WCA大会 運用方針、スライド 50枚の大著になっていますが、読みやすく分かりやすいと思います。人不足で大変なのがよく分かり、できれば協力したいとは思いますが、なにぶん大会に一度も出たことがない低速キューバーなので…。エゲレス語は辛抱強いネイティブとならそこそこお喋りできる程度ですが、まぁなにより”仕事と家庭で忙しい”のが最大のネックですね。
さて、昨年から長らく放置していた Clover Cube Plus、中国語で四葉草加強版、昨年の 11月にちょこちょこ小出しにネタを書いていましたが、ようやく解法手順がまとまりました。
最初に注意点として配色の問題があります。
基本の配色としては上の左端のように世界配色、上白・右赤・前緑・左橙・奥青・下黄なのですが、
このように赤橙を逆に配置することが可能です。これでも揃っていますから、これで完成したことにしても問題ないとは思いますが、まぁ、普通の世界配色をもって完成とするのが無難でしょう。私は青クロスなので、緑上・赤右・橙左・黄前・白奥となります。
反転のやり方はいずれまた。手数は掛かりますが、そんなに大変でなく反転できます。
つづいて回転記号は、2x2x2 部分についてはいつもの J式で、
とさせてください。島内剛一先生の S式と同様の、方位(top, base, south, east, north, west)を元にした回転記号です。反時計廻しは"-"を、180°回転は"2"を付加します。
Clover Cube や Helicopter Cube 同様に辺が廻るので、その記号を
としました。辺そのものは大文字で、回転記号として示すときには小文字を用います。
v: noch vorne ドイツ語で“前へ”
h: hinter ドイツ語で”後ろに”
d: ad dextram ラテン語で”右へ”
c: ad sinistram ラテン語で”左へ”の、si〜より(s は south で前面回転記号なので)
p: pod 脚(tripod で三脚など)
q: 上面が左→右で c→d なので脚部も左右で対の記号で
k: κάτω απώ ラテン語音写で kato apow ギリシャ語で”下に”
いろいろ無理が発生してきていますが、残っている文字があまり無いのでどうぞご容赦を。
辺の回転度合いについては、Kemi さんのサイトの Helicopter Cube の解法と同様に、
左から順に v+, v++, v-, v-- となります。最初の合わせ目まで廻すのが +/-、次の合わせ目まで廻すのが ++/-- で、時計方向に廻すのが +/++, 反時計方向に廻すのが -/-- となります。v+ なら次に c (左上辺)および q(右脚)が廻せ、v++ なら次に d(右上辺)および p(左脚)が廻せます。形としては v++ と v- は同様になりますが、右面に来るのが上面色か前面色かの違いが発生します。
+ も - も付いていない場合は 180°回転となります。
さすがの QiYi 製、とても滑らかに廻りますが、廻りやすすぎて思わぬところがへこんだりして、回転に支障を来すこともままあります。そのあたりは割り切って廻しましょう。