2023年05月29日

日本記録更新、おめでとうございます

5/27 の金沢での大会、盛況だったようで何よりです。佐島 優さんの 3x3x3 優勝、2x2x2 二位もおめでとうございます。さすが地元、運営もなさっているのに素晴らしいですね。ベトナムのテレビで大量のキューブ(数だけでなく種類も多数)を解く番組に出演されたのも、もう三年以上前になるのですね。

その佐島優さんのツイートで、

やっぱり本番をたくさん経験しないと、結果は残せないということですね。日本各地、世界各地で、またキューブの大会がどんどん開かれるようになったのは本当に有り難いことだと思います。

野上碧さんハワイの大会で出した 3x3x3 平均の日本記録更新もおめでとうございます。五試技中、一番遅くて 8秒台、残り四試技は全て 6秒台とか想像を絶しますね。クロックとメガミンクスでも優勝されているのですね。重ねて、おめでとうございます。

それにしても、優勝した Matty Hiroto Inaba さんの単発 4.89秒、平均 5.67秒がどちらも自己ベストでないというのも恐ろしいですね。さすが、単発世界五位、平均世界三位、本当にすごいと思います。

競技かるたのマンガ『ちはやふる』を読み直していますが、その競技の頂点を競う人たちの、すさまじいまでの努力量、知識と技術の広さと深さに改めて感じ入っているところです。スピードキューブのトップ層も、きっとこの漫画で描かれるような努力を日々なさっているのでしょうね。

…自分にはできません。無理しません。

でも、その競技の発展のためには裾野を広げることは大事で、競技かるたと違って記録を残すことが楽しみとなるスピードキューブにおいては、厳しすぎるカットオフは残念な気がします。

7/13 に予定されている綾瀬での大会はメガミンクスのカットオフが 1分30秒、参加者が多すぎると大会運営に支障を来すのは分かりますが、さすがに厳しすぎるような気がします。3x3x3 のカットオフは 3分なので、それは初級者には有り難いことと思いますが…。

世界レベルの楽器演奏者とか、超上級のタイピストとか、指廻りの良さそうな人がつい「ちょっとやってみようかな」と思うくらいの敷居の低さがあれば、裾野も広がり、頂点も上がると思います。

頂点だけをつまんで引き延ばすのは難しいものです。サッカーも野球も将棋も、競技人口の減少に対して、裾野を広げることに懸命になっています。スピードキューブも、もっと普通の人が普通に楽しめるものになってくれることを願います。

posted by じゅうべい at 10:41| Comment(0) | キューブ一般

2023年05月26日

スクエア1解法の CSP、すごいですね

スクエア1が速い方、Mr.Voss / Shield さんCrossfall さんあーるさんなどがいろいろ解法を載せてくださっているのを目にしますが、まるで理解できません。

「6.692    (0,-1)/ (4,1)/ (-1,-4)/ (-5,-2)/ (2,-1)/ (-3,-2)/ (3,0)/ (1,0)/ (-2,0)/ (2,-4)/ (-2,0)/ (-2,0)/ (6,0)
 パリティ6連続の怒りによって生み出されたSPS(?)によるバケモンタイム。
 y2 20/20/-20/20/-10/-30/ CSP
 -56/33/30/30/-1-1/-21/-4-1/ OBL(COEO)
 4-2/30/-1-1/30/-51/-16 PBL(Ur/Ul)」

同側拳ですね。私は絶対に赤前白上でしか解かないので、初手の y2 が信じられません。私なら、
2, 0 横拳の手刀にずらし拳→凧−盾 /
0, 2 縦凧に横盾→矢印−凧下欠 /
-2, 0 凧下欠の欠けている下に矢印の先を向ける→四角−盾 /
2, -2 四角−盾 の両方の角を左前で合わせる→左右拳 / 1, 0 / 0, -3 / -1, 0 / で成形完了。

これはびっくり。以前廻したときにはいくらやっても隅移動に辺向き合わせが発生したのですが…。

3, 4 / 3, 0 / -3, 0 / 3, 0 / -3, 0 / 0, -1 / -3, 0 / 3, 0 / -3, 0 / -3, 0 / 6, 0 / 0, -5

下時計に中段回避手順で完成してしまいました。下時計はやや長手順ですが、廻しやすくて私は好きです。いえ、それでも、見事に短手数の上時計 下反時計 を引いた Mr.Voss / Shield さんの手腕には感動したものでした。これが狙ってできるとは…。

CSP についてはかつてアドカレで記事があったことを思い出しました。やはたさんによる『【CSP】スクエアのパリティについて』、CSP は Cube Shape Parity の略だそうですね。

…「僕はCSPはsub12〜11ぐらいまではなしでもいいんじゃないかなと思っています。」だそうですね。私には縁の遠い高等技術でした。

縁は遠くとも興味は持ったので、いまの忙しさがもう少し落ち着いたら勉強してみたいと思います。

posted by じゅうべい at 10:59| Comment(0) | Square-1

2023年05月23日

私は花びら成形に挫折しました

Crossfall さん がスクエア1解説サイト、Crossfall's Cubing Site を始めてくださいました。今後の好記事が楽しみですね。5/17 の記事は”Stage1. 成形ができるようになる”でした。確かに、凧−帆立、楓−凧上欠、帆立−帆立(J式のスクエア1成形の名称についてはこちら)はぜひとも覚えておきたいですね。

凧−帆立と帆立−帆立はどちらも同じ上向きに、楓−凧上欠と蛙−凧上欠は横の左右逆方向に置くと一層上に登れるのは、花びら成形でない成形を志すなら、必須の知識と言えるでしょう。階層については こうさんの /直方体/ サイトでも紹介されている Jaap氏の樹形図が参考になるでしょう。ちなみに、/直方体/ サイトからリンクが張られている、Andrew K. Nelson さんによる成形全手順はこちらとなります。

私は以前(もう三年以上も前になるのですね)にも書きましたが、成形全手順など覚えられるはずもないので、”どの向きに廻したら樹形図で一層上に登れるか”として成形に対応しました。当然、遅いです。ただ私としては、スクエア1は成形を楽しむのが醍醐味だと思っています(だから遅いのでしょうね)。全てを花びら成形に頼るのはもったいないので、一部分でも成形手順を覚えていただければ、よりスクエア1を楽しめるようになると思います。

…私は花びら成形に挫折しました。世間の人がひょいひょい花びらを作れるのかが不思議でならなかったのを思い出します。その頃は Calvin 製のスクエア1で廻していて、それがめちゃくちゃ廻しにくかったのも思い出しました。

そうそう、その Crosfall さんの「そういや、CFCEってRouxでよくね感ありますよね」、私の場合はまさにそれの真逆で、「Roux って CFCEで良くね?」でした。Roux(ルー)にも挫折したことを懐かしく思い出します。

どうしてか辿り着いたサイト”かそきゅーぶ”の”Roux Methodに挑戦してみませんか。”でRoux の解法を学んでみたことがありました。当時の私は、どうにも OLL・PLL を受け付けられず、他の解法を探していたような記憶があります。その”かそきゅーぶ”で紹介されている、Roux の CMLL 手順 がその前に学んでいた島内先生の S式と相性が良かったのもありました。

ですが、私はどうにも Roux のセカンドブロックが作れず、挫折しました。

上面まではクロス→F2L で入れる方がよっぽどしっくりきました。この辺りでも、私が思考するのが苦手な人間であることがよく分かりますね。Roux の 1st block, 2nd block を考えるのは最少手数競技(Fewest Moves Challenge, FMC)に通じるところがあって、絶対に面白いとは思うのですが、頭がついていきませんでした。

というわけで、上面隅は CMLL 手順 の派生で CLL で廻すようになり、残った辺は ELL で揃えるようになりました。 ”かそきゅーぶ”にも島内先生の S式にもない手順は Speedsolving.com Wiki にお世話になりました。

話がずれましたが、スクエア1の成形を楽しんでくれる方が一人でも増えることを願っています。

posted by じゅうべい at 13:56| Comment(0) | Square-1