目隠し競技で著名な望月シンジさんのツイッターで、ピラミンクスの L4E についての出題を見ました。
これを解かないと溺れさせられるってかなり過酷な状況ですね。
日本でも数少ない(本当に?) L4Eerとして、ちょっと解いてみましょう。
相変わらずですが、J式ピラミンクスの回転記号は以下の通りです。もちろん、廻すのは頂点ではなく、面に対して頂点寄りの部分です。(左から順に数えて)その1:
望月シンジさんも次のツイートで「これ、一番要素が簡潔で悪意すらある画像だよな (改行)実際は、フリップの位置とかもう少し判断材料あるは」と仰っていますが、他の小片も着色すると一気に分かりやすくなりますね。
t- (U') で 十字・替えなし:t e t- e w e w- (U R U' R L R L')、最後に t (U) を廻して完成です。
黄が底面になくて浮いていたら、前時計・前反時計・十字の三択ですが、そのときに奥について、向きはともかく位置が合っているかどうかを最初に確認しますね。上隅の奥が赤青で奥の辺が緑赤の時点で十字が確定します。t- (U') を廻すときに赤の辺が上隅と揃っている、つまり向き替えがないのが分かるので、奥に廻った黄が右に面している時点で十字・替えなしが確定します。下辺にいる青については考える必要はありませんね。
(左から順に数えて)その2:
これも他の小片が着色されていれば簡単ですね。奥に黄があって左右の全面が緑なので十字、奥にいる黄が左面を向いているので、十字・下奥:t- w- t w- e- w- e (U' L' U L' R' L' R)、これは上段合わせもなくそのまま完成させられます。
(左から順に数えて)その3、上段では左から2つめ:
これは他の要素がないと判断は厳しいですね。右の赤青が上隅と位置が揃っていて向きが反転していることに気がつけば、t- (U') してからの前時計であることは判断できます。その t- (U') で上隅の赤は正位置となるので、下にある赤は反転が必要となります。つまり、前時計・下奥:t- w- t n- t n w t- (U' L' U B' U B L U')、最後の上段合わせの t- (U') も必要ですね。判断できれば、最初の t- t- をキャンセルで t (U) で始められますが、おそらく私にその余裕はないと思います。
(左から順に数えて)その4、上段で左から2つめ:
黄が奥にあり、左右の辺とも上隅と位置が合っていないので、十字と判断するのは簡単ですね。左右の辺の向きが上隅前面と合っているので、左右の向き替えはなし、奥も黄が右を向いているので 十字・替えなし:t e t- e w e w- (U R U' R L R L')、最後に t (U) を廻して完成です。
これが、状況としてはその1と完全に同じなのに、ぱっと見では全然違うように見えるのがピラミンクスの楽しさですね。
(左から順に数えて)その5、上段で左から3つめ:
これも他の小片の着色があれば簡単ですね。右の赤緑が上隅と位置も向きも合っているので t- (U') して、黄は右から下に下がるので時計、下と左の辺の前面の色は上隅前面と同じ青なので、前時計・替えなし:w e- w- e2 t- e- t (L R' L' R2 U' R' U、'22.9.23 に現行手順に表記を変更しました)、の最後の t (U) は廻さずに完成です。
(左から順に数えて)その6、下段で左から3つめ:
これも他の小片の着色があれば簡単ですね。奥の青緑が上隅と位置も向きも合っているので上段廻しは不要、ということは、浮いている黄は右から下に下がるので時計、上隅前面と同じ赤なのは左だけなので、前時計・右下:e- w e w- (R' L R L')、最後に t (U) を廻して完成です。
これも他の小片の着色があれば簡単ですね。奥の青緑が上隅と位置も向きも合っているので上段廻しは不要、ということは、浮いている黄は右から下に下がるので時計、上隅前面と同じ赤なのは左だけなので、前時計・右下:e- w e w- (R' L R L')、最後に t (U) を廻して完成です。
私はこのように判断して廻しますが、望月さんはピラミンクスもかなり速い方なので、もっと違う判断基準をいろいろとお持ちなのでしょう。いつか、お目に掛かっていろいろと伺ってみたいものですね。
まぁ、速い方は目も頭も指も廻りの速さが違うので、私は参考にすることはできないかもしれませんね。北村暁さんの面転八面体(Face-turning Octahedron, FTO)の 50.58 とか、私には理解できません。ただ、どうも手数的には J式 面転八面体 と変わらない気もしています。Benpuzzle さんの FTO Notes での手数と比較したときにも、ちょっと J式の方が多い程度でしたし。
についても、「最初の二回捻りくらいだけでも Superantoniovivaldi さんのやり方で揃えれば速いのでは?」と試してみたのですが、めちゃくちゃ判断が遅くなって、それだけで 5分以上掛かってしまったりしたので断念しました。視覚野に入った情報をどう判断するかが、世間の人とはいろいろかけ離れているように感じます。「単なる練習不足じゃない?」と言われてしまったらそれまでですが…。
この SuperZ の新手順をいろいろ思いついているのですが、実戦で検討中なので、詳細はまた次回に。
ちなみに、望月シンジさんがリツイートしていた「なんでWikipediaには「薔薇を飛ばして攻撃するフィクションの登場人物一覧」の記事がないんだよ!こういう時のためのWikipediaじゃないのかよ!」については、ピクシブ百科事典の利用をお勧めします。ウィキペディアよりもさらにアニメ・漫画・ゲームなどの情報に特化しており、私もよく「○× ピクシブ」などで検索しています。
ただ、ピクシブ百科事典での薔薇の項目に記載されている人物にはやや抜けが多く、確かに『魁!!男塾』の黒薔薇のミッシェルや『Go!プリンセスプリキュア』のキュアフローラの必殺技のプリキュアローズトルビヨン、ソードアート・オンラインインテグラルファクター(SAOIF)の青薔薇の剣士 ユージオ、パニシング:グレイレイヴンに登場する”薔薇の執事”などもありませんね。数が多すぎて、把握できないものなのかもしれません。
私としては『仮面ライダー555(ファイズ)』のラスボス、ローズオルフェノクは懐かしかったですね。大学院時代の同じ研究室の同期が絶賛するので見るようになり、月曜の朝は実験の準備をしながら、二人で日曜に見た内容で盛り上がっていました。たぶん先生達にはあきれられていたと思いますが、今となっては いい思い出ですね。大学時代の友達は一生ものなので、ぜひ大切にしていただきたいと思います。