2024年10月31日

Bermuda Jupiter の解法2:スクランブル

BermJupiter_WRB.JPG BermJupiter_YGO.JPG

まずはスクランブル(この手の立体パズルをぐちゃぐちゃに混ぜること)をしてみましょう。

この完成状態からはまるでまともに廻せないので、上白・前赤で、WCA表記の回転記号で言えば U2 F'1.5 (0.5 で 45°回転)で
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また、この Bermuda シリーズのパズルの醍醐味は五角形の小片とその両脇にある小三角形をいかに合わせていくかもあるので、そこもできるだけバラバラにしましょう。

上図の状態からさらに、R' F R F' (スレッジハンマー)を廻してから、U1.5 R'1.5 U1.5 R1.5 U F R' F' R で青と白の五角形から両脇の小三角を分離し、F' U'0.5 L2 U0.5 で

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となるので、ここから 3x3x3 のスクランブル、たとえば csTimer などの記号に沿って廻しましょう。

基本の向き、
BermJupiter_Basic.JPG

白・青・赤の三角形の直角が右上に向いていたら U, R, F が廻せます。ここから R' F で D が廻せるようになり、基本の向きから R U' で B が廻せるようになり、基本の向きから F' U で L が廻せるようになります。適宜、直角三角形の斜辺も巻き込むように”適当に”三角形の向きを調整しながらスクランブル記号に沿って廻していったら、そこそこ混ざってくれると思います。

開始状態
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に加えて、このスクランブル
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を廻してみたところ
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まずはそこそこ混ざってくれているのではないでしょうか?

その結果は
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まだいろいろ確認しながらだったり、手に手順を慣れさせているところでもあり、廻せば廻すほど速くなる時期だと思います。

速解きとしては、韓国の vincentcube さんの 5:27.78、ロシアの hellhoundJAZZ さんの 3:42:80 以外はその後探していませんが、5分は切れるんじゃないかなぁと思っているところです。

私の解法についてはまた次回に。

posted by じゅうべい at 18:05| Comment(0) | 変形パズル

2024年10月28日

Wordle、その2で正解

土日で実家に行っていたので、日曜日には父を選挙に連れて行きました。坂の上に投票所となる集会所があったので、徐々に歩けなくなっている父も、行きはどうにか歩き切れましたが、帰りの下り坂は「つんのめりそうになる」と、ちょっと大変そうでした。道の脇の柵や私の手に掴まってどうにか歩ききりました。

投票所では、私が「付き添いです」と言うと、係員の女性が父に付き添って下さったので、私は外で待っていました。…投票しない人は入ってはいけませんね。担当者の人員も多く、手配が行き届いていることを感じました。

母も、その気になれば、坂の下にある介護施設から車椅子を押していけば投票所まで連れて行けそうには思いましたが、もはや自分の名前を書くのがやっとなので、無理しないでおきました。

予定は分かっていたので、私と奥さんは一週間前の土曜に期日前投票をしておきました。小学四年生の娘にも付き合ってもらいました。娘もそろそろ選挙とかについても分かってきて、いろいろ質問してくれます。

Wordle はその後も続けていますが、この前驚いたのが、

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ノーヒント状態から、その2でいきなり正解してしまいました。

かつて、'23.9.13
Wordle230913.jpg
初手で正解!Genius! と表示されて感動した以来の驚きでした。

こんなこともあるのですね。

全体での集計結果は(Firefox をリセットしてしまった以前も含めて)

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2つめで正解できたことは 19回ありますが、carat や crane のように、その1でそこそこ推測できた場合が多いので、今回のようにノーヒントでいきなりその2で当てられたことには本当に驚きました。…初期に、light や ulcer を当てていたのは、当てずっぽうでのその2正解なので、それはそれでむしろ驚きです。

日本語版Wordle Kotobade Asobou は本家とは異なり、ちょくちょく敗れていますが、
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Firefox をリセットしてしまってからの再集計でここまできました。○ん×ん型などで苦しむことが多いのですが、最近はカタカナ語が出題されることが増えていて、そちらは答を絞りやすくて、より気軽に楽しめます。気が向いたらぜひお試し下さい。

posted by じゅうべい at 14:30| Comment(0) | 日記

2024年10月25日

Bermuda Jupiter の解法1:概要

BermudaJupiterWcase.JPGBermudaJupiterMod.JPG

は購入はなんと 2022年、手元に届いたのは 12月でしたが、なかなか解法を整えられないまま、約二年が経ってしまいました。ようやくどうにか揃えられるようになりました。

Bermuda 天体シリーズは 3x3x3 のセンター部分に三角形のパーツがあることで回転制限を起こし、解くのが難しくなっている一連のキューブパズルです。魔術方塊では Delta Cube としてひとまとめで解説されています。

BermudaSeries_MVJS.JPGBermudaSeries_EMUN.JPG

箱に形状が記載されて紹介されていますが、tribox のサイトでも紹介されているように、三角形パーツが多ければ多いほど難易度が高いと考えられます。三角形が一つだけの水星 (Mercury) が一番簡単、二つだけの金星 (Venus) が二番目に簡単、次が地球 (Earth) と 火星 (Mars) と言われています。

ところが、三角形が四つの土星 (Saturn) と天王星 (Uranus) は回転制限がキツすぎて、思うようにスクランブルができないそうです。それでむしろ難易度を上げられないのだとか。

海王星 (Neptune) は三角形の向きがきれいに揃っていて、そのままでスレッジハンマー (R' F R F') のような手順が廻せてしまいます。

というわけで、このシリーズでは木星 (Jupiter) が一番難しいとされています(2022年の theCubicle の top 5 hardest puzzle でも Bermuda Jupiter が紹介されていました)。三角形が横を向いている、直角が隅と合ってない形状が一番厄介です。それもあって、火星 (Mars) と地球 (Earth) では地球の方が難しいようです。

ちなみに名称は、以前にも書きましたが、このパズルの名称は バミューダトライアングル に由来しており、三角形により魔物に囚われて海の藻屑となることが印象づけられています。それもあって、世界的には "Bermuda〜" で紹介されることが多いのですが、販売名称としては Burmuda と、二文字目は u になっているのでお気を付け下さい。魔術方塊でもそちらで表記されています。

解法動画も以前(その1その2,その3)紹介しましたが、

SuperAntonioVivaldi さん(Part 1, 2, 3)



QBAndo さん,スペイン語)

MrUK さん(

ベトナム人の VĂN CÔNG TÙNG さん、と完全制覇)

と多種多様で、丁寧さでは Part 3 まである SuperAntonioVivaldi さんのが一番かもしれませんが、私には MrUK さんの方法が分かりやすかったです。…どれもあまりちゃんとは見ていなくてすみません。

BermJupiter_WRB.JPG BermJupiter_YGO.JPG

この手のパズルでは私は配色変更しない(できない)ので、世界配色のままです。直角が隅を向く白面と青面、直角が辺を向く赤面、それに対して、白の対面の黄、赤の対面の橙、青の対面の緑は、幅がやや違うものの(3x3x3 MixUp みたいですね)、普通の 3x3x3 の形状となっています。

もちろん、この完成状態からはまるでまともに廻せないので、上白・前赤で、WCA表記で言えば U2 F'1.5 (0.5 で 45°回転)で
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となり、やっと普通にスクランブルも出来るようになります。まぁ、Bermuda シリーズのスクランブルなどこの世には存在しないでしょうから、csTimer の 3x3x3 のスクランブルを適宜適用するか、自分でできるだけバラバラになるように、特に三角形の対になっている五角形とその両脇の小三角形が分離するように、頑張って廻すことになるでしょう。

逆に、揃えていくときには、白の五角形と両脇および青の五角形と両脇を揃え、それを対の三角形と揃えることから始めていきます。

その先はいろいろトリッキーなところがあり、パズルファンは楽しめることでしょう。

購入は、2024年10月現在では、theCubicle, HK Now Store, AliExpress (天体セット丸ごとで 3557円!)に加えて、 Cubezz, Strefa Kostek (ポーランド), Cube Mania (チェコ), YoYo.UA (ウクライナ), などいろいろなところから可能ですが、最初の三つが問い合わせやすいでしょう。「全部は要らない」という方は、やはり theCubicle になるでしょうか。

魔術方塊には超長手順の三隅巡回手順が掲載されているので、ついついそれに頼りたくなりますが、すると隅二点&辺二点交換が必要になり、このパズルでは PLL の F, J, N, R, T, V, Y の全てが廻せないので(廻せそうな全手順を試してみました)詰んでしまいます。私もそれで、かなり長い間苦しみ、ついには分解して最初からやり直す羽目になりました。

でも、うまくやれば、自分で考えて解くことができるので、この手のパズルの基本に立ち返る良い機会となるかもしれません。回転もスムーズで廻しやすく、遊んでいて楽しいパズルです。ぜひ多くの方に楽しんでいただければと思います。

実際の解法についてはまた次回に。

posted by じゅうべい at 18:41| Comment(0) | 変形パズル