三角板の二点交換x2手順についての続きです。
回転記号については、2x2x2 については普通の J式の記号、島内 剛一先生の S式に由来する
を用いると、
を流用します。詳細はその回転記号についての記事をご覧ください。
前回は以下の、 E(右)面下から T(上)面の右側に持ち上げる(図から y持ち替え、水平時計廻しをしてみると分かりやすいかもしれません)
も実現したいものですね。そうでないと別の側面を介して移動しなければならず、作業量が倍になってしまいます。
まず、E(右)面下 手前から T(上)面の”左”側の奥側に持ち上げる
の移動手順ですが、二阶斜转魔方还原教程に載っていたものアレンジしています。
中央部分の省略表記
{(d- q d q-) (p- c p c-)}^2 (d- q d q-)} → {d- 〜}
{(c p- c- p) (q d- q- d)}^2 (c p- c- p)} → {c 〜}
を用いると、
w t e t- w- t e- t- {d- 〜} t e t- w t e- t- w- / L U R U' L' U R' U' {d- 〜} U R U' L U R' U' L'
この手順でも、S(前)面の右上⇔左下・左上⇔右下 を対角交換します。
この手順も、前四隅と右下奥を移動させずに、左奥上隅を右奥上隅に移動し、なおかつ左奥上隅の T(上)面が E(右)面ようにできる手順の中から、J式 CLL の L2 を選んだだけです。8手と最も短い手順の移動の一つですから。最初は T- の t- n- t n t2 s- n- t n t- s t- などという長手順を用いていましたが、可能な限り短い手順を探すべきですね。引っかかりなどのトラブルを避けることにもつながります。
E(右)面 下からT(上)面 左に三角板を上げるのがE(右)面の奥側の場合、
上記の鏡手順となるので
w- t- e- t w t- e t {c 〜} t- e- t w- t- e t w / L' U' R' U L U' R U {c 〜} U' R' U L' U' R U L
この手順も、N(奥)面の右上⇔左下・左上⇔右下 を対角交換します。Niklas とちょっと似ているので、混同しないようにご注意を。
この手順も、N(奥)面の右上⇔左下・左上⇔右下 を対角交換します。Niklas とちょっと似ているので、混同しないようにご注意を。
三点交換手順を見つけられれば、いろいろ効率が上がると思うのですが、まだ見つけられていません。また世間の解法をどうにか理解できないか、流用できないかと動画を見直したりもしていますが、まだまだ全然分かりません。
いちおう、三角板二つが縦ではなく横に並んでいる場合の、
ちょっと移動がごちゃごちゃしていて見にくいのですが、E(右)面 下二つとT(上)面 右二つとの交換手順(E(右)面 上前と S(前)面 左下の交換も発生するので、前面を崩してしまいますが)として、
t- (n e- n- e)^2 t (e- n e n-)^2 {d- 〜} (n e- n- e)^2 t- (e- n e n-)^2 t
/ U' (B R' B' R)x2 U (R' B R B')x2 {d- 〜} (B R' B' R)x2 U' (R' B R B')x2 U
というものを見出しました。まだ前面が揃っていない前半には効果を発揮するかもしれません。
これらの手順で、もうこのパズルは完成させることができます。
先ほど、2x2x2: U F2 R' U2 R' U' F U2 R2 → スキューブ:L' R B R' B U R U L' のスクランブルで解いてみたところ、
12:57.78 (12分57秒78)という記録になりました。
SuperAntonioVivaldi さんらの解法なら、7〜8 分で解けるのではとも思いますが、この廻しにくいパズルがこのくらいの時間で解けるのなら現状は悪くない気もしています。
もう少しいい工夫ができないものか、もうちょっとは研究してみたいと思います。