2021年11月30日

二の字縦の新手順

超マニアックな話になりますが、ルービックキューブ、3x3x3 で
二の字縦_新.jpg
この状態、日本配色でも世界配色でも同様となりますが、上面の左奥の辺は右背面色になっています。必要な移動としては
二の字平.jpg
島内先生の S式および J式で”二の字”と呼称している状態です。面の反転が縦なので”二の字 縦”になります。

世間一般では OLL 57、R U R' U' M' U R U' Rw'、から y- 持ち替えして Ub perm、M2 U' M' U2 M U' M2、なのでしょうけど、J式では隅が完成している以上、ELL 1 look で完成させます。ただ、その手順が

n s- w2 s n- t- n s- w- s n- t n s- w- s n- (WCA表記で B F' L2 F B' U' B F' L' F B' U B F' L' F B')、

一応、J式記号を再掲しておきます。
notation_tb.jpgnotation_ew.jpgnotation_sn.jpg
いえ、CLL・ELL で最長の 17手なのはともかく(三角正NS上げとか、16手なのに高速手順ですから)、とにかく廻しにくい。n s- (F' B)やs n- (F B')は人差し指と薬指で同時に廻すので実質一手ですが、とにかく廻しにくい。

一方で、
二の字横.jpg
二の字横、e2 t- s t e- t- e2 s- e- t e t- e2 (WCA表記で R2 U' F U R' U' R2 F' R' U R U' R2)は超高速手順です。出てきたら「ごっつぁん」です。大喜びで好タイムを期待して廻します。

二の字縦もその逆手順にすれば良いかとも思ったのですが、混乱しそうで”全然違う手順”を採用していました。でも、それにしてももうちょっとどうにかならないものか、と長らく思っていました。

ついに新手順開発に着手しました。まずは二の字横を基本として右前−左奥での線対称手順を考えます。

e (R) と s (F) を交換、n や w もあったら相互に交換しますが、幸いこの手順では出現していません。回転方向は時計⇔反時計を逆にします。すると

s2 t e- t- s t s2 e s t- s- t s2 (WCA表記で F2 U R' U' F U F2 R F U' F' U F2)

まぁ廻せはしますが、ホールドが深い私にとっては s (F) 回転は鬼門です。 s2 (F2) はできるだけ避けたいですね。…いま廻してみたら、そんなに苦にせずに廻せましたが。

前面中央−背面中央での鏡対称手順では、手順を逆に e (R) を w (L) に、s (F) を n (B) にしながら回転方向も逆に並べていきます。

w2 t w- t- w- n w2 t w t- n- t w2 (WCA表記で L2 U L' U' L' B L2 U L U' B' U L2)

私は左手廻しをあまり気にしませんが、これは絶妙に廻しにくいですね。なんか嫌です。

どうせなら背面廻しをメインにしましょう。左前−右奥での線対称手順で考えると

n2 t w- t- n t n2 w n t- n- t n2 (WCA表記で B2 U L' U' B U B2 L B U' B' U B2)

うん、これはいいですね。左面と奥面廻しを多用していて私らしい手順です。n2 (B2) は右手人差し指→中指のダブルトリガー、そのためにやや深めに、x- 気味に持ち替えますが、その程度ならこれまでの廻しにくい手順との差は雲泥で、気になりません。

さっそくうきうきと廻しています。廻しているだけで楽しめる手順っていいですね。開発は日曜でしたが、もう実戦投入できそうです。

望月シンジさんに「BLD(目隠し競技)習得の最大の障壁は Y perm を知らないことです」と話したら、丁寧に Y perm の廻し方を教えていただいてしまいました。何か申し訳なかったです。いえ、手順を覚える気がないわけではないんです。自分の気が向くことしかできない、我が儘な人間なのです。でも、せっかくなので Y perm も頑張って覚えますね。



posted by じゅうべい at 15:30| Comment(0) | 手順333
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