参加へのうながしとして、
・競技のワクワクを体験しよう
・活気あふれる交流に参加しよう
・自分自身の能力を開花しよう
が挙げられていて(独自訳です。正式には原文をご覧下さい)、
・初心者
・経験豊かな愛好家(でも、やや現場を離れている人)
・保護者や教育者
の参加が期待されています。次世代につなぐためですね。
それもあってか、3/31 開催予定(申し込みは 3/1〜3/17)の東海チャレンジ 2024(午前のアルファー,午後のベータ,夕方のクロックのみのガンマ)はWCAの「ニューカマー月間2024」適用大会として
・本大会は、この特別ルールを適用し、出場枠の最大 50% を新規参加者枠とします。
なのだそうです。
場所は愛知県刈谷市、その地域の地理には詳しくありませんが、業務にも娘対応にも余裕があるタイミングなので、行ってみたいですね。
ちなみに娘に「参加してみない?」と訊いたところ、
「別にいい」
と答えられました。
身近に同年代のライバルがいれば違うのでしょうけど、現状では難しいですね。
「SCJは法人理念「スピードキュービングの健全な普及と発展」の指標として、
2024年に1,000人 2030年に10,000人 の競技人口獲得ビジョンを掲げます。」
2030年(7年後)の目標 1万人って凄いですね。
スピードキュービング競技人口拡大ビジョンというパワーポイントスライド(を pdf ファイルにしたもの)でも
・一年間の最多参加者数(同一競技者の複数参加は重複して数えない)は 2019年の 706人が最多
・千人規模となると、身内文化ではなくなり、専任者不在のボランティア運営の限界を迎えたと認識。
『Dr. STONE』でも話題になったダンバー数、「人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の認知的な上限」が 150人と言われているので、それからしたら、現在の 500〜700人の参加者数ですら、互いに認知しきれない人数となっています。
内輪で楽しんでいるだけでも良いのでしょうけど、世界と切磋琢磨していきたいと願う人たちからすれば、競技者数の拡大および質の向上は必須のことなのでしょう。
競技人口がやや近い競技としては百人一首の競技かるたが挙げられるでしょうか(あとで調べ直してみたら、連珠 500人、オセロ 6000人だそうです。そちらの方が近かったかも)。
競技人口百万人はさすがに嘘っぽく、そのウィキペディアの項でも
「かるた会に所属し継続的に「競技かるた」活動を行っている者はこれよりもはるかに少ない
(平成22年時点での協会のC級以上の正会員は2000人弱で、
正会員となる必要がないD級以下の者・有段者であるが正会員登録していない者などを含めても
精々1万人〜2万人程度とされる)。 」
とされています。
ちなみにD級は札落としのアプリサイトでは
”札落としを向きがランダムでも百首全てを 90秒で終えられる”
程度とされています。
私は先週から札流しの練習を始めましたが(BLD 3-style 手順を覚えるのを優先して欲しかったのですが…)、百首を全て覚えているのと、札流しで対応できるのは別問題でしたね。とはいえ、今週中には 90秒は切れるようになると思います。体感としてそのD級レベルは、3x3x3 が 1分30秒で揃えられるくらい、でしょうか。
そのレベル以上の人が日本全国に一万人以上?本当でしょうか?
私は父が競技かるたの有段者であったのもあってか、母の趣向に合ったからなのか、正月は家族で百人一首のかるた取りを楽しんだものでした。もちろん”ちらし”で、父は全く参加してくれませんでしたが…。中学でも大会があり、そこそこ勝っていたらしいです。家庭教師先の教え子の学校では、小学で百首全てを暗記させられ、中学では古典として意味を取る授業があったそうです。
ですので、家庭で百人一首のかるた取りをするのは日本の家庭として普通のことと思っていましたが、奥さんに訊いてみたところ
「うちではやっていなかったよ」
これも家庭それぞれですね。
私の大学時代の同期に
「家庭に食パン機があって、食パンは各家庭で作る。琴もある。どの家でもそれが常識でしょ」
と言われ、”あなたのようなお嬢様の家庭ではそうかもしれないけど、それは”常識”ではないよ”と思っていたものでしたが(怖くて反論はしませんでしたが)、結婚したら奥さんの家庭では食パンを食パン機で作っていて、琴(小型のものでしたが)も、さらに別に大正琴もあって驚いたものでした。ちなみに奥さんの家はご両親が共働きの、ごく普通の一般家庭です。
というくらいに、家の文化は家庭ごとに異なりはするのですが、たとえば 3/20 に開催予定の全国競技大会松山大会の参加要項を見てみたところ、
A級(A級登録者) 2,500円 (A級、64名まで)
B級(B級登録者) 2,500円 (B級、64名まで)
C級(C級登録者) 2,000円 (C級、64名まで)
B級(B級登録者) 2,500円 (B級、64名まで)
C級(C級登録者) 2,000円 (C級、64名まで)
ええっ、一地方大会で 200人集まるんですか?鹿児島大会は D級まで含めて 64人x4階級、静岡大会に至っては各級が別の日に開催され、”各級とも512名を越えた場合は抽選とします”、う〜ん、スピードキューブ界が敵う相手ではなさそうです。
私が現在居住する県内での活動を調べてみたところ、ホームページを用意しているのは一団体のみ、公立高校と国立大学に競技かるた部があるようです。細々とした活動は他にもあるようですが…。
娘をかるた会の活動に連れて行けたら、などと考えもしましたが、そこまでの活動はないようです。その”活動がやや細々としている”ように感じられる、競技かるたの大会がその規模で開かれ、競技人口が一万人、すごいですね。
相手は、古典や伝統芸能とも結びついて親や学校の先生の後押しもあるでしょう。一方、スピードキューブは、競技かるたに対する優位性としては”世界とつながれる”ことくらいでしょうか?
いえ、キューブを廻すのは楽しいと、私は思います。百人一首の競技かるたを描いた漫画、『ちはやふる』では、主人公が学校で札読みCDを聴いていたら周囲から距離を取られたシーンが描かれており、”やや競技人口が少ない競技に打ち込んでいる人が異端視される”という点では、競技かるたもスピードキューブも変わりません。いえ、異端視はされないかな。それでも、キューブマンガを久しぶりに読みましたけど、学校や屋外でキューブを廻している人はまだまだ多数ではありませんね。
地道に普及活動を続けていくしかないのでしょう。私も積極的に大会に参加し、その経験を地元に持ち帰って、広めていこうとしなければ、とも思います。
そのためには自分がもっと速くならなくてはいけませんね。先週のトリコンではメガミンクスで
などという凄いタイムを出してしまいました。廻している最中に手順が頭から飛んで崩壊、を二回も繰り返してしまいました。よく間に合わせられましたね。
いえ、トップキューバーからしたら私の最速タイムですら、目も当てられないほど遅く見えるでしょうけど…。仕事も山を越えて、多少は忙しさがマシになったはずなので、もうちょっと頑張ります。