今年の1月上旬〜2月にかけて盛り上がった Wordle ですが、現在ではすっかり沈静化してしまいました。ブームの過ぎ去るのは早いものですね。
私も1月末に記事を書きました。あの頃はまだいろいろ暗中模索していましたね。その後、週五ペースで続けて、火曜日で 200戦を達成しました。
6回の挑戦で答を当てられなかったのは、3/23 FOUND, 4/15 SHAKE, 5/5 HOMER, 7/4 SEVER, 8/9 PATTY、の5回、まぁ、それぞれ当てにくい単語ですね。
3/23 FOUND のときには(以下、このブログでは文字に着色できないので、文字が位置も含めて合っている場合は [ ] で括り、含まれるけれども位置が合っていない場合は ( ) で括って示します)
1. CLEAR
2. P[O]I[N]T
3. W[O][U][N][D]
4. S[O][U][N][D]
5. B[O][U][N][D]
6. H[O][U][N][D]
と見事な外しっぷり。3. でそこそこ絞ってしまったが故に、そこから逃げられなくなったのが敗因ですね。
5/5 HOMER のときにも
1. CL(E)A[R]
2. (O)UT[E][R]
3. J[O]K[E][R]
4. S[O]B[E][R]
5. G[O]F[E][R]
6. P[O]W[E][R]
捉われて抜け出せなくなっていますね。
出題される単語も、最近で言えば 9/12 BOOZE や 10/19 QUIRK など「んなん知らんわ」という、あまり一般的とは言いがたい単語も気軽に出題されるので(2/22 の TACIT については、知り合いのカナダ人は「知ってるし、そこそこ一般的だけど、普通は他の単語を使うなぁ」と言っていました)、
サイト”特定の語頭で始まる英単語やカタカナ語”の助けを借りるのは”有り”としています。サイト名はこのようになっていますが、語尾指定も可能で、絞った後に文字数を指定してさらに絞り込むこともできる優れものです。
私は当初から(初回のみ WORTH を使用)「できるだけ重複がなく、幅広く試せる単語」として、1つめに CLEAR を用いています。他に、もっと良さそうな単語も見つかってきましたが、利用が多いとデータも蓄積できるので、もう変えられません。
初期は上記のように、CLEAR か2つめの単語でそこそこ絞り、そこから考えつく単語を適当に試していっていたのですが、嵌まることも多く、ギリギリで答えられたり、6回では答えられなかったり、などということを繰り返していました。
ある時期から「できるだけ未使用文字をつぶしていく」ように方針を変えて、勝率も上がり、早めに答えられることも増えていきました。
最近は、
CLEAR
SHOUT
PIGMY
と順に試していくことが増えました。2つめは、CLEAR で母音が2つか、場合によっては1つでもはっきりした場合などは、SIGHT を用いて、子音の未使用字を多めに試すようにします。2つめに SOUND を使うこともありますね。
CLEAR→SHAFT→POUND や CLEAR→SIGHT→DONUT などを用いる場合もあります。CLEAR での当たり方によって、または気分で変えています。
6/22 には C(L)E(A)R のあと、正解の AWFUL を思いついたのに、大事を取って SHOUT を2つめに打ってしまい、口惜しい思いをしたことがあったので、2つめは思いついた単語をチャレンジしても良いことにしています。2つめで当てられたのはわずか 7回、その機会は逃したくありませんね。
英単語における文字出現の頻度は順に etaoin shrdlu と言われていますが、5文字の単語となるとやや異なるようです。頻度をキーボード配列で示すと、
J がゼロで、Z 3回、X 2回も恣意的なものを感じますね。当てにくい単語を用意するとこうなるのかもしれません。
頻度を全体と、何文字目かでそれぞれ示すと、
やや字が小さくなって申し訳ありません。R, S が I, N より上位に来て、C は U より上位に来ます。Y は全体では下位となりますが、5文字目、語尾においては 3位、私が CLEAR, SHOUT でノーヒットの時に PIGMY を打つのは妥当と言えることが分かりました。文字目ごとの頻度からすると、1つめが SOUND, 2つめが CLEAR の方が良いのかもしれません。
1・2文字目、3・4文字目、4・5文字目の組み合わせにおける頻度は、
これまた字が小さめになって申し訳ありません。SHOUT の有用性がうかがえますね。MOUND や LODGE も早めに打ってみても良さそうです。
ドイツ語やギリシャ語だと子音同士の結びつきが強固すぎて自由度がなく、5文字の制限では力押しで答が得られたりしてしまいます。タイ語も同様と思いますが、まだ正解したことがないので(そこまでやっていないので)分かりません。
英語はそこまではいきませんが、日本語ほどの音の結びつきの自由さはありません。穴あきでもいいので、そこそこ文字の位置が把握できてきたら、なんとなくでもいいので、思い当たる文字の結びつきのパターンを類推すると正解に近づきやすくなると思います。
一方で、私の FOUND や HOMER のときの失敗のように、最後の一文字を順に試していくのは、わずか6回の試行では足りなくなることが多々あります。たとえばその FOUND について、今の私であれば、CLEAR→P[O]I[N]T となったら、使っていない母音の U・Y を確認するべく、SH[U]CK か BR[U]SH、M(U)SHY などを試します。この場合、shu で始まる 5文字、shy で終わる 5文字で検索をかけて、できるだけ未使用の子音を多く含む(1文字の重複なら諦めます)単語を探します。
M(U)SHY の場合でも、もし U を含むなら 3文字目なのは確定的なので、○OUN×なら末尾は D か T、T はすでに試しているので ○OUND と類推できます。○OUNY の可能性も考えられますが、検索するとその英単語は存在しないことも分かりました。
語尾 OUND 5文字で検索をかけると、bound, found, hound, mound, pound, round, sound, wound の 8単語がリストアップされました。解答には、DANDY や TIBIA、ALPHA など、文字が重複することもあるので、その点の注意は必要です。今回は、3つめに SHUCK を試していた場合は既に h, p, r, s は使われていることになります。3つめが BRUSH なら b も、MUSHY なら m も使用済みです。
未使用文字をできるだけ多く使った単語を探してみましょう。今回は語尾 BOW 5文字でいかがでしょう?EMBOW 弓なりに曲がる、が見つかりました。4つめとしてこの単語を打ってみると、EMB(O)W となります。残った F を語頭に付け、FOUND が5試行目で正解と分かります。
このように、できるだけ多くの未使用文字を早めにつぶしていくことが勝利への近道となります。
最近では、9/13 に
C[L]E(A)R
S[L](A)NG
[A][L]OUD
[A][L]IBI
[A][L]LYL …このような重複の場合は、合っていない文字は着色されません。
[A][L][P][H][A]
で苦しみました。これは未使用文字のつぶし方が下手でしたね。ALLYL は出題しにくい単語でしょうけど、「alpha が違った後に allyl と alkyl の二択になるのは避けたいと思った。」などと記録しています。
9/16 は
CL(E)(A)[R]
W[A]T[E][R]
[P]HONY
[P][A]G[E][R]
[P][A]P[E][R]
[P][A][R][E][R]
これは難関でした。CL(E)(A)[R] の時点で、○a×er と読み、語尾を awer, ater …と未使用文字で順に全て検索していきました。○ater が 7単語とやや多めだったので WATER を試し、残りの未使用文字で語頭 P まで見つけましたが、二択と思って PAGER→PAPER(重複は後まわしに)と試して、どちらも違っていて衝撃を受けました。答の PARER はジーニアス英和辞典にも載っていない単語で、本当に勘弁して欲しかったです。Google検索で、「皮むき器、スペリングが異なる同音異義語として peeler」とあるのを見て打ち、正解することができましたが、これはキツすぎましたね。
まぁ、日常的に楽しむのであれば、6回の試行で答えられなくても気にせず、そこそこ未使用文字をつぶしていくやり方で楽しむので充分だと思います。多くの場合は、二択まで絞れれば、より一般的な語が解答となっていることが多いですね。
ちょっとした頭の体操には悪くありません。ぜひまた楽しんでいただければと思います。