土日は家族と過ごして、土曜晩の夜行バスでまた実家へ。月曜に(祝日なのに)介護施設と契約ができ、その晩の夜行バスで居住地に戻ってきました。四夜のうち、三夜が夜行バス、この一ヶ月で実家と四往復して、そのうちの五行程が夜行バスなのは、なかなかのものですね。以前からよく夜行バスは利用してきたので、慣れているのが大きいのでしょう。足が前の席の下に入れられて、座席のリクライニングができれば充分に眠れます。首枕はあった方がいいのですが、タオルを丸めて首の背中側に入れておくだけでもだいぶ違いますね。
時田時雨 氏の少年ジャンプ+のマンガ『ギャルとキューブ』、いいですね。楽しく読めました。その作者による裏話、『『ギャルとキューブ』を描くに至るまで』も良かったですね。『赤面しないで関目さん』での「お礼に Tパーム見せてくれるって」も当時話題になりましたね。…私はいまだに Tパームを廻せず、お恥ずかしい限りです。
その裏話中の、
”キューブを好きになったものの、3×3×3キューブガチ勢の人々に「ニワカが入ってくんなよ!」って怒られたらどうしよ〜〜〜っていう気持ちもあり”
はとてもよく分かります。5ちゃんねるのルービックキューブ総合とか読んでしまうと、もう恐ろしさしか感じませんね。私も怖いので普段は近寄らないようにしています。
このマンガについて、わじまじさんが「高校のときまんま漫画の主人公と同じ動機で、教室でキューブ回してたけど、最初こそ驚かれても何日目かで空気と化してしまった」、うーん、そうでしょうねぇ。
趣味に没頭している人を見ると、その趣味が自分に近寄りがたいものであればなおさら、近づいては悪いような気がしちゃうんですよね。その人が集中していることを邪魔してしまうように感じてしまうのです。
友達が欲しいのならなおさら、最初は”ふつう”を粧(よそお)って、なんとなく他の人の傍にいて、話をふんふんを聞いているふりをして、相手が声をかけやすい状況を作り出すのが無難だと思います。
もしくはガチの趣味の場に飛び込んでいくか。私は高校も大学もいきなり野球部に入ってしまったので、野球部の仲間とはつるみましたが、クラスメートとは緩い付き合いだけでした。でも、無理して友達を作ろうとせず、無理して壁を作ろうともせず、自然にしていたら、なんとなくクラスメートとも話すようにはなりました。
音楽関係でも同様でしょうね。私の奥さんは高校は弦楽部、大学はオーケストラに所属したので、そこでの友達の話しか聞きません。クラスメートの友達もいたとは思いますが、会ったら話す程度、無理に友達を作ろうとはしていなかったようです。
実際、今回の派手な移動の際の待合室や電車の車内で 3x3x3 をいくら廻しても、目線を向けてくる人すら一人しかいませんでした。欧米人か子供は目を向けてくれることがあったりもしますが、はっきりと声をかけてきてくれたのはこの六年間でおばさんがただ一人いただけです。
実際にはこの『ギャルとキューブ』や化石マンガの『君はスキノサウルス』、かつての『数学ガール』みたいなことは「フィクションとしてそれはそれでアリ」というのは私もそう思いますが、現実にはなかなかない状況と思います。
キューバーはそこそこ大きなコミュニティーを形成していて、競技会もオフ会も各地で開催されています。東京在住で広島の会に出向く方もおられます。同好の士と仲良くなりたい方は、今年はせっかく京都や広島でも大会があることですし、ぜひいろいろ出かけていって、イベントに参加して、交友の場を広げていただけたらと思います。