

(/ 1, 0 / -1, 0 /) -1, 1 / (-1, 0 / 1, 0 /) 0, -1 ( (R2 U R2 U' R2) U' D (R2 U' R2 U R2) D' )

そんなには難しくないので、いろいろ試してみるといいでしょう。

ちなみに、タイムを計ってみたら 1:35.17、廻しにくいし、引っかかるし、スピード競技に向いたパズルではありませんね。色合いが可愛いので、子供にいじらせてみるのが丁度良いのかもしれません。

posted by じゅうべい at 15:21| Comment(0) | Pentacle Cube

2021年01月14日

七彩星4:上下段同時移動

冷え込みが続きますね。昨日は -1℃、土曜日には -4℃まで記録し、県西部では雪まで派手に積もりました。引っ越してくるまではここ(内緒)は南国と勘違いしていましたが、夏は暑く、冬は湘南地方よりも寒く、なかなかの気候です。まぁ、東京都でも多摩市は気温が 23区より 2℃低いとか、例年雪が積もるとか知人に聞きますし、土地それぞれなのでしょう。健康に気をつけてお過ごしください。

七彩星、tribox では YJ Coloful Stars、の続きです。回転記号はこれまでにお話ししたように、三段とも一気に位置を変えるときや中段調整の特別なときだけ、
SevenStar_notation.jpg
を用いますが(付録の解説の R2 が図の e2 となります)、そのとき以外は n2 および i2(場合によってはその次の w2 も)は廻さないので、スクエア1と同様の 上段(時計廻しを正), 下段(”上から見て”反時計廻しを正) / (この"/" が J式の e2, 一般の R2 に相当します)で表記していこうと思います。そのあと、括弧書きで一般的な表記方法も添えようと思います。上段を時計回りに 72°(扇形一つ分)、下段を反時計回りに 144°(扇形二つ分)廻す場合は
1, 2 /
です。…スクエア1の正式表記は上下段の数字を括弧でくくりますが、それは省略させていただきます。

スクエア1と同様に廻せるのなら、スクエア1と同様の手順が使えるのでは?と試してみたところ、中段を維持したままでの上下二点交換が、スクエア1と同じ手順で実現できました。
いわゆる”上下前”、
UD_Front.jpg

スクエア1なら
/ -3, 0 / 3, 3 / 0, -3 /
ですね。これが七彩星なら
7StarPillar_TB_xSE.jpg
/ -1, 0 / 1, 1 / 0, -1 / ( R2 U' R2 U D R2 D' )

で、スクエア1と同様に切る線を挟んだ左右での上下二点交換が実現できます。スクエア1が 90°(回転記号で 3 や -3)で 1ブロックを為していることも改めて認識できますね。

上下同時の三点移動は、私の分かりやすさのために、切断線の右側二辺と一番奥、J式で言えば E, I, N の三点移動にさせていただきますが、初期位置をいじることで変更可能です。スクエア1とはちょっと違いますね。

上下段 三辺 時計移動
7StarPillar_TB_OCW.jpg
1, -1 / 2, -2 / -2, 0 / 2, 2 / 0, -2 ( U D' R2 U2 D'2 R2 U'2 R2 U2 D2 R2 D'2 )

上下段 三辺 反時計移動
7StarPillar_TB_CCW.jpg
/ -2, 2 / 2, 0 / -2, -2 / -1, -2 ( R2 U'2 D2 R2 U2 R2 U'2 D'2 R2 U' D'2 )

それぞれの回転方向を時計移動とは逆に回すことで実現しています。もちろん単純に、上下三辺時計移動の逆手順でも構いません。

上時計 下反時計
7StarPillar_TOCW_BCCW.jpg
1, 2 / 2, -2 / -2, 0 / 2, 2 / 0, 1 ( U D2 R2 U2 D'2 R2 U'2 R2 U2 D2 R2 D' )

どれも、反転した三つ組みをどかして、もう一つ三つ組みを作って、戻すことを二回しているだけです。

上下持ち替えが面倒な場合は、スクエア1と同様に手順を上下反転するだけで、下三点だけの移動も可能です。
7StarPillar_BOCW.jpg
0, 1 / 0, -1 / 1, 0 (/ 0, -1 / 0, 1 /) -1, 1 / 0, -1 ( D R2 D' R2 U (R2 D' R2 D R2) U' D R2 D' )

五芒星パズルは気軽に試して手順を作ったりできるのが楽しいですね。…同じ五芒星が描かれるパズルでも、メガミンクスは簡単にはいきませんが。

posted by じゅうべい at 10:12| Comment(0) | Pentacle Cube

2021年01月12日

七彩星3:上段三点移動

6歳の娘は怖がりで『鬼滅の刃』を見ることも読むこともできませんが、幼稚園の友達が男女問わず話題にするからか、登場人物についてはよく知っています。女性キャラクターの絵も良く描きます。お弁当の包み紙を見て「麻の葉模様だ」と言っているので、ちょうどスクエア1を持っていたので”花”を作って見せてやったら、「どうやったらできるの?」と興味を持ってくれました。…まずは 3x3x3 から、それもまずはクロスを作れるようになってから、と思いますが。

七彩星、tribox では YJ Coloful Stars、の続きです。回転記号はこれまでにお話ししたように、三段とも一気に位置を変えるときや中段調整の特別なときだけ、
SevenStar_notation.jpg
を用いますが(付録の解説の R2 が図の e2 となります)、そのとき以外は n2 および i2(場合によってはその次の w2 も)は廻さないので、スクエア1と同様の 上段(時計廻しを正), 下段(”上から見て”反時計廻しを正) / (この"/" が J式の e2, 一般の R2 に相当します)で表記していこうと思います。そのあと、括弧書きで一般的な表記方法も添えようと思います。上段を時計回りに 72°(扇形一つ分)、下段を反時計回りに 144°(扇形二つ分)廻す場合は
1, 2 /
です。…スクエア1の正式表記は上下段の数字を括弧でくくりますが、それは省略させていただきます。

上下の扇を、回転線の右側の奥で合わせた以下の状態から、
7StarPillar_1fanB.jpg
/ -1, 0 / 1, 0 / ( R2 U' R2 U R2 )
で上下の扇形を入れ替えられるのは前回説明しました。

扇の位置が以下のように回転線の右前の場合は、
7StarPillar_1fanF.jpg
/ 1, 0 / -1, 0 / ( R2 U R2 U' R2 )
です。

この二つを応用して、奥で上下入れ替え→扇形二つを手前に寄せ、前で上下入れ替え、とやると、上段のみ三点交換手順となります。

/ -1, 0 / 1, 0 / 1, -1 / 1, 0 / -1, 0 / 0, -1 ( (R2 U' R2 U R2) U D' (R2 U R2 U' R2) D )
7Star_3edgeArrowNEW.jpg
J式でいえば、N→E→W の三点時計移動、

/ 1, 0 / -1, 0 / -1, 1 / -1, 0 / 1, 0 / 0, -1 ( (R2 U R2 U' R2) U' D (R2 U' R2 U R2) D' )
7Star_3edgeArrowENW.jpg
J式でいえば、E→N→W の三点反時計移動が実現できます(時計移動手順の手前⇔奥の鏡手順)。

隣接した三辺の時計移動は、以前お話しした
(2, 0 / 2, 0 / -2, 0)^2 ( (U2 R2 U2 R2 U'2)x2 )
(これは E→S→N の三点時計移動)でも可能ですが、この扇形上下移動手順を入れ子にした、

-1, 0 / 1, 0 / 0, -1 (/ 1, 0 / -1, 0 /) -1, 1 / 1, 0 ( U' R2 U R2 D' (R2 U R2 U' R2) U' D R2 U )
7Star_3edgeAdjNEI.jpg
J式でいえば、N→E→I の三点時計移動、

-1, 0 / 1, -1 (/ 1, 0 / -1, 0 /) 0, 1 / -1, 0 / 1, 0 ( U' R2 U D' (R2 U R2 U' R2) D R2 U' R2 U )
7Star_3edgeAdjNIE.jpg
J式でいえば、N→I→E の三点反時計移動が実現できます(時計手順の逆手順)。

下段を廻すときには、上下をひっくり返して廻せば良いでしょう。

ただ、できればスクエア1のように、上下段で同時に移動させたいものですね。それについてはまた次回に。

posted by じゅうべい at 14:35| Comment(0) | Pentacle Cube