2022年03月14日

Rex Cube1:回転記号

ルービックキューブを10000回揃える合宿を企画した話、楽しく読ませていただきました。社会人で仕事も忙しいのに、後輩の卒業前の思い出のためにこういう企画ができたのは素晴らしいことだと思います。もちろん、参加者のみなさんも楽しまれたようで何よりでした。

私は大学時代は体育会の野球部に所属していたので、部員も多ければ組織も大きく、イベントがなくて寂しいことはありませんでしたが、一方で自分で何かを企画することもありませんでした。良さはそれぞれでしょうね。

さて、Rex Cube、中国語で八軸魔星、
RexCube1.JPG RexCube2.JPG
ようやく絵も描けました。

その前に、良さそうな解法動画を二つほど見つけました。Lights Camera Cubing さんのものと、Cuber Stu さんのもの、チャンネル登録者数が桁違いで驚きました。前者が 1.18万人、後者が 621人、本当に様々なものですね。Cuber Stu さんの方は手順が時で示されていて見やすかったです。その表記で言えば、R L' R' L y z L' R L R' での 2点交換x2 で延々と揃えていくもので、共役(セットアップ)も使いますが、覚える手順が一種類だけというのは分かりやすくていいようにも思いました。

さんざんお世話になってきた Kemi さんの解法ですが、残念ながらいくつか間違いが見つかりました。

1. (3面の色を揃える) の節の@プロペラ型の三葉時計回り / 逆再生 の手順が逆でした。その表記で R L' R' L で反時計回りですね。これは Starminx 2 / Curvy Starminx の項にも見られた間違いです。

2. インナーパーツを揃える節のAの逆再生は M' (R L' R') m (R L R') となっていますが、後半の m は M の間違いです。

3. そのセットアップ例の r ((L' R L) M' (L' R' L) M) r' は挟んでいる共役が逆向きで、正しくは r' ((L' R L) M' (L' R' L) M) r です。

そのサイトの意見箱への投稿には SMS認証が必要で、現在の私の通信回線ではそれができません。また、'20.7.16 の同様の投稿に対しても返信も対応もなく、現在は Kemi さんはこのサイトのメンテナンスを行っていないように感じます。

どなたか連絡していただければありがたいので、どうぞよろしくお願いします。素晴らしいサイトに文句をつけるようで申し訳ないのですが…。

さて、私の J式回転記号は残念ながら世間のものとはやや異なることをご容赦ください。スキューブの J式回転記号を流用しました。上下段で同じ発音の記号(大文字・小文字の使い分け)を用いると発音できず、頭に入らなかったからです。
RexCube_notation.jpg
上段が、島内先生の S式に由来する方位記号、South, East, North, West、下段は北東の艮 (gon),南南東の巳 (mi),南西の坤 (ken),十二支の始まりをアルファベットの始まりで代用した a、の頭文字(a 以外)で示すことにしています。…あまり a は廻したくないですね。時計方向回転を基本とし、反時計廻しには - を添えます。s2 は s- となるので、多くのキューブ系パズルで用いられる"2"の添え字はこのパズルの解法としては用いられません。

RexCube_notationMiddle'.jpg
としました。e を二層廻ししてから e- で戻したら ej, w を二層廻ししてから w- で戻したら wj です。添え字の j は inner の i の次の文字で、それは J式メガミンクスや面転八面体 (FTO) では左奥回転が i (北北東の亥より)で示されるので、それとの重複を避ける意味合いがあります。

一般に、中層廻しは”上から下に廻す”場合を正回転とすることが多く、Kemi さんの Rex Cube 解法でも、この ej- が "M"で示されていますが、私は同じ頂点の回転方向を正としたためにそこは食い違いました。どうぞご注意ください。

各部位の名称は
RexCube_Edges.jpgRexCube_Centers.jpgRexCube_Leaves.jpg
左から順に、辺 (Edges)、中 (Centers)、葉 (Leaves)、とします。葉 は Clover Cube Plus からの流用ですが、悪くないと思います。

Jaap氏による解法では、最後に中三点交換(時計回転)で完成させますが、その手順を J式記号で表記すると
m s m o m o w o w s w s

となります。オリジナル表記は DFR URF UBR URF UBR DRB UBR DRB DFR DRB DFR URF なので、多少は見通しがつけやすくなったと思うのですが…。

ちょっと長くなったので今回はこの辺で失礼します。



posted by じゅうべい at 11:56| Comment(0) | 立方体と曲線
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