知人の娘がガチャガチャでルービックキューブ(3x3x3)を当てたと見せてくれたので、解いてみせ、解き方を教えてもみたのですが、今ひとつピンときてくれなかったようなので、解法を作って送ることにしました。
世間には初心者向け 3x3x3 解法は多数紹介されており、動画も数え切れないくらいあります。tribox が無料で提供してくれるもの(購入手続きは必要)から、 ルービックキューブ簡単6面完成攻略法, PLANET PUZZLE, さらには '80神楽坂式 などというものも見つけました。ですが、自力でそれらを探したり、印刷したのを読んでくれるような人なら、こちらも何もすることはありません。「やってみせ、言って聞かせて、させてみて」くらいしないとやってくれないものですね。
ただ、カレンダーキューブ なら毎日合わせてくれる人が割といました。既に販売は終了しているのが残念です。フランス語版やドイツ語版ですら手に入りません。海外サイトを探して見てもダメでした。必要になったらシールに印刷して自作しようと考えています。
それはさておき、同僚の御母堂に「日々の訓練および楽しみになるかも」と、あまりキューブ系パズルに慣れていない同僚に方法を教えたら、彼が教えることでその御母堂が”毎日キューブで日付を合わせるようになった”と聞いた時には嬉しく思いました。恩師に差し上げたら、むしろ恩師の妻君が夫よりも先に日付を合わせるようになったという話もうかがったことがあります。
カレンダーキューブで 3x3x3 の一面だけを合わせるのであれば、J式の元となった島内 剛一先生の『ルービック・キューブと数学パズル』で紹介されている”出迎え法”は強力です。…残念ながら同書では表現がやや分かりにくいので、ここにもう少し分かりやすく紹介できればと思います。
上図において、0 の代わりに 前面右下にある 1 を入れたい場合、カレンダーキューブで日々発生する状況です。上面の他の部分は崩したくない状況、としましょう。
出迎え法は、”よけて、迎えに行って、合体させて、戻る”、の四段階を踏みます。日本語で示すと、経験のない方でも頭に入りやすいようです。
まず、入れるべき”1”をよけます。右によけると回転に巻き込まれるので、遠い方によけます。
続いて”0”の列を下ろして迎えに行きます。”0”の上に、理解しやすくするため A, B の文字を入れてみました。
その A, B の列に 1 を戻して合体させます。
合体した列を元に戻します。
完成しました。
左列でも同様にできます。販売されていたカレンダーキューブではありえない状況ですが、左右反転した絵を作りました。
左端から右に順に、よけて、迎えに行って、合体させて、戻る、で完成します。
中列でも同様にできます。島内先生は数学で取り扱う関係上、中列廻しを認めていなかったので、かなり分かりにくくなっていましたが、考え方としては同様にでき、またよくよく読めばそのように記されていました。
左端から右に順に、よけて、迎えに行って、合体させて、戻る、で完成します。
中列廻しが難しければ右二列を下ろして右列だけ元に戻すようにしても構いません。
入れたいものが下段になければ、同様の手順で別のものを上段に入れれば代わりに降りてきます。
ともあれ、基本手順はこれだけ。これが理解できれば一面は完成できるようになります。
島内先生の本には”押し掛け法”も紹介されていますが、慣れないと難しいと思います。この”出迎え法”だけでまずは充分でしょう。
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