2020年07月17日

2x2x4 Rubik's Tower

2x2x4 は Rubik's Tower として発売され、現在も Amazon で買えます。tribox では WitEden 製 が購入できます。私は Rubik's Tower の方を買ったようで、引っかかるし廻しにくいし、扱いにくさを感じています。

パズルとしては、側面も 90°回転できるぶん、Tower Cube 2x2x3 や Rubik's Domino 3x3x2 より解くのは簡単そうです。一方、派手に変形してくれるので、知らない人は驚いてくれそうです。

恥ずかしながら、Kemi さんのサイト に付け加えることはありません。簡単6面完成攻略法 をご覧になるのも良いでしょう。中央二層を 2x2x2 として解き、あとは上下層とその中層で 2x2x3 として解けば完成します。

これで終わるとあまりに寂しいので、解いた過程を写真に撮ってみました。

スクランブルは tribox contest 2020年 後半期第1週 2x2x2 のその1とその2を用いました。その1を側面回転は全て 180°回転にし、1手ごとにその手順と同じ方向に第二層だけを廻します。第二層廻しを u, u', u2 で示すと、

U' R' F R U R' U2 R U' R U2 を元に、

U' u' R2 u' F2 u R2 u U u R2 u' U2 u2 R2 u U' u' R2 u U2 u2

これで変形せずに十分に混ぜられたと考えて、その2 R F' R2 F R U' R' F2 U F R2 は普通に廻しました。

224#00_scrambled.JPG

変形をしっかり見せたくて、最後の R2 を R にしてしまっています。

一応、絵は 2x2x3 のものですが、J式回転記号を載せておきます。
223_notation.jpg

まず緑面を合わせました。不完全一面(側面は無理に合わせない)で充分です。最初から 3つ合ってしまっていて、1つを出迎えで入れました。


実物はもうちょっと赤と緑がはっきり識別できるのですが、写真になるとひどいですね。自分で撮った写真ながら、私には何が何だか全然分かりません。

続いて黄面を揃えます。たった今気づきましたが、これ、日本配色ですね。上下面が白青、右に赤・左に橙を配置して、前面が緑、奥面が黄です。いつ買ったんだろ?

224#04_presetYellow.JPG

普通に 2x2x2、J式333の CLL で解けますが、つい Sune (w- t2 w t w- t w t2) を廻してしまっていますね。

意外に分かりにくかったのですが、この T字では T の横棒が正しい組み合わせで、縦棒を交換することになります。縦棒が自分を向く向きに持ち替えて、この場合は 上下前 (e2 t- e2 t b e2 b- e2 / R2 U' R2 U D R2 D' R2) を廻しました。

224#07_setMidLayer.JPG

中二層が揃ってしまえば直方体に戻ります。形よりは、対面色の位置と組み合わせを注意して合わせるのが良いでしょう。

直方体に戻っていても中二層が崩れている場合があります。試しに、この状態で上対角

e2 t b e2 t e2 t b e2 t e2 t b e2 t / R2 U D R2 U R2 U D R2 U R2 U D R2 U

を廻してみても変形しません。気が向いたら試してみてください。

続いて、上下面一色化、


下段は揃ってしまっていたので、上段を上前で合わせました。

e2 t b- e2 t e2 t- e2 b e2 t- e2 t  / R2 U D' R2 U R2 U' R2 D R2 U' R2 U

3x3x3 の三隅巡回(PLL の A-perm)でも良かったのですが、つい。おかげで中層が崩れました。

224#11_presetMidClock.JPG

いかにも直方体パズルを解いているようで、むしろ都合が良かったです。中段三角、t- b e2 t b s2 で完成です。

224#12_solved.JPG

一応手順を、J式 / WCA表記 で並べて載せておきますね。

上前:e2 t b- e2 t e2 t- e2 b e2 t- e2 t  / R2 U D' R2 U R2 U' R2 D R2 U' R2 U

上下前:e2 t- e2 t b e2 b- e2 / R2 U' R2 U D R2 D' R2

上対角:e2 t b e2 t e2 t b e2 t e2 t b e2 t / R2 U D R2 U R2 U D R2 U R2 U D R2 U

上下対角:e2 n2 e2 / R2 B2 R2

上右-下対角:e2 b- e2 b e2 b- e2 b e2 / R2 D' R2 D R2 D' R2 D R2

上対角-下右:e2 t- e2 t e2 t- e2 t e2 / R2 U' R2 U R2 U' R2 U R2

中段_右交換:(e2 t2)^3 / (R2 U2)x3

中段_左右交換:t2 b2 e2 t2 b2 w2 / U2 D2 R2 U2 D2 L2
中段_対角(左前−右奥)交換:e2 t- b- s2 t b e2 t2 / R2 U' D' F2 U D R2 U2

中段_反時計移動:t- b e2 t b- s2 / U' D R2 U D' F2

posted by じゅうべい at 14:21| Comment(0) | 223_TowerCube

2020年07月14日

Tower Cube2:中段合わせ

2x2x3、いわゆる Tower Cube は、222やスクエア1、3x3x2 の手順などを駆使して、上下面の色を合わせ、隅の位置を合わせてしまえば、あとは中段を合わせてしまえば完成します。Kemi さんのサイト の解法に特に付け加えることはないのですが、3x3x2 にはない中段合わせが、3x3x3 とどのように連関するのか、併せて見ると理解しやすいように感じています。

一応、J式回転記号を載せておきます。それぞれの手順の”/”のあとは WCA式表記です。

223_notation.jpg

中段_右交換:(e2 t2)^3 / (R2 U2)x3
223中段_右交換'.jpg333隣辺平行'.jpg
隣辺平行です。2x2x3 では上面に中列がないので、中段の交換だけが認識されます。

中段_左右交換:t2 b2 e2 t2 b2 w2 / U2 D2 R2 U2 D2 L2
223中段_左右交換'.jpg333対辺平行_左右.jpg
左の矢印が見にくくて申し訳ありません。対辺平行です。これは 2x2x3 も 3x3x3 も同様に辺移動が行われますね。

中段_三辺時計:s2 t- b e2 t b- / F2 U' D R2 U D'
223中段_三角時計'.jpg333中段_三辺時計.jpg
中段三角の時計移動ですです。これも、2x2x3 も 3x3x3 も同様に辺移動が行われます。

3x3x3 で左前に入れたい中辺が右奥に埋まっているとき、右奥→左前移動のためにこの逆手順、t b- e2 t- b s2 (U D' R2 U' D F2) をよく使っていました。右手人差し指を上段、薬指を下段に当てると同時に一手で押し込めます。戻しも上下段を同時に廻すので、実質 4手手順です。この上下段同時廻しはスクエア1では必須ですね。

ただ、今なら右前の中段が崩れるのが嫌なので、右前より左前を先に入れるなどの順序を考えるのも面倒ですし、次の中段対角を廻すと思います。

中段_対角交換:e2 t- b- s2 t b e2 t2 / R2 U' D' F2 U D R2 U2
223中段_対角'.jpg333上面対辺_中段対角.jpg
先日、たむそんさんの twitter で紹介されていて、以後利用させていただいている手順です。Kemi さんのサイト では
R2 Uw' U' R2 Uw U R2 U2
となっていますが、同じ移動が行われます。

中段の右奥←→左前の対角交換と同時に上前←→上奥の交換も行われますが、2x2x3 には上段に中列が存在しないので、中段の対角交換だけが認識されます。

Kemi さんのサイト ではこの四通りの状況だけが示されていますが、この中段対角の状況から中段左右交換を行うと、

中段_四辺時計
223中段_四辺時計'.jpg
が作り出せます。残念ながら、現在この状況を一手順で完成させる手順は見つけ出せていません。隣辺平行→中段三角、もしくは対辺平行→中段対角のどちらかで対処するしかなさそうです。

3x3x3 で発生したらかなり嫌ですね。
333中段_四辺時計.jpg
ちゃんと認識できずに隣辺平行を廻して、「え?どうなってるの?」とパニックに陥ることでしょうね。

posted by じゅうべい at 14:05| Comment(0) | 223_TowerCube

2020年07月13日

Tower Cube1:隅合わせ

2x2x3、いわゆる Tower Cube は、3x3x2、いわゆる Rubik's Domino と同様に、上下段は 90°回転ができますが、側面は 180°回転しかできません。Kemi さんのサイト では”手順の汎用性が高く、他の直方体キューブ解法の基礎となります。”と書かれています。

私は tribox から購入したと思うのですが、現在販売されている QiYi 製 のようなメジャーなものではなかったようです。速解きするわけでもありませんし、回転時に引っかかる感じが昔のパズルの感覚ですが、問題は感じていません。色合いもちょっと不思議なものです。

222_BlYl.JPG222_OrLG.JPG

2x2x3 は、”隅の向きが変わらない(上面色または底面色が側面を向くことはない)”という点で、3x3x2 と完全に同じですが、

・位置と向きを合わせる小片が、中段の辺 4つだけ。

という点で、3x3x2 よりさらに楽になります。

3x3x2、つまりはスクエア1と同様に、隅を上下面で一色化し、隅位置を合わせれば、あとは隣辺平行・対辺平行で中段を合わせれば完成します。

一応、J式回転記号を載せておきます

223_notation.jpg

隅の向き合わせ
223e2te2t-e2.jpg
は、e2 t e2 t- e2 (WCA表記で R2 U R2 U' R2) で充分でしょう。実際にはこのように右前の上下移動だけがあるわけではなく、同一平面内での隅移動も発生していますが、詳細は省略します。

スクエア1・2x2x2 で用いる”上面色3つのうち2つを右列に置いて、残った一つが左奥なら下面のその同色を右前、残った一つが左前なら下面のその同色を右奥に配置して、e2 t- e2”、という手順でも全然問題はありません。

隅移動についても 3x3x2 と同様ですので、流用して以下に示します。上前などは「上段の前の左右を交換する手順」を意味します。また、手順はまず J式で、"/"のあと WCA表記法でも示しました。
223隅_上前.jpg
上前:e2 t b- e2 t e2 t- e2 b e2 t- e2 t  / R2 U D' R2 U R2 U' R2 D R2 U' R2 U

223隅_下前.jpg
下前:e2 t b- e2 b e2 t- e2 t e2 t- e2 b / R2 U D' R2 D R2 U' R2 U R2 U' R2 D

223隅_上下前.jpg
上下前:e2 t- e2 t b e2 b- e2 / R2 U' R2 U D R2 D' R2

223隅_上対角.jpg
上対角:e2 t b e2 t e2 t b e2 t e2 t b e2 t / R2 U D R2 U R2 U D R2 U R2 U D R2 U

223隅_下対角.jpg
下対角:e2 t b e2 b e2 t b e2 b e2 t b e2 b- / R2 U D R2 D R2 U D R2 D R2 U D R2 D'

223隅_上下対角.jpg
上下対角:e2 t b- e2 t- b e2 / R2 U D' R2 U' D R2
→中段の変わり方が異なるが e2 n2 e2 / R2 B2 R2 または e2 s2 e2 / R2 F2 R2 でも可。

223隅_上右下対角.jpg
上右-下対角:e2 b- e2 b e2 b- e2 b e2 / R2 D' R2 D R2 D' R2 D R2

223隅_上対角下右.jpg
上対角-下右:e2 t- e2 t e2 t- e2 t e2 / R2 U' R2 U R2 U' R2 U R2

と、丸ごとスクエア1・3x3x2 の隅移動手順が流用できます。t b- (U D') が y で持ち替えるのと違ってくるのが、3x3x2 との違いですね。上記手順では、上下対角,上右-下対角,上対角-下右以外は中段に影響がありません。

2x2x3 の中段合わせ手順はまた次回に。
posted by じゅうべい at 13:49| Comment(0) | 223_TowerCube