私が現在用いているスクエア1の辺移動手順を数えてみたところ、24種ありました。実際には時計回り⇔反時計回り、上下逆手順もあるのでもう少し多いのですが、それでも 30種以下でしょう。よく出現するものは練習もしますし、慣れていくものですね。
今日紹介する手順(前半4つは Jaap氏のサイトより、後半2つは CubeZone より)は、出現頻度も多くなく、他でも代用できるけど、見て分かりやすいので好き、というものです。世間の人々にとってはほぼ不要なものでしょう。ただ、最後に紹介する、上時計-下反時計だけは手順も短く、効果も絶大なので、覚えていただければと思います。
上十字
/ (3, -3) / (3, -3) / (0, 1) / (-3, 3) / (-3, 3) / (-1, 0)
上下縦→ (3, 0) →上下縦 で代用できてしまいますが、発生した凧−凧をそのまま90° づつ、くいっ、くいっと廻していく感じがいいですね。後半は、合わせる側と逆側を 1 反時計回りにずらしてから、上下とも 3 づつ反時計回りに戻していくだけです。下十字も簡単に覚えられるのがいいですね。
上下十字…中段あり
(1, 0) / (2, -4) / (1, 1) / (2, 2) / (-5, 1) / (5, 0)
上下縦→ (3, -3) →上下縦 で代用できてしまう上に、中段も発生しますし(上下縦二回ならキャンセルし合って発生しない)、無理に覚える必要はないでしょう。総手順としては上下縦二回よりは短い、かな。ただ J式では上下段とも四辺の位置が全て合っていないことはほぼ無いので、実用上の価値はありませんが、私は (1, 1) / (2, 2) の流れが好きです。
上二の字
/ (3, 3) / (0, 3) / (1, 1) / (-1, -4) / (-3, -3) /
この辺の並行交換を島内先生の本では”二の字”と読んでおり、J式でも踏襲しています。ただ、333 では NW(奥−左)&ES(右−前)の交換になりますが、スクエア1では 90° ずれた、NE(奥−右)&WS(左−前)の交換になります。この向きは Jaap氏によるものですが、上下NE と統一したものかもしれません。
この手順も、上下NE→ (6, 0) →上下NE で代用できてしまいますが、こちらは分かりやすく、総手順としても上下NE 2回より短くなるので修得しても悪くないでしょう。凧−凧を、上段を右人差し指トリガー・下段を左薬指トリガーで横逆向きに合わせて樽−樽にし、下段の縦樽を左薬指トリガーで横向きに合わせてから、(1, 1) で X字にし、上は横向きに戻し、下は時計周りに縦に戻して、凧−凧を上向きに揃えて完成です。
廻し方が把握できれば、下二の字もさほど苦労せずに修得できます。廻せて、悪くないですよ。
上下二の字
(0, 2) / (-3, 0) / (1, 1) / (3, -3) / (-1, -1) / (0, 3) / (0, -2)
これこそ、上下NE→ (6, 6) →上下NE で代用できてしまいますね。実戦で発生させたことはありません。気が向いたらどうぞ。
上下時計…中段あり
(4, 6) / (-1, 2) / (1, 1) / (0, -3) / (3, 0) / (5, -1) / (-5, 1) / (-1, 6)
前回の上時計でも書きましたが、J式では”時計”は、N(奥)→E(右)→S(前)→N(奥)の三点交換ですのでお願いします。下段の回転方向は”上から見て”になっています。側面で判断する移動方向が上下で同じということですね。
これも、上下NE→ (-3, 1) →上下NE で代用できてしまいますね。CubeZone の上下反時計手順を逆から廻していますが、開始時の (4, 6) が嫌ですね。それでも、上時計を二回廻すよりは確実に速いので、出現したら廻すしかありません。
上時計−下反時計…中段あり
(1, 0) / (5, -1) / (-3, 0) / (1, 1) / (-3, 0) / (5, 0)
これはうって変わっての良手順です。5 を廻すのを嫌がっていてはいけません。短く、廻しやすく、覚えやすいので絶対的にお勧めです。逆手順の
(-5, 0) / (3, 0) / (-1, -1) / (3, 0) / (-5, 1) / (-1, 0)
も合わせて覚えましょう。途中に出てくる 3 は、上時計−下反時計では反時計方向に、上反時計−下時計では時計方向に、とイメージと逆に廻す、と思えば覚えやすいでしょう。逆手順でなく、上下反転手順でもいいのでしょうけど、私はこの逆手順で覚えました。
ともあれ、上十字, 上二の字, 上時計−下反時計とその逆手順くらいは覚えておいても悪くないと思います。
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