スキューブも、スクランブルに合わせた色で解ける、いわゆる Color Neutral (CN) ができると幅が広がりますね。先週の TORIBOコンテストでは、またまたすごいスクランブルがでました。


その1:R U L B' R' U R' L' B' U' R'
z y- 持ち替えで
私は日本配色(世界配色とは黄⇔青交換)なのでご容赦を。
J式スキューブの回転記号を再掲しておきます。反時計回りでは各記号に"–"が付加されます。
私は色弱なのもありますが、色判断が苦手なので多少のことなら頑張って青底で解きますが、ここまでネタを誘われてしまっては受けざるを得ません。青底でなくても、底と隣接二隅が正位置で入っているときには、そちらで解くことも考えます。このスクランブルでは白底も悪くなさそうですが、三隅目を入れるのがやや面倒でした。
このスクランブルでは、橙底が良さそうでしたね。s で前隅が、続いて e- で右隅まで入り板(橙の対面色は赤)まで上がってしまいます。
ここまでラッキーなら残りも読んでみたくなるのが人情ですね。左面は影響を受けないので緑底に青板がいたままです。緑板は s で上へ、e- で右面へと移動します。青板の対面ですね。上にいた白板は s で右面へ、e- で奥面へと移動して、隅と揃います。
これだけ読めれば、s e- のあと、y- 持ち替えして反時計手順のどれかを廻せば完成ですね。
上面に来る赤隅は s で左上に正しい向きで入り、続く e- で奥にいた赤隅が前上に前面を向いて配置されます。最後に y- 持ち替えして時計手順を廻すので、隅向きは SE上げ、反時計SE上げ:g- e- s (g e- s) g- e- s- で完成するはずです。
論より証拠、s e- と廻してみると、
y- 持ち替えで、
読み通りでした。下衆、下衆、下衆、いえこんな語呂合わせでなくてもいいのですけどね、で完成です。
…お恥ずかしい、隅を読み忘れていて、なら s e- のあとに見て判断すればいいのにそれも忘れて、思い込みで反時計平を廻して DNF です。タイマーを止めたときの 6.209 の表示が虚しかったですね。
完全に読み切っていても 6秒掛かってしまうので、指の遅さはどうにもなりませんね。磁石内蔵のいいスキューブで廻せば違うのでしょうか?
その5:L B R L R B' L U' L B' U
z- y- 持ち替えで


冒頭の趣旨とはややズレますが、このスクランブルでは青底で三隅が正位置に入っていました。s のあと、前時計N上げ:e- s- e s が見やすいですね。N上げは前廻し手順の中でも特に廻しやすい手順で、この時点で超ごっつぁん状態でした。
せっかくなのでもうちょっと読んでみましょう。
・N上げは前時計でも前反時計でも、上⇔奥(N面)と S⇔E面交換が起こります。s で上に上がった黄板が奥面に降り、黄隅と揃います。
・s で E面に降りた橙は S面に動き、E面から S面に移った緑はその前時計N上げ手順で E面に戻ります。現在は緑隅が S面にあるので、N面が揃っている以上、廻す手順は時計になります。
・N上げ手順は左上隅を廻さず、前上隅を時計廻しします。形は Pi ですね。
辺と板が揃った面を左に持って手順を廻すことから、y- 持ち替えした後、最後に廻す手順は 時計PiN上げ:e g- s- (e s- e s-) g、となります。
これもきちんと確認してみましょう。まず s で、
続いて、前時計N上げ:e- s- e s で
y持ち替えで、
はい、読み通り、時計PiN上げとなりました。手順:e g- s- (e s- e s-) gを廻して完成です。
なのですけどねぇ、タイマーをスタートする前に時計PiN上げ手順を頭の中で再確認しておいたにも関わらず(事前練習でも廻しています)、その場になって手順がどうしても頭から出てこず、約10秒、硬直したまま止まっていました。結局はなんとか手順を思い出せて廻せて、まだしもでした。
私の脳機能の状態もなかなかのようですが、前に脳を検査してもらったときには CT でも MRI でも異常が見られなかったので、もう少し様子を見ようと思います。現状では、できることをできるだけ頑張っていくしかありませんね。