共通テストの数学IAの第4問、答の桁数がすごかったですね。セソタチツやナニヌネノ、最近目一杯増えてきた BLDer(目隠し競技者)がつぶやく暗号のようですね。
ちなみにセソタチツは (5^8-1)÷32 = (5^4+1)(5^4–1)÷32 = 624x626÷32 = (624÷16)x(626÷2) = (312÷8)x313 =313x39 = 313x(40–1) = 12520–313 = 12207、強者なら暗算で解きそうな計算でした。もちろん私は筆算でも途中で間違えてやり直しましたが。
解説動画の先生も投げ出したナニヌネノの計算、(11^5x19–1)÷32 も 11x19 = 209 は受験生には常識でしょうから(十等一和)、途中で出てきた 11^4 = 14641 を使うと (14641x209–1)÷32 = 3059968÷32 = 95624 はそんなにたいした計算量ではありません。3BLD 15個とか 5x5x5 BLD とか Master FTO BLD とかの方が桁違いに飛んでもないですね。それより「どうやったら計算できるのか」がまるで思いつかず、解説動画に頼らざるを得なかったことが残念でした。いや、共通テスト、もうちょっと簡単でもいいと思いますよ。
という趣味丸出しのネタ振りはさておき。
せっかく望月シンジさんに私の鬼滅キューブを取り上げていただいたりもしたので、私も目隠しで 3x3x3 を解けるよう努力はしてみようと思うようになりました。
私の手元にある目隠し競技についての最古の資料は 2013年ダウンロード、既にそのサイトは消滅していました。以前からやる気だけはあったのですが、私が信奉している島内剛一先生の S式は基本が 3点交換、辺 2点・隅 2点を同時に交換する Y-perm(T-perm や J-perm なども)とは相性が悪く、「目隠し競技のために S式(および派生した J式)を捨てるのは嫌だ」と、資料に目は通しても取り組まないでいることが続きました。
ところが、早稲田大学の WRCCを始めとして、3点交換の 3-cycle (今の呼び方は 3style?)が普及してきました。「これなら J式とも相性がいいかも」と思いつつ、傀儡魔方1号に凝ったり、八面体に嵌まったりして手が出せないでいたところでした。
3-cycle にしても、バッファー(交換の基本となる場所)が下段にあるのは違和感から手を出しにくく感じていました。それがなんと最近 URF/UF バッファーが一般化してきたではありませんか。「それならそれでやってみたいな」と思うようになりました。
ただ残念ながら、絶妙のタイミングで紹介された、北村暁さんの RERUメソッド(初級者向けUFバッファ簡易3-cycle解法)はさっそく読んでみたのですが…、すみません、全く理解できませんでした。頭の悪さは相変わらずですね。
コーナー 378手順にエッジ 440手順、膨大ですね。わずか 14の スクエア1の追加手順 を習得するのに半年も掛かった人間が計818手順など覚えられるわけもありません。ですが、手順一覧を見ながらレターペアに従って廻してみて「おおっ、揃った!」と思うのは構わないでしょう。
ところ、意外にも URF/UF バッファーの手順が分かりやすく一覧になっているものを見つけることができませんでした。いえ、手順一覧の Excel シートはいろいろ見かけたのですが、私にはどうも見にくくって。すみません。
どうせ私は他の人のレタリングに従うことなどできるはずもないので、WRCC が用意してくれた Excel シートのようなものを期待して探したのですが、見つかりません。なければ作ればいいですね。ということを気軽にやってみようと思うくらい、WRCC の Excel シートは秀逸でした。ありがとうございます。
ということで、作ったものがこちらです。まずは Corner URF buffer、
続いて Edge UF buffer、
レタリングは望月シンジさんの教本及びラノベにあったものを参考に勝手にアレンジしてみたもので、世間の人々の趣味には合わないと思うので、好きにアレンジしてみていただければと思います。
ちなみに、手順は BLDライフ からコピーさせていただきました。Ctrl+A→Ctrl+C で丸ごと引っこ抜いて Excel で重複を削ったので、理論上は間違いないはずですが、私のコピーミスがあったらすみません。
手順は Graham のものを基本とし、Max の手順がそれと異なっていた場合に右列に添えました。廻しやすいかどうかよりも、とにかく揃っていることを優先しました。その中でまだ 10手順くらいしか廻していないので、良いも悪いも、世間で普及しているかどうかも分かりません。
さっそく、望月シンジさんのラノベ、ラノベで覚えよう。目隠しキューブ。「恋するイヤーマフ」のサンプルソルブの一つ目を試してみて、揃えられることを確認しました。
続いて、Edge のみのスクランブルをつい先日_kitsさんが載せててくださったので、そちらも試してみました。
sc: R' L U L U2 B2 U2 R' B' U2 D2 F R2 D2 B2 U2 B'
私のレタリングでは、ます(BU DR)さて(UR FL)せき(FR LB)らし(DB BR)となり(鱒去って石器ラッシー?)となりました。
ます BU DR: [R': [U' R' U, M]]
さて UR FL: [U', R E2 R']
せき FR LB: [R: [U', R E' R']]
らし DB BR: [U D L: [E, L2]]
すみません、記号などは北村暁さんの RERUメソッドなどをご覧ください。
ともあれ、無事に揃えることができることを確認しました。一安心ですね。
ちなみに、文字セットがひらがなである必要はありませんね。Cube Voyage にハングル記憶法 があったのですが、すみません、ぜんぜん理解できなかったので諦め、単に私のレタリングをウィキペディアの日本語のハングル表記に従ってハングルにしてみました。
"ますさてせきらし"が"마스사도소기라시"となりましたが、残念ながら韓国語として意味を成す文字列ではないようです。
せっかくなのでタイ文字も試してみました。
こちらは”ซสงนบตอด”となりますが、Google先生によると なんと ”落ち着け”と翻訳されました。自戒します。
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