2021年05月12日

スキューブ試し解き '21前半期18節

TORIBO contestスキューブは恐ろしいことになっていますね。先週などは、参加者数の半分の順位の為には 13秒切りが必要です。世間では何が起こっているのでしょう?

私は春から仕事が忙しくなったからか、元々の素養なのか、大崩壊で 1分超えとか、せっかく 14" を出したのに見間違えがあって DNF とか、いろいろやらかしていますが、せっかくなのでいくつかネタを紹介しましょう。

まずその2、多数の方が最速または 2番目に速いタイムを叩きだしていました。
R L U R B R L' B L U' R
右図は前から奥側を透視したものです。私は日本配色なので、世界配色とは黄と青が入れ替わっているのはご容赦を。
SkTrial21F18_2aF.jpgSkTrial21F18_2aH.jpg

J式スキューブの回転記号(基本は島内先生の方位システム)を再掲しておきます。反時計回りでは各記号に"-"が付加されます。
Skewb_rotationNew.jpg

スクランブル時点でここまで不穏なものも珍しいかもしれません。私は日本配色の青底で解きましたが、z2 y- で橙底で
s- のあと、前反時計S上げ、s- e- s- e s-、つまり初手キャンセルで s e- s- e s- のあとに十字SE上げ、s n e- (g e- g e-) s n、が普通に分かりやすいように感じます。

ところが、z の黄底(世界配色なら青底)で、
SkTrial21F18_2bF.jpgSkTrial21F18_2bH.jpg

普通は縦交換は避けるものですが、この場合は s- のあと縦交換E上げ、s- e n- e- ・w s- w- の初手がキャンセルでき、s e n- e- ・w s- w- で、
SkTrial21F18_2cF.jpgSkTrial21F18_2cH.jpg
廻してみて「うそっ」と思いました。持ち替えなし、判断も一瞬でできる、反時計平 g e- g- e・s m- s- m で完成です。これは速かったことでしょう。

スキューブは 3x3x3 などよりもカラーニュートラル(CN、底色を決めずに解くこと)がやりやすいように感じます。「明らかにこれは廻しやすいんじゃない?」という配色を見てしまったら、読んでみてもいいと思います。

一方、苦しんだ方が多かったようなその3、
U L R' U L R L' R' L R U'
z で青底にして、
SkTrial21F18_3aF.jpgSkTrial21F18_3aH.jpg
この位置から右下を入れるなら、n- e が一般的ですが、せっかく奥下に一手で入る位置にある青緑橙(左上)が崩れてしまうのがもったいないですね。ここで、e- s- e- でも右下は入れられます。その途中で n で奥を入れ、残りで右下を入れる e- n s- e- とすると、スムーズに事が運びます。ラッキーではありましたが、s- で前下まで入ってしまいました。
SkTrial21F18_3bF.jpgSkTrial21F18_3bH.jpg
板E上げを s e- s- e で上げれば 三角反NW上げ、g- e (s e s- e-) g e-、e- s e s- で上げれば 三角反PiE上げ、n- (s- e- s- e-) n- e- s、どちらも廻しやすい手順なので、そのときの雰囲気で廻しやすい方を廻すことになるでしょう。私は三角反NW上げでその日の最速の 14.081 を出しました。板E上げは E⇔上と S⇔N が交換され、揃っている W面を崩さずにすむのもお得でしたね。

右入れ・奥入れもまだまだ様々なやりようがあって奥が深そうです。スキューブは興味深いパズルだと思います。私は好きですね。
posted by じゅうべい at 13:04| Comment(0) | スキューブ
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