2022年09月12日

9月9日はピラミンクスの日?

最近いろいろいじる機会があったのもあり、つい、一年九ヶ月ぶりにトリコンピラミンクスに参加してみました。たまたまそれは 9月 9日でしたが、望月シンジさんが「今日は、9月9日なので3×3キューブとピラミンクスを回してました 意外と忘れられがちなんですが、どちらも1つの面が9コに分割されてるんですね」と仰っていて感心しました。言われてみればその通りですが、なかなか意識しないものですね。

J式ピラミンクスの回転記号は以下の通りです。もちろん、廻すのは頂点ではなく、面に対して頂点寄りの部分です。
Pyra_notation.jpg
(WCA表記ならそれぞれ、n→B, e→R, w→L, t→U)
J式ピラミンクスは配色固定式 (color stable, CS) で、隅(頂点ではない三面体)の黄赤青が奥、黄青緑が右前、黄赤緑が左前、赤青緑が上にくるように持ちます。

状態の把握のための記号化については、まず下段の三隅については、奥→右→左の順に、そのままで向きが合っている、つまり黄が下を向いているのなら 0、時計廻しが必要なら +、反時計廻しが必要なら - としました。

次に青黄・赤黄がどこにいて、どういう向きを向いているかについて、以下のように番号を振りました。
V_edgeNo.jpg
奥面を上→右→左の時計周りの順に 1, 2, 3、前面を右→下→左の順に 4, 5, 6、です。向きは 0手もしくは 1手で位置が合う場合に向きが合うなら s (standard), 逆なら r (reverse) としました。上記スクランブルの場合は、青黄→青、赤黄→赤と略して、
青6r 赤3s となります。

位置 5 だけ例外で、前面に黄色が向いていれば青黄でも赤黄でも s になります。他は同じ位置でも青黄と赤黄とで s・r が逆になります。赤が 3 で下面に黄なら s、青が 3 で下面に黄なら r になります。

===== 以上で図の説明終 ==========

その1:B R U' R' L' U' R' B' U' R U' u l r b
PyrTrial22L10_1aT.jpgPyrTrial22L10_1aB.jpg
右は上段を取り除いて、下面が上から見えるようにしたものです。

奥右左00+青4s赤6s、e w- n w n e- n (R L' B L B R' B)、さらに t (U) で、頂は随時直して、
PyrTrial22L10_1bT.jpgPyrTrial22L10_1bB.jpg
L4E は前時計・左右、 t- e t e- (U' R U R')ですね。 4手手順を引けてラッキーでした。黄を含まない上段の辺のうち、上隅と揃っているものを見つけたら、それを奥に配置します。

その2:L' R L U' L U B R' L' U' B' u'
PyrTrial22L10_2aT.jpgPyrTrial22L10_2aB.jpg
奥右左000青5r赤3s、これだけ揃っていると廻しやすくてありがたいですね。n e t- n e- n (B R U' B R' B)、さらに t (U) で、頂は随時直して、
PyrTrial22L10_2bT.jpgPyrTrial22L10_1bB.jpg
十字・全、t- w- t w t w- t- w (U' L' U L U L' U' L)、最後に t (U) で完成です。

黄を含まない上段の辺のうち、上隅と揃っているものがない場合は、黄を含む辺を奥に配置して十字手順を検討します。左右の向きは上隅と合っているか否かで判断できますが、奥は右に黄が来ていたら正向き、下は前面に見えている色が左奥に行くので、そこに見える上隅との色の兼ね合いで判断します。

この場合は奥は黄が左面にあるので奥反転、下も前面は緑で上隅の左は青なのでこれまた反転、左右も反転しているので、十字・前途判断できます。

これが、経験不足からか全然判断できず、その t (U) を廻さずに前反時計・左下で緑黄を下前に入れてしまい、そこで発生した上時計・左右奥について「3辺も反転しているなんておかしい、そんな馬鹿な」とワケも分からず上時計・左を廻し、最後に向き替え・左右でようやく完成させました。

前時計・反時計と十字は偶数辺反転、上時計・上反時計は奇数辺反転、慣れてないと混乱しますね。修行します。

その3:R' U' L U' B' R U' R L' U B u l' b
PyrTrial22L10_3aT.jpgPyrTrial22L10_3aB.jpg
奥右左0-0青1s赤3s、これまた見やすいスクランブルでした。e- n- e- n e (R' B' R' B R)、さらに t (U) で、頂は随時直して、
PyrTrial22L10_3bT.jpgPyrTrial22L10_3bB.jpg
上時計・左右下、t- e t- e- w- t- w (U' R U' R' L' U' L)、最後に t (U) で完成です。

黄が前下に見えていたら上時計か上反時計、上隅と揃っているものを奥に配置します。もちろん、上時計・右奥下は e t- e- w- t- w t- (R U' R' L' U' L U') で一発で揃えられますが、探して判断に時間を喰うよりは、一手かけてでも判断しやすい状況にした方が、慣れないうちは安全だと思います。

その4:U B' R L R' U B L' U' L' U' u' b
PyrTrial22L10_4aT.jpgPyrTrial22L10_4aB.jpg
奥右左00+青4r赤6r、これも読みやすかったですね。n- t n- t w n- (B' U B' U L B')、さらに t- (U') で、頂は随時直して、
PyrTrial22L10_4bT.jpgPyrTrial22L10_4bB.jpg
前時計・右奥、t- e n t n- t e- t- (U' R B U B' U R' U') の最後を t (U) に変えて完成です。奥に配置した赤緑の色反転は見えていて、前右にいる緑黄も色反転が分かりやすいので、これは判断しやすかったと思います。

その5:B U L' R' U R' U L B R' L u' l
PyrTrial22L10_5aT.jpgPyrTrial22L10_5aB.jpg
奥右左+0-青1r赤6r、ちょっと読みにくいかな、とも思いましたが、t w- n e n- e- n (U L' B R B' R' B) で、
PyrTrial22L10_5bT.jpgPyrTrial22L10_3bB.jpg
私は z' 持ち替えで向き替え・左右を廻してしまいましたが、本当は t- (U') で、向き替え・下奥、t w- t w t- e t- e- (U L' U L U' R U' R') が正しいのでしょうね。これらの手順にももっと慣れていきたいと思います。

全体的に、見やすく廻しやすいスクランブルが続いてありがたかったですね。一年九ヶ月ぶりだったのに、平均自己2位を出してしまって驚きました。廻し慣れればもっと速くなれると思うので、もうちょっと頑張ってみようと思います。

posted by じゅうべい at 19:05| Comment(0) | ピラミンクス

2022年09月06日

先週のトリコンのピラミンクス続き

せっかくなので、と言うのもなんですが、昨日に引き続き、先週のトリコン、2022 後半期 第9節のスクランブルその3〜その5も解いてみましょう。

J式ピラミンクスの回転記号は以下の通りです。もちろん、廻すのは頂点ではなく、面に対して頂点寄りの部分です。
Pyra_notation.jpg
(WCA表記ならそれぞれ、n→B, e→R, w→L, t→U)
J式ピラミンクスは配色固定式 (color stable, CS) で、隅(頂点ではない三面体)の黄赤青が奥、黄青緑が右前、黄赤緑が左前、赤青緑が上にくるように持ちます。

状態の把握のための記号化については、まず下段の三隅については、奥→右→左の順に、そのままで向きが合っている、つまり黄が下を向いているのなら 0、時計廻しが必要なら +、反時計廻しが必要なら - としました。

次に青黄・赤黄がどこにいて、どういう向きを向いているかについて、以下のように番号を振りました。
V_edgeNo.jpg
奥面を上→右→左の時計周りの順に 1, 2, 3、前面を右→下→左の順に 4, 5, 6、です。向きは 0手もしくは 1手で位置が合う場合に向きが合うなら s (standard), 逆なら r (reverse) としました。上記スクランブルの場合は、青黄→青、赤黄→赤と略して、
青6r 赤3s となります。

位置 5 だけ例外で、前面に黄色が向いていれば青黄でも赤黄でも s になります。他は同じ位置でも青黄と赤黄とで s・r が逆になります。赤が 3 で下面に黄なら s、青が 3 で下面に黄なら r になります。

その3:L B R L' U' B U' R' L' U B l r
PyrTrial22L09_3aT.jpgPyrTrial22L09_3aB.jpg
右は上段を取り除いて、下面が上から見えるようにしたものです。

奥右左00+ 青3r 赤6s、ですね。これまた V字作成リストにはありませんが已むを得ません。e w- e- (R L' R') と下前経由で青 3r を処理するのが良さそうですね。残りは n w- n- (B L' B') で V字が完成します。

頂は随時直して、
PyrTrial22L09_3bT.jpgPyrTrial22L09_3bB.jpg
前時計・全、w- t- w t- e t- e- (L' U' L U' R U' R')、最後に t (U) で上段を合わせて完成です。高速に解いた方も多かったようですが、V字→L4E では“普通”としか言いようがない手順となりました。

その4:B' R' U' L R' U R' B' L U L' u' l' r b
PyrTrial22L09_4aT.jpgPyrTrial22L09_4aB.jpg
奥右左-0- 青2r 赤3s、これまた残念ながらリストにはありません。こうなってくると何のためのリストか、と言う気もしてきますが、V字作りの一つの指標くらいに見ていただければ幸いです。e- w- t- (R' L' U') で奥に青辺が合わせられ、さらに n e t- (B R U') で青隅を合わせながら、奥に赤辺が合わせられました。あとは n (B) で完成、通して e- w- t- n e t- n (R' L' U' B R U' B) で V字が揃います。頂を合わせて、
PyrTrial22L09_4bT.jpgPyrTrial22L09_4bB.jpg
あらら、t (U) で完成ですね。L4E スキップです。こんなこともあるのですね。

その5:B' U' R L' R L' B L U R' U' l r b'
PyrTrial22L09_5aT.jpgPyrTrial22L09_5aB.jpg
奥右左0-- 青4r 赤3r、これまた残念ながらリストにはありませんが、仕方がありませんね。e- w n- t- (R' L B' U') で青隅・赤隅の向きを合わせながら奥に赤辺が合わせられ、さらに n- t- (B R U') で奥に青隅を合わられるので、あとは n- (B') で完成、通して e- w t- n- t- n- (R' L B' U' B R U' B') で V字が揃います。8手ではありますが、読みやすく見やすいので悪くないでしょう。廻しやすいかどうかについては私ごときでは判断出来ません。

ともあれ、青辺・赤辺とも r 向きの場合は上段廻しでどちらも合わせられてしまうことが多いように感じています。

頂を合わせて、
PyrTrial22L09_5bT.jpgPyrTrial22L09_5bB.jpg
上隅と赤緑辺が揃っているのが目に付きますね。それを t- (U') で奥に廻して、前時計・左右、 t- e t e- (U' R U R') のあと、t- (U') で完成です。

最後の L4E の判断には多少の慣れが必要のようです。緑黄辺が上段にいない場合および下前にいる場合は上時計・反時計もしくは向き替えで分かりやすいのですが(その場合、どこを反転するかも慣れは必要ですね)、そうでない場合は、緑黄辺以外のどちらかが上隅と合っているかどうかを判断しなければなりません。向きの反転があると厄介ですね。

どちらも合っていなければ、緑黄辺を奥に廻して十字手順、合っているものがあればそれを奥に廻して前時計・反時計手順、私もよく間違います。前時計・反時計の前面二反転の場合は、反転している二つを含む辺を時計か反時計かの方向に廻し、それに引き続く組み合わせを逆方向に廻すとすると覚えやすい 4手手順ではありますが、結局は全部覚えてしまうしかありません。

L4E でスキップまたは 4手手順を引けたらラッキーですね。逃さないようにしたいものです。

私もまだまだ判断が遅いので修練したいと思います。


posted by じゅうべい at 15:08| Comment(0) | ピラミンクス

2022年09月05日

ピラミンクスのV字作りの実際

ピラミンクスのV字作りについて、前回 リストを(全体の十分の一とは言え)提示しましたが、そんなものを羅列的に見せられても分からないものですね。

ピラミンクスのV字作りのポイントとしては、

1.
V字作りは全て8手以内で収まりそう。

9手以上掛かってしまったものも、いろいろ検討して 8手以内の手順に修正することができました。例えば、辺だけが反転している 奥右左000 青2r 赤3r (表記については後で再掲します)は持ち替えて 向き替え・左右、e t- e- t w- t w t- (R U' R' U L' U L U') を廻してしまった方がいいのでは、とすら思いましたが、最終的に、e- n t- w- e n- w (R' B U' L' R B' L) という 7手手順を見出しました。

リストの 333手順中、5, 6, 7 手手順で全体の三分の二を占め、4手手順が 14%、3手と 8手が 8%づつを占めます。リスト作りの後半は短手数手順を優先的にチェックしたのもあり、実際には 6〜8手手順がもうちょっと多めだろうとは思いますが、9手以上にはせずにすみそうです。

2.
右隅・左隅の向きが合っている状態で辺が揃った奥を回転するか、奥の向きが合っている状態に辺と隅が揃っている組み合わせを廻して入れていくのが基本。

世間で普通のピラミンクスを廻す方は、n・n- (B, B') や w・w- (L, L') などはあまり廻さないとは思いますが、指の廻りの悪い私はそんなことに頓着している余裕はないので、廻せる軸は何でも廻します。一方で、混乱を生む面廻しは避けています。空間把握が苦手なのだと思います。3x3x3 でも、私は M, S, E の中層廻しは行いません。

それはさておき、奥や左廻しを気にせずに行うことで、00+ 2s 3s
Pyra_V_n-en.jpg
のような場合、n- e- n (B' R' B) と、奥をいったんどかして、右隅を入れてから奥を戻す、という手順が公式化出来ます。

隅向きを変えるときに、奥に合体して向きが揃っている辺を崩したくない場合は、その回転軸が奥の峰(位置記号で言えば 1 の辺)を通る向きにすることが王道となります。

3. 反転した辺は上回転(t・t-/U・U')もしくは下前を経由する ew (RL) などの動きを必要とする。

ネタを知っていると読むのが楽になりますね。その意味合いを込めて、辺の向きの s (standard)・r (reverse) を定義しましたが、慣れるまでは混乱しやすいと思います。

4. 最初は無理しない。

私もだいぶピラミンクスの V字を読んできましたが、まだまだ読み切れなかったり、読み違えることが多発します。読みはそこそこで済ませて、実際に廻してから、隅や辺の残りがあったら、上記の n- e- n (B' R' B) や e n- e- n (R B' R' B) などでその場で対応していった方が現実的です。リストの手順でも、かなり読みにくいものもいろいろあり、「よく見つけたな」と自分で感心するような手順もありました。多数回解いて慣れてきたら読みやすくもなると思いますが、まずは読み切ることより離れることを優先した方が良さそうです。

4手くらいのラッキーV字を引いたら、L4E まで完全に読めそうですが、そちらもまた要修行のようですね。

ためしに先週のトリコン、2022 後半期 第9節のスクランブルを解いてみましょう。

J式ピラミンクスの回転記号は以下の通りです。もちろん、廻すのは頂点ではなく、面に対して頂点寄りの部分です。
Pyra_notation.jpg
(WCA表記ならそれぞれ、n→B, e→R, w→L, t→U)
J式ピラミンクスは配色固定式 (color stable, CS) で、隅(頂点ではない三面体)の黄赤青が奥、黄青緑が右前、黄赤緑が左前、赤青緑が上にくるように持ちます。

状態の把握のための記号化については、まず下段の三隅については、奥→右→左の順に、そのままで向きが合っている、つまり黄が下を向いているのなら 0、時計廻しが必要なら +、反時計廻しが必要なら - としました。

次に青黄・赤黄がどこにいて、どういう向きを向いているかについて、以下のように番号を振りました。
V_edgeNo.jpg
奥面を上→右→左の時計周りの順に 1, 2, 3、前面を右→下→左の順に 4, 5, 6、です。向きは 0手もしくは 1手で位置が合う場合に向きが合うなら s (standard), 逆なら r (reverse) としました。上記スクランブルの場合は、青黄→青、赤黄→赤と略して、
青6r 赤3s となります。

位置 5 だけ例外で、前面に黄色が向いていれば青黄でも赤黄でも s になります。他は同じ位置でも青黄と赤黄とで s・r が逆になります。赤が 3 で下面に黄なら s、青が 3 で下面に黄なら r になります。

その1:R U' L U B' L U B U L B b
PyrTrial22L09_1aT.jpgPyrTrial22L09_1aB.jpg
右は上段を取り除いて、下面が上から見えるようにしたものです。

奥右左--0 青5r 赤 4s、ですね。リストにはありませんが、e t- (R U') から王道の、n e n (B R B) で V字が完成します。

頂は随時直して、
SkTrial22L09_1bT.jpgSkTrial22L09_1bB.jpg
上反時計・奥右下、t (U) で 上反時計・左右下 t w- t w e t e- (U L' U L R U R')、最後に t- (U') で戻して完成です。

その2:R' U B L' B' L' B' L' U' R' L u r b'
SkTrial22L09_2aT.jpgSkTrial22L09_2aB.jpg
奥右左+-- 青4s 赤 3r、これまた残念ながらリストにはありません。n e で奥に青辺が合わせられますが、そのときに赤辺を赤隅と合わせるために 2手目に w を入れて n w e (B L' R)、さらに w で残すは青隅だけなので、n- e n、通して n w e w n- e n (B L R L B' R B) で V字が揃います。頂を合わせて、
SkTrial22L09_2bT.jpgSkTrial22L09_2bB.jpg
あらら、これまた上反時計・左右下 t w- t w e t e- (U L' U L R U R')でしたね。

私も久しぶりにピラミンクスでもトリコンに参加してみようと思いましたが、事前の csTimer での練習で 20秒台後半から 30秒台を連発したので自粛しておきました。V字は読み間違って入れ直しが続出しますし、L4E も判断に時間を喰った上に読み間違って廻し間違って手順追加を繰り返し、修行のやり直しの必要性を実感しました。

せっかくなのでまたちょっと練習し直してみようと思います。

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posted by じゅうべい at 16:20| Comment(0) | ピラミンクス