222 の解法として私が選んだ Guimond method は第三段階では、上下面それぞれが一色に揃ったあと位置を合わせて完成します。Permutation of both layers、頭字語で PBL と呼ばれることの方が一般的でしょう。Kemi さんのサイトが分かりやすいと思います。Guimond Tutrial のページでは Speedsolving.com の PBL のページを示すだけに留まっています。
ただ、それですむならこのページは不要ですね。私は指が遅いので、示される図に当てはまるように持ち替えていたら、とてもではありませんが、世間の人々と戦えません。
できるだけ持ち替えせずにすむように手順をリストアップしました。もちろん、上段右列の前奥交換などまで作っていたらキリがないので、左右が揃っている面が右(見える)または左面にある場合(前面が揃ってなくて非対面色で右面が揃っていなくて対面色)は、その揃っている面が奥に来るように上段または下段もしくは双方を廻してから以下の手順を実行します。
J式オリジナルの手順名:手順の J式表記 (WCA 式表記) と並んでいるのはいつもと同様です。
上前:e- s e- n2 e s- e- n2 e2 (R' F R' B2 R F' R' B2 R2)
上奥:e- t e- n2 e t- e- s2 e2 (R' U R' B2 R U' R' F2 R2)
前面・右面とも対面色(赤と橙など)である場合は対角交換と判断します。図では交換されるものを左前⇔右奥にしましたが、最後に上下段の位置を合わせる(adjust U face, AUF)ので、右前⇔左奥でも、右列・左列とも前後交換でも変わりません。これは 222 ならではですね。
上対角:e- s e b e2 b e- t- e b- e2 (R' F R D R2 D R' U' R D' R2)
下対角:e s- e- t- e2 t- e b e- t e2 (R F' R' U' R2 U' R D R' U R2)
どちらも手順が長めで厄介ですが、覚えて廻せるようになるしかありません。
上前下対角:e- t e- n2 e t- e (R' U R' B2 R U' R)
上奥下対角:e t- e s2 e- t e- (R U' R F2 R' U R')
上対角下奥:e- b e- s2 e b- e (R' D R' F2 R D' R)
対角交換と隣接交換の組み合わせは手順が分かりやすく、覚えやすくていいですね。ただ、これも基本は上前下対角と上対角下前でしょう。ちなみに私はホールドが深めなので、n・n- (B, B') を廻すのを苦にせず、一方で s・s- (F, F') が苦手です。それもあって、Kemi さんのとはだいぶ違う手順なのを再確認しました。好きずきでしょうね。
上下前:e2 t- e2 t2 s2 t- e2 (R2 U' R2 U2 F2 U' R2)
上下奥:e2 b- e2 t2 s2 b- e2 (R2 D' R2 U2 F2 D' R2)
上下前は頻出で、さらに廻しやすいのでお世話になる手順です。上下奥は最後を w2 (L2) にすると開始時の上面が上を向きます。
上下対角:e2 n2 e2 (R2 B2 R2)
もちろん 2手めは s2 (F2) で構いません。
ここで、一色化が e2 (R2) で完成する状況で、
と前面・右面ともに縦に対面色が並んでいる状況を見つけたら
n2 e2 (B2 R2)
で完成します。一旦 e2 (R2) で一色化したあとに、「あ、上下対角だ」と e2 n2 e2 (R2 B2 R2) を廻すのはもったいな過ぎるので、気が付けたら対応したいものですね。
その応用として、一色化が e2 (R2) で完成する状況で、
これは気が付きにくいですね。n2 e2 t- (B2 R2 U') で完成します。前面が上下とも非対面色、右面が上下とも対面色の組み合わせの場合です。気が付けたらお得です。実際には難しいかもしれませんが参考までに紹介しておきます。