2021年03月11日

222:Guimondその9〜HD-Gの紹介

222:Guimondその8〜試し解き3 を書いたのが去年の5/19、あまり速くなってはいませんが、当時の自己ベストが平均で 16.303、それが TORIBOンテストの今年の第8節、2/21〜2/28期で 11.431 を出すまでになりました。当時に比べればかなりマシにはなりましたが、まだまだ中堅レベルの人々と戦うレベルにも至っていません。もちろん、平均で 5秒を切るなんてことは考えもしません。それに至るだけの練習時間も取れませんし。ただ、もうちょっと速くなりたいな、とは思います。

そこで検討しているのが HD-G の導入です。SOAP method を紹介してくれたホームページの 2x2x2 解法の比較ページ で紹介されていました。Guimond から発展するならこれしかないでしょう。いまさら EG などの Ortega系の解法には手を出せません。

HD-G については Speedsolving.com Wiki の HD Method のページにもあまり詳しくは書かれていません。EG などと比較しての長所 (Pros) と短所 (Cons) が紹介されている程度で、

長所:
1. EG より覚える手順の数が少ない。
2. EG などより手数も少ない。

短所:
1. 他の方法とまるで違うので乗り換えは困難。
2. 発展途上で、手順も整備されていない。

まぁ、多くの人が取り組む解法は、スピードが出やすいなどのそれなりの理由もあり、また多くの人が取り組むことによって改良も進みます。少数派は、道を切り開く困難さと楽しさの両方を味わうことになります。

まともな HD の解法ガイドは一つくらいしか見つけられませんでした。HD Guide v1.0、著者たち、Van Higgs や Joel Demars の名前(この二人の名前の頭文字を取って HD method だそうです) は WCA の 2x2x2 世界ランキング 1000位 (988位) までに見つけることができませんでしたが、その 988位の平均記録が 2.82 秒って、なにかおかしな世界だと思います。

ガイドを読んでみて(読み直してみて)、うーん、あんまりよく分かりませんが、Guimond で色分離にまで持っていって、NLL(Neuro Last Layer、Neuro も人名のようです)で一色化をすっ飛ばして一気に解く、というので良さそうです。…私自身がちゃんと理解してないことを改めて自覚したので、勉強し直しておきます。

Guimond の一色化は上下棒と上下対角を除いて、確かに上下が V の形状になります。上昇り下棒と下昇り上棒は e2 (R2) する必要がありますが、V作りに分類していいでしょう。

ですので、上下棒と上下対角(もしくは最初から一色化されてしまった場合)の場合は CLL、他の場合は NLL で解けば良いのでしょう。

NLL 36種類はリストアップされています。HD AlgsHD Method、お好きな方をご覧いただければと思います。私は後者を参照しました。ただ、なんというか、すんごく分かりにくかったです。

現時点の把握として、
1. 上下面にできた V の一つだけ違う色を、上面は左奥、下面は右前に置く。
2. 上段は前面と右面が、それぞれ同色か対面色かで判断する。どちらでもない場合は気にしない。
3. 下段は左面と奥面が、〜(以下、上段と同じ)。

と理解しました。

私は自分なりに整理しないと理解できないので、Excel シートを作り直してみました。
NLLproc.jpg

上に J式、下に WCA表記の手順を用意してあります。

オリジナルから、”いきなり持ち替える”のと”手順中に持ち替える”ものだけは手を加えています。取りあえず、全手順を廻して確認しているので大丈夫と思いますが、確かに「もうちょっと廻しやすい手順にできるんじゃない?」というのは散見しました。

廻してみて、下段を左と奥を見て確認するのは現実的ではなく感じています。上下段とも、一つ違う色を左奥において、前面と右面を見るだけで確認できればいいのに、と思います。そのあたりはまだまだ検討が必要ですが、とりあえず今回は J式の HD-G の現状を紹介させていただきます。

私もまだ試しに廻している程度、タイムトライアルをする状況にすらありません。やり込んで改良点などを見出せたら、またお知らせしたいと思います。試し解きなどもまたの機会に。

posted by じゅうべい at 12:29| Comment(0) | 222
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