2025年01月27日

ミラーキューブの解法 '25

最近、小学四年生の娘とリレー対決(娘が 2x2x2, ピラミンクス3x3x3)するときに私がミラーキューブ
_MirrorCube.JPG
を持つことが多いのですが、以前とはちょっと違う形で解いています。せっかくなので紹介してみましょう。

ミラーキューブの銀ステッカー版をいつから持っているかは覚えていません。金ステッカー版はシアメーゼキューブを自作したときに使ってしまったのですが…。シアメーゼキューブも本棚の上に放置されたまま、このところ全然触っていません。

一番薄い面を上面、二番目に薄い面を左面にして、先週のトリコン 3x3x3 その1のスクランブルで崩してみました。

D' F' U' L' B' D F2 L' B2 R U F2 U L2 D2 R2 D L2 B2 R2
Mirr1aScr.JPG
あくまで崩し方の一例として示します。この回転記号が読めるくらいの方なら自力で揃えられるとは思いますが、いちおう崩し方の回転記号は Kemi さんのサイト, TORIBOサイト, Speedsolving.comPLANET PUZZLE, などをご覧ください。

また解法については、ぜひ ルービックキューブ簡単6面完成攻略法 の ミラーブロックスについてのページ もごらんください。いえ、そちらだけで充分な気もしています。

以前とは違って、一番薄い面を上段に、一番幅広の段を下段で解いています。そして下段から上段に、底面クロスで解いていっています。

まずは下段に十字を作ります。実際には娘に崩されて渡されるので、どこが一番厚い面かを見極めるのが最初になりますが、なんとなく一番厚そうなところを下段において、そこに合いそうな、一番長そうな棒を下段に持っていきます。その際、横に飛び出している棒と厚さを合わせて下段に持って行けると良いですね。

この場合は上段の左上にある棒が怪しいので、上段を反時計廻しして前面に持ってきて
Mirr1bCross1t-.JPG
前面を 180°回転して下段に持っていきました。
Mirr1bCross1t-s2.JPG
合わなかったらまたやり直すだけです。気軽に進めていきましょう。

次は、長さとしては左上面にある棒が怪しいですね。これは、上反時計廻し、
Mirr1cCross2t-.JPG

前面時計廻し、
Mirr1cCross2t-s.JPG

これで側面が右中の出っ張り棒と幅が合いました。ですので、右面を反時計廻し、つまりこの合った棒を下段に送り、
Mirr1cCross2t-se-.JPG

途中で前面の棒がズレてしまったのを、前面を反時計廻しすることで戻します。
Mirr1cCross2t-se-s-.JPG

…なんてことが気軽に出来たら苦労はしませんね。まぁ、こういう方法もあるんだ、という感じで、どうにか下段に棒を四本、十字型に揃えて下さい。

とにかく、頑張って一番長い棒を下段に入れ、中段の棒と幅が合わないようであれば、180°回転して上段に持ち上げ、中段の棒と幅が合うところまで廻して、180°回転で下段に入れ直しましょう。デイジークロスと呼ばれています。

この場合は、残りの 2本は、まずは奥を 180°回転させて 1本が揃い、
Mirr1dCross3n2.JPG

続いて左面を反時計回り、つまり下段が前面に来るように廻して
Mirr1eCross4w-.JPG

下段を上から見て反時計廻しに廻して、揃っている前面の下段を避けて
Mirr1eCross4w-b.JPG

前面反時計廻しで 4本目の棒を下段に入れて、
Mirr1eCross4w-bs-.JPG

ズラしていた下段を、上から見て時計廻しして戻します。
Mirr1eCross4w-bs-b-.JPG

これも、こんなことがいきなり出来たら苦労はないでしょう。こういう方法もあると、やり方の一つとして提示しておきますが、まぁ、いろいろ頑張ってみて下さい。

辺の棒が四本下段に揃えられて十字が出来たら、続いて下段隅を揃えていきます。

まず、全体を時計回りに持ち替えて下さい。
Mirr2aC1y.JPG

ここで前面を時計廻しすると、右上の小片が右下にうまく揃いそうです。
Mirr2aCorner1ys.JPG

揃うには揃いましたが、前面の棒がズレてしまいました。

それを戻すため、まずは今入れた右前隅を、右面反時計廻し、右前隅が右奥隅に行く向きに廻して、避けて
Mirr2aCorner1yse-.JPG

前面の棒を前面反時計廻しで戻し、
Mirr2aCorner1yse-s-.JPG

右面時計廻しで
Mirr2aCorner1yse-s-e.JPG

右前下と右側の棒も揃いました。

この一連の手順は”押し掛け法”と島内先生の本で紹介されています。島内先生の基本手順と言えば出迎え法

右列
出迎え_右下1.jpg出迎え_右下2.jpg出迎え_右下3.jpg出迎え_右下4.jpg出迎え_右下5.jpg

左列
出迎え_左下1.jpg出迎え_左下2.jpg出迎え_左下3.jpg出迎え_左下4.jpg出迎え_左下5.jpg

中列
出迎え_中下1.jpg出迎え_中下2.jpg出迎え_中下3.jpg出迎え_中下4.jpg出迎え_中下5.jpg

が素晴らしいので、この押し掛け法は私は普段は使わないのですが、このミラーキューブの場合だけは、位置を確認する動作から一連の動作で入れられてしまうので重宝しています。図示すると、上面の”1”を”0”の位置に入れるために

押し掛け_右下0.jpg押し掛け_右下1.jpg押し掛け_右下2.jpg押し掛け_右下3.jpg押し掛け_右下4.jpg

という段階を踏みます。左列の場合は、

押し掛け_左下0.jpg押し掛け_左下1.jpg押し掛け_左下2.jpg押し掛け_左下3.jpg押し掛け_左下4.jpg

となります。こういうのは実際に廻してみないとなかなか実感は出来ませんね。

他の下隅も同様に入れていきます。向きが合わなかったら、他の小片を入れることで追いだして、入れ直して下さい。

あとは以前の手順と同様になります。

まず、中段入れ、普通の 3x3x3 だと入れる予定の二面体を側面の中心体の色と合わせて、たとえばこんな感じに
Mirr3aMidE1.JPG

さらにこれが前面の出っ張りと合うことを、右面反時計廻し、上面が手前に来る向きに廻して

Mirr3aMidE2.JPG
確認するとなお良いでしょう。ここから元に戻してから、以下の中段入れの手順を廻します。

入れる予定の二面体を側面の中心体の色と合わせて、
F2L_Ar1.jpgF2L_Ar2.jpgF2L_Ar3.jpgF2L_Ar4.jpg
F2L_Ar5.jpgF2L_Ar6.jpgF2L_Ar7.jpgF2L_Ar8'.jpgF2L完成.jpg

または
F2L_Af1.jpgF2L_Af2.jpgF2L_Af3.jpgF2L_Af4.jpg
F2L_Af5.jpgF2L_Af6.jpgF2L_Af7.jpgF2L_Af8.jpgF2L完成.jpg

最初の一手は入れるべきところから遠ざかるように廻しますが、それが反時計回りなら
反時計、反時計、時計、時計、のあとに、時計、時計、反時計、反時計、と廻します。

逆なら全部逆廻し、時計、時計、反時計、反時計、のあとに、反時計、反時計、時計、時計、と廻します。

判断のポイントは、
1. 高さが上段とは合っていない。
2. 中段の正方形と出っ張り具合が合っている。
の二点です。

この場合、前右か前左かは、大きさを眺めてみれば判断できると思います。入れてみて違っていたら入れ直せば問題ありません。適当なものを入れたら追い出されるので、入れ直しましょう。

上面も以前の手順と同様で、きちんと書くと長くなるので 初心者向け手順 3x3x3 '24 を見ていただければ、また、隅移動隅向き替え辺移動辺向き替え などを見ていただければと思いますが、

辺の縦向き替えが面倒なので(B L F U F' L' B' R' U' R などという手順が廻せれば後でも良いのですが、慣れてない方には難しそうです)、初心者向け手順 3x3x3 '24 同様に、まずは辺向き替えから行いましょう。

上を向いている辺が時計の9時(奥と左)になるように置いて、つまり向きが合っていない辺を3時半(右と前)に置いて
U1二回用配置.jpgMirr4aELL_Adj.JPG

世界一周9.jpg世界一周6.jpgProc_t-.jpg
世界一周4.jpgProc_t.jpg世界一周1.jpg

を廻すと
U1用配置_縦.jpgMirr4aELL_Opp.JPG
と上を向いた辺、向きが揃っている辺が縦に並ぶので、同じ手順をもう一度廻して下さい。

最初から縦並びの場合は一回だけこの手順を廻せば辺の向きが全て揃います。
Mirr4aELLsolved.JPG

四辺全ての向きが揃っていない場合は、まずこの手順を廻し、すると向きが揃った辺が 3時半(前と右)を向くので、上面を 180°廻して、もしくは 180°持ち替えて、向きが揃った辺が9時を向くようにしてから、この手順を二回廻して下さい。

次は隅の向き合わせです。

1. 隅向き替え:向きが合っていないものは 2つ,3つ,4 つのはず
(1つだけの場合は完成できません。センターキャップを外してネジを緩めて分解してください)。
Mirr5aCLL1C.JPG Mirr5bCLL2Adj.JPG Mirr5bCLL2Opp.JPG Mirr5cCLL4C.JPG
写真は左から順に、3つが合ってない、2つの隣接する隅の向きが合っていない、2つの対角隅が合っていない、4隅とも向きが合っていない、です。

向きが合っていない隅が 2つなら、”合っていない”隅を左奥において 隅向き合わせ(スーネ)
世界一周7.jpg世界一周5.jpg世界一周3.jpgProc_t.jpg
世界一周7.jpgProc_t.jpg世界一周3.jpg世界一周5.jpg
を廻す。向きが合っていない隅が 3つになる。

向きが合ってない隅が 3つになったら、合っている隅を左奥に置いて上記手順をまた廻しましょう。

4隅とも合っていない場合は、まずは上記手順のスーネを廻し、そこから状態を見て考えましょう。

H             Pi           U                    T
Sune用_H.jpgSune用_Pi.jpgSune用_U.jpgSune用_T.jpg
および aS (三隅が反時計捻りで揃う場合)のときには一回では隅向きは揃いませんが、適当に、合うまで廻しましょう。二隅向き替えから四隅向き替えになってしまうこともありますが、あまり気にせず、揃うまでスーネ手順を廻し続けましょう。いつか、なんとなく揃います。

隅向きが合ったら隅位置を合わせます。位置が合っている隅が二つはあるはずなので、

位置が合っている二つの隅を右面に持って
隅移動_隅合わせ1.jpg

隅位置合わせ(ニクラス) と呼ばれる以下の手順を廻します。

世界一周9.jpgProc_t.jpg世界一周3.jpgProc_t-.jpg
世界一周1.jpgProc_t.jpg世界一周7.jpgProc_t-.jpg

「揃っている二隅を右面に置いて、
 右を手前に、上を時計廻し、左を手前に、上を反時計廻し、右を奥に、上を時計廻し、左を奥に、上を反時計廻し」

このとき、上面を人差し指で弾く、トリガーで廻せると良いですね。

揃っている隅がないときには、一回この手順を廻して、揃った二隅を右面に置いて、もう一度この手順を廻して下さい。

上記手順のニクラスで上隅の向きは崩れます。もう一度隅向き替えを行って揃えて下さい。手間ではありますが、確実です。

最後に辺位置を合わせます。
Mirr6aELL.JPG

右→前→左の三点時計移動手順、
Proc_s2.jpgProc_t.jpg世界一周9.jpg世界一周3.jpgProc_s2.jpg
世界一周7.jpg世界一周1.jpgProc_t.jpgProc_s2.jpg

を繰り返していればいつかは揃います。揃っている辺があるなら、その位置が奥になるように持って頑張りましょう。可能なら、上面廻しを反時計廻しにすることで移動方向を逆にすることもできます。

YJ 製のミラーキューブは表面に縦線が入っているので、できればそれも揃えたいものですね。Kemi さんのサイトのセンター回転手順 が分かりやすいと思います。180°回転は判別困難なので、1. の M' S R S' M S R' S' (回転記号はこちら)だけで充分だと思います。

ただ、慣れないうちは、このセンター回転手順を廻すことでかなりの確率で全てが崩壊するので、最初からやり直す覚悟を持って試してみましょう。

ようするに、以前の方法に対して、底面十字と押し掛けでの隅入れで下段を揃えるという変更をしただけです。上面も 初心者向け手順 3x3x3 '24 を流用することで、多少は親切になったかもしれません。

ミラーキューブはその変形が楽しめて、頑張ればそこそこで完成できる楽しいパズルです。ぜひいろいろ試してみていただければと思います。

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posted by じゅうべい at 19:23| Comment(0) | 手順333

2024年10月10日

初心者向け 3x3x3手順 '24

前回の記事から分離した、初心者向け 3x3x3 手順 J式の最新版です。

概要としては、

1. 底面十字(クロス)→隅を出迎えで入れて一面完成
2. 中段入れ→上面の辺向き替え

上面揃え1. 上面の辺向き替え
上面揃え2. 上面の隅向き替え
上面揃え3. 上面の隅位置揃え
上面揃え4. 上面の隅向き替え(二回目)
上面揃え5. 上面の辺位置合わせ(二回廻すことになることもあり)、

となります。


1. まず底面を、辺も隅も全て出迎え(よけて、迎えに行って、合体させて、戻る)で入れて一面を完成させます。位置が揃っているに越したことはありませんが、まずは入れるだけ入れて、合ってないところは降ろして出迎えで入れ直しても構いません。

もうちょっとスマートにやるのであれば、まず底面に十字(クロス)を作ります。いろいろいじっていれば意外にできます。Cube Voyage の記事も参考になるかもしれません。そのあと、位置を合わせて隅を入れたら一面が完成できます。

出迎え(よけて、迎えに行って、合体させて、戻る)については

右列
出迎え_右下1.jpg出迎え_右下2.jpg出迎え_右下3.jpg出迎え_右下4.jpg出迎え_右下5.jpg

左列
出迎え_左下1.jpg出迎え_左下2.jpg出迎え_左下3.jpg出迎え_左下4.jpg出迎え_左下5.jpg

中列
出迎え_中下1.jpg出迎え_中下2.jpg出迎え_中下3.jpg出迎え_中下4.jpg出迎え_中下5.jpg

出迎え右下_下向き1.jpg出迎え右下_下向き2.jpg出迎え右下_下向き3.jpg出迎え右下_下向き4.jpg
出迎え右下_下向き5.jpg出迎え右下_下向き6.jpg出迎え右下_下向き7.jpg完全一面.jpg


入れる予定の二面体を側面の中心体の色と合わせて、
F2L_Af1.jpgF2L_Af2.jpgF2L_Af3.jpgF2L_Af4.jpg
F2L_Af5.jpgF2L_Af6.jpgF2L_Af7.jpgF2L_Af8.jpgF2L完成.jpg

または
F2L_Ar1.jpgF2L_Ar2.jpgF2L_Ar3.jpgF2L_Ar4.jpg
F2L_Ar5.jpgF2L_Ar6.jpgF2L_Ar7.jpgF2L_Ar8'.jpgF2L完成.jpg


上面揃え1. 辺向き合わせ

上を向いている辺が時計の9時(奥と左)になるように置いて
U1二回用配置.jpg

世界一周9.jpg世界一周6.jpgProc_t-.jpg
世界一周4.jpgProc_t.jpg世界一周1.jpg

を廻すと
U1用配置_縦.jpg
と上を向いた辺が縦に並ぶので、同じ手順をもう一度廻して下さい。

最初から縦並びの場合は一回だけこの手順を廻せば辺が全て上を向きます。

四辺全てが上を向いていない場合は、まずこの手順を廻し、すると上を向いた辺が 3時半(前と右)を向くので、上面を 180°廻して上を向いた辺が9時を向くようにしてこの手順を二回廻して下さい。

上面揃え2. 隅向き合わせ(スーネ)、一つだけ上を向いている隅を左奥に置いて、

世界一周7.jpg世界一周5.jpg世界一周3.jpgProc_t.jpg
世界一周7.jpgProc_t.jpg世界一周3.jpg世界一周5.jpg

H             Pi           U                    T
Sune用_H.jpgSune用_Pi.jpgSune用_U.jpgSune用_T.jpg
および aS (三隅が反時計捻りで揃う場合)のときには一回では隅向きは揃いませんが、適当に、合うまで廻しましょう。


同じ色がが並んだ二つの隅を右面に持って
隅移動_隅合わせ1.jpg

世界一周9.jpgProc_t.jpg世界一周3.jpgProc_t-.jpg
世界一周1.jpgProc_t.jpg世界一周7.jpgProc_t-.jpg


「揃っている二隅を右面に置いて、
 右を手前に、上を時計廻し、左を手前に、上を反時計廻し、右を奥に、上を時計廻し、左を奥に、上を反時計廻し」

このとき、上面を人差し指で弾く、トリガーで廻せると良いですね。

揃っている隅がないときには、一回この手順を廻して、揃った二隅を右面に置いて、もう一度この手順を廻して下さい。

上面揃え4. 隅向き合わせ(スーネ) 再び

ニクラス で隅向きは崩れます。揃うまでまた スーネ を廻して下さい。先に スーネ を廻してから ニクラス を廻す方が効率的ですが、娘は、上面が揃った状態でないと、どの隅位置が揃っているか判断できませんでした。なので、手間が掛かりますが、上面の向きを揃えてから隅位置を合わせ、そのあと隅向きをもう一度合わせる、という方法は、意外と悪くなさそうです。


三角正.jpg
のように三辺を時計回りに移動させる場合は、

Proc_s2.jpgProc_t.jpg世界一周9.jpg世界一周3.jpgProc_s2.jpg
世界一周7.jpg世界一周1.jpgProc_t.jpgProc_s2.jpg

前を 180°、上を時計廻し、右と左を手前に、前を 180°、右と左を奥に、上を時計廻し、前を 180°、と廻します。

三角反.jpg
のように三辺を”反”時計回りに移動させる場合は、

Proc_s2.jpgProc_t-.jpg世界一周9.jpg世界一周3.jpgProc_s2.jpg
世界一周7.jpg世界一周1.jpgProc_t-.jpgProc_s2.jpg
前を 180°、上を”反”時計廻し、右と左を手前に、前を 180°、右と左を奥に、上を”反”時計廻し、前を 180°、と廻します。

つまり、三辺を時計方向に移動するべきなら 2手めと 8手めの上面回転をその方向、つまり時計回りに、

三辺を”反”時計方向に移動するべきなら 2手めと 8手めの上面回転をその方向、つまり”反”時計回りに廻しましょう。

十字         二の字
十字平.jpg二の字平.jpg
のように、これでも辺が揃わない場合がありますが、一回この手順を廻し、揃った辺を奥に向けてもう一度この手順を廻せば揃えられます。

これで完成ですね。

あの飲み込みが悪い娘ですら習得できた揃え方なので、その気がある人ならすぐに覚えて揃えられるようになると思います。ぜひお試し下さい。

posted by じゅうべい at 11:08| Comment(0) | 手順333

2024年10月09日

娘が 3x3x3を揃えられるようになりました

小学四年生の娘の学校の教室には、ルービックキューブ、3x3x3 (おそらく純正ではなく廉価版)と 2x2x2 があるそうです。担任の先生が用意して下さったのだとか。児童館にもその二つが置いてあり、気が向いたら廻しているそうです。

出迎え(特殊例はこちら)は教えておいたので、一面は揃えられるようになっていました。その後の手順についても教えてみて、図まで描いてみるのですが、全然やってくれません。「児童館にある図を見たら揃えられる」、ま、子どもってそんなものですよね。親が”こうしたらいいのに”と提案することは、なかなかやってくれません。

ところが、気がついたら スーネ(Sune, 三隅向き替え) を廻せるようになっていました。2x2x2 を爆速で廻していて、私より速い気がするくらいです。…手順の最後をわざわざ持ち替えて出迎えで入れているのは謎ですが。

「これなら 2x2x2 もあとちょっとで揃えられる」と思い、 2x2x2 の上面二点交換手順(Kemi さんの手順はこちら)を教えてみるのですが…やはり全然聞いてくれません。私に手渡して「あとは揃えて」と言ってくるばかりです。

3x3x3 の中段入れについては教えた気もしましたが、覚えてくれた記憶はないので、児童館にある手順を廻しているうちに覚えたのかもしれません。気がついたら、3x3x3 も下二層だけでなく、上面の向きまで揃えられるようになっていました。

ならあと少し。ニクラス(Niklas, 三隅時計移動 反時計捻り)を教えてみました。
「揃っている二隅を右面に置いて、
 右を手前に、上を時計廻し、左を手前に、上を反時計廻し、右を奥に、上を時計廻し、左を奥に、上を反時計廻し」

やる気になっていると、子どもってすごいですね。妻の運転で車に乗っている間に習得してくれてしまいました。

「この三点の移動が時計回りだったら、
 前を 180°、上を時計廻し、右と左を手前に、前を 180°、右と左を奥に、上を時計廻し、前を 180°」

繰り返し指示を出しながらやらせてみたら、これまたあっという間に習得してくれました。

今まで、言っても聞いてくれなかったのが嘘のよう、娘が「崩して〜」と言ってきたときに崩して渡すと、爆速で廻して揃えられるようになりました。気がついたらトリガーも、場合によっては左トリガーや右のダブルトリガーまで廻しています。友達がやっているのを真似したのかもしれません。

上面の辺向き替えは習得してくれていたのも大きかったですね。十字右を教えてみたのですが、これは覚えてくれませんでした。児童館で覚えてきた方法はなんと ”U1 を二回廻す”、これは盲点でした。U1, J式表記では e- s- t- s t e, WCA表記で R' F' U' F U R、は隅が平行移動してしまうのが弱点ですが(隅向きも変わってしまいます)、二回廻せば隅は元の位置に戻ってくれます。手数を惜しまないのであれば、これが一番簡単で覚えやすいんだなぁ、と納得しました。

2x2x2 の上段合わせも、Niklas のあと、Sune を繰り返せば揃うのを教えたら、これまたあっという間に揃えられるようになりました。

まだ トリコン には参加してくれませんが、一度タイムを計ってみたいと思います。

ちなみに娘は、3x3x3 のクロスは位置間違いを恐れず、まずは適当に入れています。そして、隅を出迎えで入れてみて、クロスズレがあったらそこから出迎えで一旦降ろしてから正しい位置に入れ直しています。間違いを恐れずにまずはやってみることはとても大事な姿勢だと、改めて感じさせられました。

以上をまとめた、3x3x3 を揃える手順を説明する記事は、長くなったので次回に分離しました。どうぞそちらをご覧下さい。

posted by じゅうべい at 18:18| Comment(0) | 手順333