あけましておめでとうございます。今年が皆様にとって良い年になることをお祈りします。
日々の生活への影響を考え、今年は tribox コンテストは、4x4x4 とピラミンクスをしばらく休むことにします。無理のない範囲って重要ですね。
さて、年末にぽろっとお話しした七彩星についてです。tribox では YJ Colorful Stars と示されています。
上下面に五芒星が描かれているので、一部を Pentacle Cube と同様に解くことができます。
あまり難しくないので、自力で解ける方も多いでしょう。解法も(中国語ですが)同梱されています。回転記号は WCA式に類似しているので、中国語が分からなくても問題なく手順を廻すことができるでしょう。
ですが、その手順書を読んで、「そんな面倒なことしなくっても楽しめるんじゃない?」と思いました。その辺は追々お話しします。
私は上面白、下面黄色で解きます。側面色は、時計回りに桃(上の左写真の左端の色)→橙→青緑(浅縹くらいの色でしょうか?)→青(左の写真の右の色)→黄緑、を完成状態としています。青緑桃橙縹で”あみもとはなだ(網元 花田)”と語呂合わせしました。まぁ、厳密にこだわるほどのパズルでもありませんし、三段とも色が揃っていれば充分ではないでしょうか?
普通に解くぶんには縦回転は右列しか廻しません。スクエア1のようにその回転を / で表してもいいと思います。上下段もスクエア1と同様に、上段は時計回りを正、下段は“上から見て”反時計回りを正にとり、-2, -1, 0, 1, 2 のいずれかで回転量を示すことができます。スクエア1の略記法を用いて、上段を時計回りに 72°x1, 下段を”上から見て”時計回りに 72°x2 廻して右列を上下反転させるのであれば、
1, -2 /
と表記するのも悪くない気がしています。
ただ、最も単純な側面 2点交換のためには他の側面も廻さなければなりません。その場合の回転記号を用意しました。J式メガミンクスの回転記号を流用して、
解法書や一般的な解法手順表記において R2 に相当するものが図の e2です。2 は 180°回転を示すものとして、類似した形状の 2x2x3 といったパズルでも同様に用いられています。本来は 2 は上付きですが、このブログではその表記が難しいのでご容赦を。
e2 n2 e2
で図の "e2" の字がある扇形と "n2" の文字がある扇形が交換されます。ただ、三角形も上下で入れ替わります。
右図は底面を”上から透視した”位置関係になっているのでご注意を。
中段の位置を揃えるだけなら三角形は気にする必要がありません。そのとき、中段の辺 2点交換ができれば簡単ですね。
さらに、初期状態から
(e2 n2 e2)(i2 n2 i2)
でこの三角形反転も解消して上中下の三段全ての位置が入れ替わります。
この手順を一度廻してから、全体を 72°時計回りに持ち替えて同じ手順を廻すと、もしくは i2 の反時計回りに隣の回転軸(時計で言えば 10時と5時を結ぶ線)を w2 とするなら、((e2 n2 e2)(i2 n2 i2)) ((n2 i2 n2)(w2 i2 w2)) で
という三辺鏃(やじり)交換も実現できます。
これらの手順を駆使すれば、完成状態から上中下三段の配置を直すのも難しくはありません。なので、配置はあまり気にしなくてもいいと思います。
これらの手順を廻しているときに、廻す場所をいい加減にしていると三角形の反転がどんどん増えていってしまいます。前半で一つだけ三角形が反転した後は、その三角形の辺をなぞる場所を廻してください。すると三角形二つと扇形二つが反転した状態
になるので、ちょうどこの反転図形を半分にする線、上図なら n2 を廻せば、扇形-三角形-扇形が直線に並ぶ
ので、それを下段に持っていくことで上下面の色の反転が是正されます。もちろん、上記手順の過程においてだけですが。
そのほかの様々な手順についてはまた次回以降に。
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