9/19, 9/26 に続いて、スキューブでの左右が揃っている間に底を入れる場合の続き、今回は S底から入れる場合についてです。
左右が揃っていない場合については、過去記事の、S底(底が前左)、E底&N底(底が前右および奥右)、W底&T底(底が奥左及び上面)をご覧下さい。
左右が揃っていない場合については、過去記事の、S底(底が前左)、E底&N底(底が前右および奥右)、W底&T底(底が奥左及び上面)をご覧下さい。
J式スキューブの回転記号を再掲しておきます。反時計回りでは各記号に"–"が付加されます。
前面”左”を私は S面と呼称しています。島内先生由来の方位を基準とした J式333 の回転記号を再掲しますが、
前面”左”を私は S面と呼称しています。島内先生由来の方位を基準とした J式333 の回転記号を再掲しますが、
n x n x n なら、ここを廻す動作が s, s- (WCA表記なら F, F')だからです。ここに底がにある場合は S底と呼びます。
奥(底面色に加えて左下の奥面と同じ色を含む隅)が左上にある場合は、
底面色が
奥を向いていたら : (n-) g- s n- g
上を向いていたら : (n-) g (n-) s- g-
前を向いていたら : g s- g-
左右揃いS底、つまり左右が揃っている間にS面(左前面)から底を入れる手順は、g s- g-, g- s n- g の 2通りがあります。左上隅にある奥の底面色がS面(左前面)を向いていたら g s- g- で底を入れるのと同時に奥も正しい向きで正しい位置に入ってくれますが、W面(左奥面)を向いていたら、底を入れる g s- g- の前に n を追加する必要があります。同様に T面(上面)を向いていたら g- s n- g の前と途中に n- を追加する必要があります。この追加分をカッコに入れて示しています。
手順の途中に追加廻しが入るのは混乱を生みますが、手数短縮のためには已むを得ません。
奥(底面色に加えて左下の奥面と同じ色を含む隅)が”右”上にある場合は、
底面色が、
奥を向いていたら : g (n-) s- g-
上を向いていたら : g- s n- g
前を向いていたら : (n) g s- g-
で左右底奥が揃います。
左右揃いE底入れと同様で、S底で奥に入れる小片の底が前面を向いている場合は同側(S底なら左上前)なら基本手順、逆側(S底なら“右”上前)なら n または n- で底と合わせてしまってから基本手順で揃えることができます。その手の理解が進むと、覚えるのも楽になりますね。
奥(底面色に加えて左下の奥面と同じ色を含む隅)が”奥”下にある場合は、
底面色が、
W面(左)を向いていたら : g s- (n) g- (n)
B面(下)を向いていたら : (n-) g s- g-
N面(右)を向いていたら : g s- g- (s n)
で左右底奥が揃います。
これも左右揃いE底入れと同様で、B面(下)を向いている場合は、三隅が位置も向きも揃っている状態から底を入れることになりますが、n- のあとに3手の基本手順で入れられます。奥底が前面を向いている場合と同様です。これも理解しやすく覚えやすいですね。
奥(底面色に加えて左下の奥面と同じ色を含む隅)が”前”下にある場合は、
底面色が、
S面(左)を向いていたら : g s- g- (n)
B面(下)を向いていたら : g (n) s- g-
E面(右)を向いていたら : g- s n- g (n)
で左右底奥が揃います。
S面(左)向きとE面(右)向きでは手順の最後に n を廻すだけでいいのでやりやすいですね。
このあたりも、丸暗記するよりは基本手順にどう手順を追加するかを考える方が廻しやすいでしょう。雰囲気がなんとなく分かっていたら、覚えて無くても、インスペクションでなんとなく考えられると思います。(n-) g (n-) s- g-, g (n-) s- g-, g s- (n) g- (n), g (n) s- g-, の 4つはちょっと大変なので、諦めて覚えるか、廻してから考えるかしても良いでしょう。
ちなみに、T底,E底,S底 のどれか一つを覚えておけば、最初に s, s- の 1手を加えるだけで残りの状況を作り出すことができます。そうすると、o, o- 回転を避けられて良いかもしれません。また、鏡手順で把握できるのであれば、全体の記憶量を半分にすることもできます。その辺も、全部覚えてしまうことまで含めて、やり方は人それぞれだと思います。