2021年10月11日

Siamese Mirror Cube の解法

SiameseMirrorCube'.JPG SiameseRotation1.JPG SMC_Scramble2.JPG
の解法です。概要として、

1. 上二層・下二層のそれぞれがそこそこ回転できるように、バネを利用して引っ張りながら、やや無理矢理でも廻す。
2. 結合層(第三層)を揃える。
3. 半分づつ揃える。
 3a. 中段合わせ
 3b. 上面の辺の向き合わせ
 3c. 上面の隅向き合わせ
 3d. 上面の辺の位置合わせ

1. は やりすぎると小片が外れます(ポップ)。ですが、本気で「これは廻せないだろう」というほどの回転障害の状態にも陥りがちで、どうしても無理矢理廻す必要が発生し、これが中層が狭めの Siamase Mirror Cube Long の弱点と言えます。中層が太めの Siamase Mirror Cube Short ならこのトラブルは発生しにくいでしょう。Short はややずんぐりしているかな、と思ってしまいましたが、パズルとしてはこの Short の方が遊びやすいと思います。

スクランブルは、このキューブを以下のように横向きに、第三層が四分割されている面を前に持って分割線が逆Zになるように持ち、
SiamProc0a_ForScr.JPG
右二層と左二層それぞれを 180°回転(J式表記なら e&2 w&2, WCA表記なら Rw2 Lw2)すると、
SiamProc0b_ForScr.JPG
となるので廻せるようになります。

csTimer の Siamese Cube のスクランブルは二層廻しが r の小文字表記なので、WCA表記と合わせて w を添えると
たとえば、

U' Rw U R2 U2 Rw2 U R' U R2 U2 Rw' U' R U Rw R2 U' Rw' U2 Rw2 U' R' Rw' U2 z2 Rw2 R' U2 Rw2 R2 U R' U Rw R' U R' Rw U' Rw' R2 U' Rw2 U2 R2 U' Rw U2 R2 U2

などとなりました。後半 z2 以降は前半に廻した部分が後半の回転の邪魔にならないよう、多少調整するのは許されるでしょう。
SiamProc1_setCombLayEdge.JPG
だいたいこんな感じになりました。スクランブル後は縦に持ち替えた方が廻しやすく感じています。
最初の最初に、回転制限を来すほどの出っ張りを適当にならして、まずは結合層(上から第三層)を揃えましょう。

一応、J式回転記号について再掲しておきます。二層廻しがあるので 4x4x4 の図で代用します。
444notationNormal.jpg
その面を正面に持って時計方向に 90°廻すことを基本とし、反時計方向に回す場合は "–" を、180°回転では "2" を添えます。

内層を廻す場合は j を、外層と内層を同時に廻す場合は & を添えます。
444notationInner.jpg
が、実質用いるのは、e , t,  t& とその反時計廻し・180°廻しだけですね。最後に中層だけを廻す手順があるので、中層降ろし(ほぼ、図の ej- に相当)を m, 中層持ち上げを m- (ほぼ、図の ej に相当)と表記することにします。カッコの中か / の後に WCA表記も併記します。

さて、上記のスクランブル直後の写真では t- e2 で結合層の辺(中央の小片)が入ります。

以下の写真の場合は e- (R') ですね。
SiamProc2_CombLayEdgeE-.JPG

この小片が右列にあって向きが合っていない場合(横に平らに伸びている場合)は e t& e- (R Uw R')で入ります。

結合層の右列、上記の中央の小片の両側に薄い小片が二つ入ります。前が長いもの、奥に短いものが入ります。

まずは、奥に短いものから入れましょう。

一番広い面に関して、左から順に前向き,上向き,右向き の場合、
SiamProc4a_CombLayShortC_FFront.JPG SiamProc4b_CombLayShortC_FUpper.JPG SiamProc4c_CombLayLongC_FRight.JPG
面前:t e- t2 e (U R' U2 R),     面上:t- e- t- e (U' R' U' R),     面右:t e- t- e t2 e- t2 e (U R' U' R U2 R' U2 R)

面が右向きの場合がやや面倒ですが、何も考えずに t- e- t- e (U' R' U' R) を廻し続けてもどうにかなります。

続いて手前に長いものを入れます。

一番広い面に関して、左から順に上向き,右向き,前向き の場合、
SiamProc3a_CombLayLongC_FUpper.JPG SiamProc3b_CombLayLongC_FRight.JPG SiamProc3c_CombLayLongC_FFront.JPG
面上:e t e- (R U R'),              面右:t e t- e- (U R U' R'),     面前:e t2 e- t- e t e- (R U2 R' U' R U R')

こちらの方が入れやすいですね。面前手順の後半は面上手順と同じです。

で、揃うとこんな感じに。
SiamProc4d_CombLayEC_End.JPG
ここは面倒なので逆側も一気にやっておいてしまいましょう。回転制限の緩和にもつながります。

続いて、上から第二層、中段入れになります。これは SLATE BLOG のこのパズルについてのページ にもあるように、
SiamProc5a_MiddleRtoB.JPG
右上から右奥に入れるときには (e t)^2 e (t- e-)^2 ((R U)x2 R (U' R')x2)、出っ張る幅が右面の中心と合うようにし、e (R) を廻して奥の中心と幅が合うのを確認してそのまま手順を廻します。

SiamProc5b_MiddleRtoF.JPG
右上から右前に入れるときには (e- t-)^2 e- (t e)^2 ((R' U')x2 R' (U R)x2)、これも、まず e- (R') を廻して、
SiamProc5b_MiddleRtoF2.JPGSiamProc5b_MiddleRtoF3.JPG
前の中心と長さが合うことを確認してそのまま手順を廻します。

中段以降は片方づつ揃えていっても、それぞれのブロックを両方で揃えていっても問題ありません。

上面の隅は
SiamProc6_TopCorner.JPG

前回も紹介したように、相対的な位置は変わらないので、向きを合わせるだけです。

中心と高さが合うものが一つだけなら、それを左奥において aS= (anti Sune 移動なし)、e- t- e t- e- t2 e t2 (R' U' R U' R' U2 R U2) を廻します。一回か二回廻せば揃います。

四つとも高さが合っていないなら、そのまま aS= を廻し、中心と高さが合うものが一つだけになったら、それを左奥において aS=。

二つ、中心と高さが合わない隅があるなら、合っていない隅を左奥において aS=、中心と高さが合うものが一つだけになったら、それを左奥において aS=。

まぁ、適当に繰り返していれば隅の向きが揃います。
SiamProc6a_TopCornerEnd.JPG
この写真も辺の向きが合っていませんが、次の写真も同様ですね。合っていない辺が隣接面にある場合、右面と前面(E面とS面)に置くようにしましょう。
SiamProc7_EdgeOrient.JPG

これが以下のように対面にある場合は
SiamProc7_EdgeOrientEW.JPG
上辺三点交換手順、PLL なら U perm a などで隣接面に来るようにしましょう。
SiamProc7b_EdgeEWtoES.JPG
ここから隣辺向き替えをするときに、世間ではいろいろやっているようでしたが、e- t- (R' U') で向き替えを右面にし、ELL 2 flip adjacent 手順の t と e を入れ替えた手順、

t&- e- t e t& e2 t- e- t- e t2 e2 t- / Uw' R' U R Uw R2 U' R' U' R U2 R2 U'
を廻し、t e (R U) で共役(セットアップ)を戻します。末尾にキャンセルが発生するので総手順は

e- t- (t&- e- t e t& e2 t- e- t- e t2) e- / R' U' (Uw' R' U R Uw R2 U' R' U' R U2) R'

となります。これを廻すとほらこの通り、
SiamProc7d_EdgeOrientEnd.JPG
辺の高さが揃いました。

辺の位置を合わせる手順は実質、三点移動しかありません。二種類あり、普通の PLL を廻すと中心の筋の向きがズレます。動かない辺と中心の筋の向きが合っていない場合は、
SiamProc8a_EdgePermuate_wC.JPG
動かない辺を奥(N面)において

時計移動:e2 (t e t e- t-) e- (t- e- t) e- / R2 U R U R' U' R' U' R' U R'

反時計移動:e (t- e t) e (t e t- e- t-) e2 / R U' R U R U R U' R' U' R2

実際は時計移動は e2 (t (e t e-) t-) e2 e (t- e- t) e- と、前半は t の四重共役、後半は e- の二重共役のようですね。

動かない辺と中心の筋の向きが合っている場合は、
SiamProc8b_EdgePermuate_woC.JPG
動かない辺を左(W面)において Kemi さんの手順(そのサイトの手順の移動方向は間違っているのでご注意を)、

時計移動:e2 t- e2 t (e2 t2)^2 e2 t e2 t- (e2 t2)^2 / R2 U' R2 U (R2 U2)x2 R2 U R2 U' (R2 U2)x2

反時計移動:e2 t e2 t- (e2 t2)^2 e2 t- e2 t (e2 t2)^2 / R2 U R2 U' (R2 U2)x2 R2 U' R2 U (R2 U2)x2

上面の回転方向が、前半の一つ目は移動と逆、二つ目がその逆、後半の一つ目は移動と同方向、二つ目はその逆、と把握すれば廻しやすくなると思います。

これでほぼ完成しますが、側面の中心体の筋の向きが 90°ズレる場合があります。
SiamProc9_CenterRotation.JPG

PLL 反時計→ t- → Kemi さん時計、でも合わせられますが、ここはルービックキューブ簡単6面完成攻略法絵付キューブのページ

(m- t- m t)^5 / (M' U' M U)x5

が短くて廻しやすいと思います。

最初はギョッとするものの、廻してみれば意外と簡単なこのキューブ、ぜひ周囲の人に見せて驚かせてみましょう!



posted by じゅうべい at 19:05| Comment(0) | Pyramorphix
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