2025年03月05日

プログラミングよりスピードキューブ

娘の母方の祖父(私の奥さんのお父さん)は、娘が小学校に入ったときから小学館の雑誌、『小学8年生』を毎号下さっています。8はデジタル数字表示で、一年生から六年生までの全ての学年に対応できる、という意味だそうです。

今回の『小学8年生』は”BlueTooth 搭載でプログラミング体験”、スマホにアプリをダウンロードすれば、携帯電話型の付録が鳴ったり光ったりするそうです。スマホ関連については奥さんにやってもらいましたが、試してみたところ画面が狭くてやりにくそうでした。

それなら、と“小学生向けのパソコンで無料でできるプログラミング”を検索してみました。このへんのまとめサイトが引っかかったので(いきなり有名大手予備校のサイトに飛ばされるものもあるのでご注意を)、Scratch を選んでみました。左列に並んでいるアイコンをコードとして選んで並べるだけなので、子供にも取っつきやすそうです。

…娘は”ウサギがリンゴに触れたらおいしい!と言う”とそのまま書き、思った通りに動作してくれないので、そこで諦めてしまいました。娘が寝てから私がいろいろいじって、それができるように組んでみました。久しぶりにプログラムを組んだ気がしましたが、そう言えば去年、百人一首の札流しをするマクロを Excel の Visual BASIC で 組んでいましたね。

小学四年生の娘によると、学校のクラブ活動でも Scratch をやっている友達はいるそうです。

とはいえ、小学校でプログラミング教育をすることには私は否定的です。

「プログラミング的思考:
 自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、
 一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、
 記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、
 といったことを論理的に考えていく力」

とあります。この力を養成するためにプログラミング教育を行う、ということでしょうが…。

それなら、スピードキューブをやらせればいいんじゃない?って思ってしまいました。

いえいえいえ、さすがにそれはあまりにキューバー寄りの思考ではありますが、これは楽器演奏でもスポーツでも囲碁将棋でも百人一首かるたでも同様に実現できることです。

耳コピで楽器を演奏できる人もいますが、楽器演奏をするには楽譜を読めた方が良いでしょう。自分が演奏したい曲を表すには、それがどのような音符の組み合わせでできるか、考える必要があるでしょう。それは囲碁将棋の棋譜でも同様です。

それを、画面上のアイコンをちょっと動かす程度、外部機器を点滅させたり鳴らす程度のプログラムを組ませて、「プログラミング的思考を教育した」とされても、ねぇ。一方で、それ以上の水準を求めるとなると、自力でルービックキューブ(3x3x3)を 20秒以内で解けるくらいの修練が必要になり、それは全国の小中学生に求められるものでもありません。

プログラミングは習うものではなく慣れるものだと思います。私も独習し、習ったことはありません。大学時代は、IT企業ではありませんが、プログラムを組んだ稼ぎで勤労学生をやっていました。習う程度では身につかないことを実感しています。

そして、かつていろいろあった”パソコン検定”、たとえば”一太郎検定”などもいまや無用の長物です。多くの若い人に「昔はワープロソフトと言えば、徳島のジャストシステムが出していた”一太郎”が定番だったんだよ」と言っても、何のことだか分からないことでしょう。…ジャストシステムは、現在もスマホの日本語変換に ATOK(エイトック)が使われているので健在です。すみません、調べてみたら、一太郎自身もまだ販売されていました徳島県の行政手続きのファイルはいまも一太郎対応のものがあるようです。

仕事の上で必要になったら、そこで必死になってその技能を習得する方が、無駄もなく、また必死にもなるので、効率がいいと思います。

プログラミングは…面白いので、体験するのは悪くないと思います。私も好きです。ただ、全ての日本人小学生に強要するものでもないと思います。ましてや、不安になった親が我が子をプログラミングスクールに通わせるのは愚かでしょう。子供がプログラミングを好きなら構いませんが。

ということで、プログラミング体験を小学生にさせるのなら、同様に囲碁将棋やキューブパズルも体験させると良いのでは、と私は思います。音楽と体育は既に正課にあるので、それらの中から自分に合ったものが探せれば良いでしょうね。

posted by じゅうべい at 11:24| Comment(0) | 日記

2025年02月12日

『薬屋のひとりごと』で色弱ネタが

でかピラってこんなに速く廻せるんですね。驚きました。

アニメ『薬屋のひとりごと』、人気のようですね。第二期を録画して娘と見ています。おそらく来週か再来週の放送で、またコミックスなら11巻赤緑色弱の話がありますね。

そのネタを、二十歳くらいの人々に会う機会があったので話ししたところ、赤緑色弱についてはほぼ全員が知らなかったようで驚きました。以前は小学校でやっていた色覚検査を、最近はしなくなったからかもしれません。

ですが、生物系の人なら高校生物で、赤緑色覚異常の遺伝子は血友病と同様に X染色体に乗っているから、伴性遺伝することを習うと思うのですが…。

色弱については以前にもいろいろと書きましたが、医学部受験に際しては苦労なさった方も多いようですね。まさか、石原式色覚検査表を丸暗記されたとは…。実習で、染色した切片標本の観察をするときには、さらに大変だったようですが、言ってしまえばその試験を通れば、臨床現場ではそういう苦労は今どきはあまり無いので(顕微解剖学や病理学に進むのなら別ですが…)、医療を志す方はあまり気にせずに挑戦されることをお勧めします。どうしても気になる方は、知ってそうな人にはいろいろと相談してみても良いでしょうが、色覚異常も特性の一つとして見なされるようになった現在では、それを理由に大学を不合格にされることは起こりにくいと思います。

上で紹介した岡村 正隆さんの体験談にもありますが、
「彼のおかげで「顔が赤くなる」というのがどういう色の変化であるかがわかるようになった。私から見ると明度が低くなるのだ。」

私も、色白の同級生にその彼氏の話をしたときに頬を染められて
「ああ、頬が染まるってこんな感じなんだ」
と始めて知りました。生涯で、その一度しか見たことがありません。世間ではもっといろいろあるのでしょうけど、残念ながらその頬の色の変化を認めることができたことは他にはありませんね。

顔色や皮膚の色変化から患者の状態をいろいろ読み取るのは、赤緑色弱の医療従事者には難しいかもしれません。でも、現在の医療技術なら、他の方法でいくらでも患者の状態を知ることはできます。工夫して知ろうとすることこそ大事で、分かったつもりの人はむしろ見逃すことも多いかもしれません。

ちなみに、その『薬屋のひとりごと』にもありますが、私は夜、電気を付けずにトイレや台所に行ったりします。屋外の照明が漏れ込んでくる光で充分うろうろできます。私の奥さんは明るくないと歩けないので、驚いたこともありました。私以外の赤緑色弱者が、どれだけ夜目が利くかは分かりませんが…。

また、青の明度差には敏感なので、普通の人が”同じ”という青を、「えっ?全然違う青だよ?」と言ったことも良くあります。この辺りは、見ている世界が違う、としか言いようがありませんね。

posted by じゅうべい at 09:32| Comment(0) | 日記

2025年01月17日

今年の風邪は長引きますね

先週の三連休は実家に行っていました。成人の日には姉が姪の晴れ着姿を父母に見せることに張り切っていました。午前中の式典が終わって帰ってきた姪を囲んでみんなで写真を撮り、実家から徒歩5分の母の施設まで、姪と父は姉の運転する車で、私と義兄は徒歩で向かい、そこでも母と姪を囲んでみんなで写真を撮りました。母はよほど嬉しかったのか、満面の笑顔になり、いつもとは比較にならないほど饒舌に喋ってくれました。

私は日曜から多少咳が出ていて”やばいな”とは思っていましたが、どうにか乗り切って戻って来ることができました。ただ、金曜午後から娘がインフルエンザで、水曜まで出席停止になっていました。…学校に迎えに行くのも、土曜日に娘を病院に連れて行くのも奥さんにやってもらいました。

戻ってみたら、月曜には大分元気になっていたはずの娘の体調が悪化していて、私も咳がひどくなっていました。のど飴を 3本分なめ尽くしました。さらには水曜には私は、咳はだいぶ治まったものの、5秒ごとに周期的に頭痛がするようになり、夜中もあまり眠れないほどになりました。総合感冒薬を飲んで、どうにかその頭痛も治まってきてくれていますが、私にしては今回の風邪は長引いていて、いろいろと困っています。

奥さんからすると、「もう娘のインフルエンザは治っているはずだから」、と今の娘の体調不良は私からの感染による風邪となっています。娘は確かにずっと咳が続いていて似た症状ではありますが、そんなにすぐ発症するかなぁ?という気もしています。

今年の風邪は長引くようで、一か月以上咳が続いている人もいるそうです。どうぞお気を付けください。大事なのは早目の休養と薬をちゃんと飲むことでしょうね。…娘も、風邪薬をなかなか飲んでくれないので困っていました。味が苦手なのだそうです。私の幼少期の頃は、母が厳しかったので”薬を嫌がって飲まない”などという選択肢は存在せず、どれだけ苦くてもまずくても頑張って飲んでいました。味覚も、娘と比べると私の方が鈍感で、感覚が鋭いより、鈍い方が得な場合もある一例かと思いました。

posted by じゅうべい at 15:30| Comment(0) | 日記