配色がやや独特ですね。左の写真は緑上赤前でやや右から、右の写真はそこから右列を 180°回転してやや左から撮ったものですが、赤の対面色が白、黄の対面色が橙であることが分かります。私はこのパズルに凝った 2014年ごろ、青クロス緑上赤前で解いていたので、白は奥面に持っていました。
ご覧の通り、2x2x2 として廻せます。歯車は右上を一つ廻せば他も全て連動して廻ります。
あれから 7年経って、いまだに図と文での解法サイトは 魔術方塊 以外には見かけません。中国語では"大卫齿轮魔方"、日本の漢字では”大衛”でダビデ,David、”歯輪”で歯車の意味になります。この簡体字をコピーして検索をかければ、中国の動画サイトの bilibili での解法を見つけることができますが、まぁ、普通に David gear tutorial で複数の動画サイトが見つかるので、それを見れば良いとも思います。私はまだどの動画も全く見ていません。
ちなみに、いま入手出来るのは稜の小片にステッカーが貼ってある V2 ばかりですが、意外にもこのパズルはそこにステッカーが貼ってある方が 2x2x2 部分の解法のヒントとなるので、解くのが容易になります。V2 になって易化したパズルは他に見たことがありません。私はせっかくその部分にステッカーが無いもの、現在の分類で言えば V1 を持っているので、そちらを紹介させていただこうと思います。
とにかく回転が軽くて廻しやすく、また歯車パズルにありがちな「膨大な回転量をこなさなくてはならない」ことがありません。難易度も充分に高く、楽しめます。WCA公式競技に新しいパズルを、という投票ができるのなら、私はこのパズルを推すでしょう。
惜しむらくは、現在入手が困難なことと、やや難しいこと。知らない状態で 2手廻されて渡されたら戻せないと思います。まぁ、それは 3x3x3 でも一緒かもしれません。
なんとかこのパズルを愛好する人が一人でも増えてくれれば、と長らく機会をうかがっていました。Crazy Gear が解決した今がその時期でしょう。お付き合いいただければ幸いです。
まずは今日はこのパズルの紹介だけで失礼します。