わじまじさん(現:和嶋さん)の大津大会振り返り、デザインが整っていて素敵ですね。このようにまとめておくと、あとで振り返ったときに懐かしく思い出せますね。過去をきちんと振り返られることは未来を目指す上で有用なことですから。ノーベル賞につながる研究(たとえば質量分析の田中耕一さんとか)も、間違って得られた不思議な結果を、実験ノートにきちんと残した記録を振り返ることで成功に繋げたものが多いですね。
の解法動画を改めて見直してみましたが、みなさん、変形状態のまま解いていますね。その方がスキューブの解法をそのまま流用できて良いのでしょうけど、私にはその空間把握が難しすぎました。
ということで私は、四隅の傾きを整え、向きを合わせ、というやや独特な手順で解いていきます。次は辺の位置合わせとなります。
回転記号を再掲します。J式 スキューブの回転記号を流用した
さて、辺の位置合わせですが、まず簡単なのは十字交換、上面が前奥の交換、下面が右左の交換となります。
e, w, n, s 回転は全て上面中央を含むように廻すところ、g 回転のみ、下面中央を含むように廻します。反時計廻しの場合は "-" を添えます。同じ手順を繰り替えることを、たとえば 3回繰り返すのであれば、べき乗と同様に "^3" などと示します。
さて、辺の位置合わせですが、まず簡単なのは十字交換、上面が前奥の交換、下面が右左の交換となります。

e- s- e n- w s- w-、スキューブでの縦交換上板、Rubik'skewb 上級編 の不完全一面で紹介されている手順ですね。実は矢印が書いていない部分の辺がむしろ動き、同時に四隅も対角交換する手順です。右上の辺は反時計捻り、左上の辺は時計捻りして、どちらも上面が前面を向くように捻られますが、それはあとで直せば良いでしょう。
こんな素直な二点交換×2 はそうそう発生しないように思われるかもしれませんが、このパズルは意外と移動制限が厳しいので、意外と普通に発生します。覚えておいて良いでしょう。
どこまで回転していいのか、混乱しやすい廻し方ではありますが、隅や辺の合致具合で判断できるところもあるので、頑張りましょう。
三辺時計移動:奥下→前下→左上→奥下
上面と下面を移動してくれる三点移動が見つかって助かりました。手順は
(s- e n- e- w s- w- s)^2、スキューブの縦交換E上げ手順で、これもRubik'skewb 上級編 の不完全一面の手順としてしられたもの(最後の s は向き合わせ)ではありますが、スキューブではこれを廻す状況は発生させたくないものですね。
前上と奥上の辺が時計捻りされ、また移動する三辺のうち、前下→左上が反時計捻り、左上→奥下が時計捻り、といろいろやらかしてくれますが、まずは位置を合わせることが重要なので目をつぶりましょう。
ちなみに、一巡目の末尾の s と二巡目の最初の s- はキャンセルされるので実際は、
s- e n- e- w s- w- e n- e- w s- w- s の 14手手順となります。
三辺反時計移動:奥下→左上→前下→奥下
単純に三辺時計移動の逆手順、(s- w s w- e n e- s)^2 です。これもキャンセルがかかって、実際には
s- w s w- e n e- w s w- e n e- s の 14手手順となります。辺は時計移動と逆に捻られるますが、これもまずは気にせず、位置合わせにいそしみましょう。
ちなみに、隅対角交換の e- s- e n- g- n g を 2回廻しても 奥下→左上→前下→奥下 の三辺反時計移動ができます。これは奥上が時計捻り、右上が反時計捻り、と移動しない辺の捻られる場所が上記の手順と変わります。使い分けられれば有効とも思いますが、あまり気にせず、まずは単純に位置合わせをしてしまうのが良いと思います。
w 回転も g 回転も同様に廻す面の把握がしにくいので、慣れた手順を廻すのが良いと思います。
意外と辺移動は 2回くらいで位置が揃います。あまり派手には移動できないようです。どうにか頑張って手順を廻していきましょう。