を持つことが多いのですが、以前とはちょっと違う形で解いています。せっかくなので紹介してみましょう。
ミラーキューブの銀ステッカー版をいつから持っているかは覚えていません。金ステッカー版はシアメーゼキューブを自作したときに使ってしまったのですが…。シアメーゼキューブも本棚の上に放置されたまま、このところ全然触っていません。
一番薄い面を上面、二番目に薄い面を左面にして、先週のトリコン 3x3x3 その1のスクランブルで崩してみました。
以前とは違って、一番薄い面を上段に、一番幅広の段を下段で解いています。そして下段から上段に、底面クロスで解いていっています。
D' F' U' L' B' D F2 L' B2 R U F2 U L2 D2 R2 D L2 B2 R2
あくまで崩し方の一例として示します。この回転記号が読めるくらいの方なら自力で揃えられるとは思いますが、いちおう崩し方の回転記号は Kemi さんのサイト, TORIBOサイト, Speedsolving.com,PLANET PUZZLE, などをご覧ください。
また解法については、ぜひ ルービックキューブ簡単6面完成攻略法 の ミラーブロックスについてのページ もごらんください。いえ、そちらだけで充分な気もしています。
以前とは違って、一番薄い面を上段に、一番幅広の段を下段で解いています。そして下段から上段に、底面クロスで解いていっています。
まずは下段に十字を作ります。実際には娘に崩されて渡されるので、どこが一番厚い面かを見極めるのが最初になりますが、なんとなく一番厚そうなところを下段において、そこに合いそうな、一番長そうな棒を下段に持っていきます。その際、横に飛び出している棒と厚さを合わせて下段に持って行けると良いですね。
この場合は上段の左上にある棒が怪しいので、上段を反時計廻しして前面に持ってきて
前面を 180°回転して下段に持っていきました。
合わなかったらまたやり直すだけです。気軽に進めていきましょう。
次は、長さとしては左上面にある棒が怪しいですね。これは、上反時計廻し、
前面時計廻し、
これで側面が右中の出っ張り棒と幅が合いました。ですので、右面を反時計廻し、つまりこの合った棒を下段に送り、
途中で前面の棒がズレてしまったのを、前面を反時計廻しすることで戻します。
…なんてことが気軽に出来たら苦労はしませんね。まぁ、こういう方法もあるんだ、という感じで、どうにか下段に棒を四本、十字型に揃えて下さい。
とにかく、頑張って一番長い棒を下段に入れ、中段の棒と幅が合わないようであれば、180°回転して上段に持ち上げ、中段の棒と幅が合うところまで廻して、180°回転で下段に入れ直しましょう。デイジークロスと呼ばれています。
この場合は、残りの 2本は、まずは奥を 180°回転させて 1本が揃い、
続いて左面を反時計回り、つまり下段が前面に来るように廻して
下段を上から見て反時計廻しに廻して、揃っている前面の下段を避けて
前面反時計廻しで 4本目の棒を下段に入れて、
ズラしていた下段を、上から見て時計廻しして戻します。
これも、こんなことがいきなり出来たら苦労はないでしょう。こういう方法もあると、やり方の一つとして提示しておきますが、まぁ、いろいろ頑張ってみて下さい。
辺の棒が四本下段に揃えられて十字が出来たら、続いて下段隅を揃えていきます。
まず、全体を時計回りに持ち替えて下さい。
ここで前面を時計廻しすると、右上の小片が右下にうまく揃いそうです。
揃うには揃いましたが、前面の棒がズレてしまいました。
それを戻すため、まずは今入れた右前隅を、右面反時計廻し、右前隅が右奥隅に行く向きに廻して、避けて
前面の棒を前面反時計廻しで戻し、
右面時計廻しで
右前下と右側の棒も揃いました。
右列
中列
が素晴らしいので、この押し掛け法は私は普段は使わないのですが、このミラーキューブの場合だけは、位置を確認する動作から一連の動作で入れられてしまうので重宝しています。図示すると、上面の”1”を”0”の位置に入れるために
という段階を踏みます。左列の場合は、
となります。こういうのは実際に廻してみないとなかなか実感は出来ませんね。
他の下隅も同様に入れていきます。向きが合わなかったら、他の小片を入れることで追いだして、入れ直して下さい。
あとは以前の手順と同様になります。
まず、中段入れ、普通の 3x3x3 だと入れる予定の二面体を側面の中心体の色と合わせて、たとえばこんな感じに
さらにこれが前面の出っ張りと合うことを、右面反時計廻し、上面が手前に来る向きに廻して
確認するとなお良いでしょう。ここから元に戻してから、以下の中段入れの手順を廻します。
反時計、反時計、時計、時計、のあとに、時計、時計、反時計、反時計、と廻します。
逆なら全部逆廻し、時計、時計、反時計、反時計、のあとに、反時計、反時計、時計、時計、と廻します。
判断のポイントは、
1. 高さが上段とは合っていない。
2. 中段の正方形と出っ張り具合が合っている。
の二点です。
この場合、前右か前左かは、大きさを眺めてみれば判断できると思います。入れてみて違っていたら入れ直せば問題ありません。適当なものを入れたら追い出されるので、入れ直しましょう。
辺の縦向き替えが面倒なので(B L F U F' L' B' R' U' R などという手順が廻せれば後でも良いのですが、慣れてない方には難しそうです)、初心者向け手順 3x3x3 '24 同様に、まずは辺向き替えから行いましょう。
上を向いている辺が時計の9時(奥と左)になるように置いて、つまり向きが合っていない辺を3時半(右と前)に置いて
を廻すと
と上を向いた辺、向きが揃っている辺が縦に並ぶので、同じ手順をもう一度廻して下さい。
最初から縦並びの場合は一回だけこの手順を廻せば辺の向きが全て揃います。
四辺全ての向きが揃っていない場合は、まずこの手順を廻し、すると向きが揃った辺が 3時半(前と右)を向くので、上面を 180°廻して、もしくは 180°持ち替えて、向きが揃った辺が9時を向くようにしてから、この手順を二回廻して下さい。
次は隅の向き合わせです。
1. 隅向き替え:向きが合っていないものは 2つ,3つ,4 つのはず
(1つだけの場合は完成できません。センターキャップを外してネジを緩めて分解してください)。
写真は左から順に、3つが合ってない、2つの隣接する隅の向きが合っていない、2つの対角隅が合っていない、4隅とも向きが合っていない、です。
を廻す。向きが合っていない隅が 3つになる。
向きが合ってない隅が 3つになったら、合っている隅を左奥に置いて上記手順をまた廻しましょう。
4隅とも合っていない場合は、まずは上記手順のスーネを廻し、そこから状態を見て考えましょう。
隅向きが合ったら隅位置を合わせます。位置が合っている隅が二つはあるはずなので、
「揃っている二隅を右面に置いて、
右を手前に、上を時計廻し、左を手前に、上を反時計廻し、右を奥に、上を時計廻し、左を奥に、上を反時計廻し」
このとき、上面を人差し指で弾く、トリガーで廻せると良いですね。
揃っている隅がないときには、一回この手順を廻して、揃った二隅を右面に置いて、もう一度この手順を廻して下さい。
上記手順のニクラスで上隅の向きは崩れます。もう一度隅向き替えを行って揃えて下さい。手間ではありますが、確実です。
最後に辺位置を合わせます。
右→前→左の三点時計移動手順、
YJ 製のミラーキューブは表面に縦線が入っているので、できればそれも揃えたいものですね。Kemi さんのサイトのセンター回転手順 が分かりやすいと思います。180°回転は判別困難なので、1. の M' S R S' M S R' S' (回転記号はこちら)だけで充分だと思います。
ただ、慣れないうちは、このセンター回転手順を廻すことでかなりの確率で全てが崩壊するので、最初からやり直す覚悟を持って試してみましょう。
ようするに、以前の方法に対して、底面十字と押し掛けでの隅入れで下段を揃えるという変更をしただけです。上面も 初心者向け手順 3x3x3 '24 を流用することで、多少は親切になったかもしれません。
ミラーキューブはその変形が楽しめて、頑張ればそこそこで完成できる楽しいパズルです。ぜひいろいろ試してみていただければと思います。