2023年08月28日

廻していれば楽しいようで

娘が児童館にある 2x2x2 を揃えられるようになったようです。

友達とやっていると違うようですね。私がいろいろ言っても全然聞いてくれないのに、

「児童館に手順書があって、それを覚えた」

対面色は覚えているようで、児童館の世界配色なら黄色、私の日本配色のキューブならまず青を出迎えで揃え、次に対面色の緑を揃えます。

対面色を揃える手順は、私の目がついていかず、繰り返し廻してもらってようやく分かりました。e t2 e- t- e t- e- (WCA表記で R U2 R' U' R U' R')、合っている隅を右奥においた状態からの aS= でした。これを、上面の向きが揃うまでひたすら繰り返します。

さて、下面と上面が揃ったらどうするか。なんと、そこで揃っていなかったら、ぐちゃぐちゃに崩して最初からやり直します。小学三年生、すごいですね。

「これだけでもいいから覚えて」

上前を廻して見せて、教えてみるのですが、頑として聞いてくれません。

ただ、揃うまで廻すのが楽しいようです。ひたすら廻し続けて

「揃った」

と見せてくれます。

子供ってこういうものなんだなぁって改めて思いました。効率よりも、自分で習得した技術をひたすら繰り返すのが楽しい、そういうもののようです。

判断もせず、ひたすら廻し続けるので、TPS (turns per second、廻す速さ) の速いこと、速いこと、とてもついていけません。子供ってこうやって技術を習得していくのでしょうね。

3x3x3 は毎回 不完全一面を揃えて終わっていましたが、クロス色だけでも気にする傾向が出てきました。親ってついつい口を出してしまいたくなるものですが、壁にぶち当たったり、悩んだりして、知りたくなって頼ってきたときに対応する、それまでは待つ、というのが正しい対応なんだろうなぁって思ってしまいました。

先生や仲間の言うことは素直に聞きます。親は見守るのが仕事なのでしょうね。

いちおう、娘用に手書きした 2x2x2 の簡単解法を載せておきます。最低限これだけ知っておけば、2x2x2 を揃えることはできます。揃わないときには、一部の手順を繰り返してみて下さい。

222solution_easy.jpg



posted by じゅうべい at 15:51| Comment(0) | 222

2023年06月02日

先週のトリコン 2x2x2、すごかったですね

先週のトリコンの 2x2x2、まるで Guimond 使いのためにあるようなスクランブルで、すごかったです。

その1:R' U2 F' R U' R' U' R U F U

x2 y2 持ち替えして、
222Trial23F21_1aF.jpg222Trial23F21_1aH.jpg

J式では日本配色なのはご容赦を(世界配色の場合は青と黄を入れ替えてください)。左が前右上が見える方向で見たもの、右が同じ方向から奥左下を透視したものになります。

J式回転記号については、島内先生由来の方位を基準とした、J式333 の回転記号を再掲します。反時計回りでは"-"、180°回転では"2"(本当は上付き)を添えます。J式回転記号のあと、カッコの中に WCA式表記を添えることにします。
notation_tb.jpgnotation_ew.jpgnotation_sn.jpg


さて、まずはこのスクランブルの段階で不穏ですね。t- で 右前・右T の初手キャンセル状態となります。

つまり、t- を加えて、t- e2 t- e (U' R2 U' R) を廻します。右T は右前も右奥も廻しやすい手順なのがありがたいですね。

で、最後の e (R) を e- (R') にすると、
222Trial23F21_1bF.jpg222Trial23F21_1bH.jpg

t w2 (U L2) で
222Trial23F21_1cF.jpg222Trial23F21_1cH.jpg

あとは t2 (U2) で完成です。対面色なので回転方向を気にせずに廻せるのも良かったですね。

今年1月の第3節その2とほぼ同様でした。今回もまた私は読み切れてなかったので、t- e2 t- e のあとに e2 を廻しています。もったいなかったのですが、それでも私にしては充分すぎるほど速かったですね。

まぁ、ラッキースクランブルがこれだけだったら、最近はもはや驚かなくはなってきたのですが…。

その2:R U' F' U' R2 F' U' F U F R

z y- 持ち替えで、
222Trial23F21_2aF.jpg222Trial23F21_2aH.jpg

t (U) か t- (U') で右前・対角昇りになるのですが、そのときに上段の右列手前が下段の右列手前に降りてくるのは一番読みやすい Guimond での移動なので、これは覚えておきたいところです。この場合、t- (U') で上段の青が下段の青が欠けているところに降りてきてくれます。一色化キャンセルまでが確定しました。

ということで、その t- (U') のあとに右前・対角昇り、e t e- (R U R') を廻すと、
222Trial23F21_2bF.jpg222Trial23F21_2bH.jpg

あらら、上下対角、e2 n2 e2 (R2 B2 R2) で完成です。上下段合わせすら必要がありませんでした。超ラッキーですね。

これを私はその1より遅く廻しているのでお恥ずかしい限りです。読み切れたら、もっと自信を持って速く廻せるのでしょうけど…。

その3:F U' R U2 R U' R2 F' U2 F U2

z- 持ち替えで、
222Trial23F21_3aF.jpg222Trial23F21_3aH.jpg

私は一つ前を引きずって「今度は右奥・対角降りだ!」と廻したら間違っていて、その2の7倍くらいの時間を掛けてしまいましたが、上面右奥は橙なので、右奥・三白左前の初手キャンセル状態ですね。

下段スタートの手順は下段を合わせて上段を廻して始めるようにしています。下段を合わせ忘れたり、回転方向を間違えたり、というミスをいろいろやらかしてきたので…。

右奥・三白左前の初手キャンセルで、s e t- e- (F R U' R') を廻すと、
222Trial23F21_3bF.jpg222Trial23F21_3bH.jpg
三白(右奥・三白左前と右前三白左奥)と揃いの白左(右奥・奥揃い白左と右前・前揃い白右)は上下面の色が逆面に移動することがないので、読みやすくてありがたいですね。

Guimond HD を習得していればここから一発で完成できるのですが、私はそれらの手順を覚えていないので、t (U) で上下段の違う色を左右に並べて e2 (R2) で上下棒の形にして、t s2 (U F2) で色を上下に分離できました。
222Trial23F21_3cF.jpg222Trial23F21_3cH.jpg

あらら、前面も右面も、上段・下段とも対面色で並んでいますね。上下対角、e2 n2 e2 (R2 B2 R2) のあと、t (U) で上下段を合わせて完成です。

上下対角はわずか 3手、それだけになかなか引くことができない手順ですが、二回も続けてなんて超ラッキーですね。…私は生かせませんでしたが。

不思議なもので、私は他の全ての種目を色固定(日本配色で、青底・緑前)でやっていますが、2x2x2 だけは対面色を意識できているのもあってか、色の組み合わせを気にせず、初期状態で廻しやすい色で廻しています。

ちなみに、この その3では z2 持ち替えで
222Trial23F21_3dF.jpg222Trial23F21_3dH.jpg

緑黄で HG の形になっているので、e2 t-2 e (R2 U'2 R) で
222Trial23F21_3eF.jpg222Trial23F21_3eH.jpg

t- (U') から 昇り:e2 t- e2 t- s2 (R2 U' R2 U' F2) で
222Trial23F21_3fF.jpg222Trial23F21_3fH.jpg

あとは t2 のあとに上下前:e2 t- e2 t2 s2 t- e2 (R2 U' R2 U2 F2 U' R2) に上下段合わせの t- (U') で完成ですが…。

HG の 3手で色分離ができている割りには手数が多く、ちょっと残念な形ですね。避けられるものなら、上棒下昇り・上昇り下棒は避けたいところです。

その4:F' R' U2 R' F U' R2 U' F' R' U

222Trial23F21_4aF.jpg222Trial23F21_4aH.jpg

そのときには前に緑の V、奥に黄の V が完成していることに気付いていませんでした。まずは青白で読んでしまいますね。で、またも、右前・対角昇り: e t e- (R U R')、上段の右前が下段右下に下がり、下段の右前は上段左前に上がりますが、上段の右奥はそのまま、上段の左奥が右前に来るので、そのまま廻して上下棒になることがひと目で分かります。

実際、廻してみると、
222Trial23F21_4bF.jpg222Trial23F21_4bH.jpg

ここから t2 e2 (U2 R2) で、
222Trial23F21_4cF.jpg222Trial23F21_4cH.jpg

右面上段と左面下段に橙が揃っていますね。t2 (U2) から y 持ち替えして、上下前:e2 t- e2 t2 s2 t- e2 (R2 U' R2 U2 F2 U' R2) を廻して完成です。最後に上下段合わせもないのもラッキーでしたね。

ちなみに、スクランブルから x- 持ち替えしたら、緑底で、t2 のあと、右奥・三白左前:b- s e t- e- (D' F R U' R')、t2 e2 t s2 (U2 R2 U F2) で一色化して、t2 から上下前となります。見やすくはありますが、微妙に青白よりも手数が長めとなりました。どちらを選ぶかは運だった気もします。

さらには、z- y2 持ち替えの後、t (U) で、赤橙での右奥・奥棒の初手キャンセル、にもできます。e t- e- (R U' R') から、t2 e2 (U2 R2) で一色化まで長短手順で進むのですが、最後に 上対角:e- s e b e2 b e- t- e b- e2 (R' F R D R2 D R' U' R D' R2)、廻しにくい 11手手順を引いてしまっては、結果としては残念ですね。最後に上下段合わせの t2 (U2) も必要になりますし。

これらを、全て読み切って、選んで廻せたらかなり速く廻せるのでしょうね。

まぁ、私は現状では無理せず、ラッキー状況を引けたら素直に喜ぶので充分と思っています。

ちょっと長くなりましたが、2x2x2 の手法として Guimond は意外と悪くないのでお勧めします。Ortega に苦しんでいる方はぜひお試しください。

posted by じゅうべい at 14:27| Comment(0) | 222

2023年01月30日

先々週の 2x2x2、ラッキースクランブル

土日で、また夜行バスで実家に行き、施設に入居した母に父・姉と面会に行きました。一ヶ月に 二回、一回 15分で二人まで、制限が厳しいのは、この第八波の状況下では仕方がありませんね。近隣のどの施設でもだいたい同様の制限が掛かっているそうです。

三年前まではその施設でも、毎日の面会が許可され、さらには一泊の外出までも普通に認められていたそうですが、これがいつ、以前の状況にまで戻るのかは、現状では分かりませんね。

LatchCube_scrambled.JPG
は持っていきましたが、音が大きいので、移動の電車やバスはもちろん、父が寝た後の実家でも廻しにくく、全然進んでいません。緑面の左右の黒矢印(PDF 手順での 2.)までは入れられたのですが、上面の白矢印が下ろせず、緑黄白・緑黄黒の隅が入れられないところで止まっています。

仕方がないので、夜行バスの待合では 3x3x3 とスクエア1をひたすら廻していましたが、係員のお姉さんは、必死に目を逸らそうとしているようにすら感じました。

まぁ、そんなところで趣味全開の動作をおおっぴらにやる人はそうそういませんね。サッカーのリフティングとか、野球やゴルフの素振りとか、人迷惑で絶対にできませんし、できそうなのはせいぜい けん玉か折り盤での将棋・オセロ(囲碁は難しいですね)、マジシャンによるコインマジックの練習、程度でしょうか?実際、そういう人たちを目撃したことはありません。

逆に言えば、周囲が気にしないでくれるのなら、おおっぴらに手順練習をすることに支障はないわけで、頑張って廻していました。これで多少でも指廻りが良くなってくれるのなら良いのですが。

わじまじさんのツイートに対して、うえしゅうさんの返信は優しさに溢れていましたね。素敵だと思います。

そうそう、先週は余裕がなくて書けないでいましたが、先々週のトリコンの 2x2x2 のその2、すごかったですね。

U R U' R' U' R' U2 R U R' U2

222Trial23F03_2aF.jpg222Trial23F03_2aH.jpg

J式では日本配色なのはご容赦を(世界配色の場合は青と黄を入れ替えてください)。左が前右上が見える方向で見たもの、右が同じ方向から奥左下を透視したものになります。

J式回転記号については、島内先生由来の方位を基準とした、J式333 の回転記号を再掲します。反時計回りでは"-"、180°回転では"2"(本当は上付き)を添えます。J式回転記号のあと、カッコの中に WCA式表記を添えることにします。
notation_tb.jpgnotation_ew.jpgnotation_sn.jpg


さて、スクランブルから持ち替え無しで、白青(世界配色なら白黄)で、右奥 ができていて、さらに t2 (U2) で、右奥・右T の初手キャンセル状態となります。

つまり、t2 e-2 t e- (U2 R'2 U R') を廻します。ここの 2手目は反時計廻しをした方が残りの手順を廻しやすく感じています。

で、最後の e- (R') を e (R) にすると、
222Trial23F03_2bF.jpg222Trial23F03_2bH.jpg
あらあら、t- (U') で完成です。

私は読み切れてなかったので、t2 e-2 t e- のあとに e2 を廻しています。もったいなかったのですが、それでも私にしては充分すぎるほど速かったですね。

この、その2だけ飛び抜けて速かった方を私以外にも数人見かけたので、トリコン参加者で 2x2x2 を解く上で、Guimond 採用者がそこそこいるのかも、と嬉しくなりました。もちろん、まったく違うアプローチで、同様に高速で解けたのかもしれませんが。

解き方はいろいろあっていいと思います。メガミンクスの S2L も、最近優勢な解き方もありますが、私の、Cube Voyage の解き方(の、ブロックの揃え方の後半、@中央の3パーツを先に揃える)を参考にした方法も、F2L 手順を行う数は変わりませんでした。もちろん、この世界は速さが正義ですが、他の人のやり方が合わないようなら、別のやり方を模索するのも悪くないと思います。

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posted by じゅうべい at 15:46| Comment(0) | 222