QiYi Crazy Gear、別名 Crazy Gear Cube・瘋狂歯輪、
を試しに解いてみましょう。そうそう、稜二反転は反転している稜を左上・右下において (g e–)^3 で、稜四反転から (g e)^3 したのと同じ状態に出来ます。(g e)^3 (g e–)^3 で稜六反転するので当然ですね。
スクランブルは長手順だと、どこを廻しているか混乱してくるので、スキューブのスクランブルの最初の 6手を廻すことで充分だと思います。L は J式の o, R は J式の g, B は J式の a を廻せばいいのですが、このパズルは U にあたる軸が廻せません。 J式の e(右上) を廻すことで代用するのでいかがでしょう。
その L, R, B は廻しても上面の蝶は動きません。これを目印にしておくと混乱せずにすむと思います。6歯歯車がその蝶と隣接するやや手前(B なら奥)に来るまできちんと廻しましょう。U の代用の e ではその目印となる上面の蝶が動いていってしまいますが、右背面の蝶(もしくは前下隅)が代わりに上面にやってくるので、きっちり同じ位置に来るまで廻しましょう。
まずは TORIBO Contest 2021 前半期 第23節 その1から。
B U R B L' B U' L' B U' R' の最初の 6手、B U R B L' B を廻します。
白青赤隅に面歯車を順に合わせていきます。赤→白→青の順に合わせてみました。
面歯車は赤は正時計に 2歯、白は反時計に 2歯ずらせば合いますが、青は反転ですね。白青赤隅が左上になるように持ち替えて、赤を上にして e3, 白を上にして e–3, その隅が上奥になるように持ち替えて青を上にして s g– s2 g s–3 で面歯車が三つとも隅に合いました。
赤が蝶と面歯車が合っているのでその面を上にして、両裾を (o g– o– g) で合わせて立方体に近くします。
二稜反転ですね。反転している二稜を左上と右下にして
四面歯車反転手順、(g e–)^3 を廻します。
背面の白・赤の面歯車を (y z– 持ち替え s g– s2 g)x2 で反転させて、
両裾合わせ (o g– o– g)x2 のあと y z– 持ち替えで青を上面に向けて、
前隅交換手順、(o g– o– g) s (g– o g o–) g– s2 g s–3 (o g– o– g) で完成です。
上の写真の、前隅交換で左上と左下のに稜反転状態なら、初期状態から何かの手順で偶然この形になっても一気に完成させられます。把握しておけると良いですね。
スクランブル2:B L B R' L B R B' R' B' U' の最初の 6手、B L B R' L B を廻します。
最初から青の面歯車は白青赤隅に合っていますね。残りの赤と白の面歯車も順に合わせていきます。
赤と白の面歯車は反転していました。まずは青の向きだけでも揃えます。赤と白もちょうど逆の方向に向けましょう。
面歯車二反転なら、なにかいい状況に持って行けるかもしれません。両裾を (o g– o– g)x2 で合わせてみましょう。
四面歯車・四稜歯車反転状態で稜が右奥と前の二反転の場合はお得です。歯車反転手順 (g e–)^3 を廻してみましょう。
y z– 持ち替え で
すでに隅蝶交換・左二稜反転状態になっています。手順を廻して完成です。
スクランブル3:L B U B U B L B' U' R' L' の最初の 6手、L B U B U B を廻します。
あらら、これはラッキースクランブルになってしまいました。(g e)^3 で完成です。6手は短いかな?検討の余地がありますね。
慣れてきたら、こんな感じに気軽にいろいろ廻せるようになりますね。知らない人をびっくりさせるのにも良いかもしれません。いろいろお楽しみいただければと思います。