2022年10月03日

SuperZ 2x2x2+Skewb4:面合わせ手順1

今回は、SuperZ 2x2x2+Skewb
SuperZ_turn222.JPG SuperZ_turnSkewb.JPG

三角板の二点交換x2手順についてです。

回転記号については、2x2x2 については普通の J式の記号、島内 剛一先生の S式に由来する
SuperZ_noteFace'.jpgSuperZ_noteCorner.jpg
を流用します。詳細はその回転記号についての記事をご覧ください。上面奥隅、c の対角、スキューブの J式記号で言えば n に相当する隅の記号を仮に h としておきます。

基本手順(二阶斜转魔方还原教程を参考にしました)、

{(d- q d q-)(p- c p c-)}{(p- c p c-)(d- q d q-)}

で、S(前)面とE(右)面の三角板が右上⇔左下・左上⇔右下と対角に交換されます。
SuperZ_ex4SE.jpg
実は、二の字 平
MCenterParallel.jpg
J式スキューブの記号では、(e- g-) n- (e- g-) n s g e- 、このパズルの記号で言えば、(d- q-) h- (d- q-) h c q d- 、この手順を二回廻すとスキューブとしては一切変化が起こりませんが、

{(d- q-) h- (d- q-) h c q d-}^2 (手順再掲)は側面全体で右上⇔左下・左上⇔右下の対角交換を起こします。

SE面対角交換手順を二回廻すよりは絶対的に速いはずなのですが、とにかく引っかかるこのパズルにおいてはトラブルを招く手順になってしまうようです。

どうも手間を惜しまずに、必要な面での右上⇔左下・左上⇔右下 対角交換 をひたすら手順を廻して実現していくのが、どうも現状では現実的なようです。私のパズルも、購入当時よりはだいぶ廻しやすくなっているようには感じるのですが…。

前半では活躍する、
SuperZ_ex4ElTr.jpgSuperZ_ex4ErTl.jpg
左:n- {(d- q d q-) (p- c p c-)}^2 (d- q d q-)} n / 右:s {(c p- c- p) (q d- q- d)}^2 (c p- c- p)} s-

ですが、これだけでは全てを揃えることはできません。そこで、
SuperZ_exE3T1.jpgSuperZ_exE2T2.jpg
という移動手順が必要となります。

SuperZ_exE3T1.jpg
の移動手順は、二阶斜转魔方还原教程に載っていたものを J式で表記すると、

(e- n e n-)^2 t (n e- n- e)^2 t- {(d- q d q-) (p- c p c-)}^2 (d- q d q-)} t (e- n e n-)^2 t- (n e- n- e)^2

いやぁ、長いですね。以後、中央部分は

{(d- q d q-) (p- c p c-)}^2 (d- q d q-)} は {d- 〜}、

{(c p- c- p) (q d- q- d)}^2 (c p- c- p)} は {c 〜}、

と略させていただきますが、それでも

(e- n e n-)^2 t (n e- n- e)^2 t- {d- 〜} t (e- n e n-)^2 t- (n e- n- e)^2

間違いも引っかかりも崩壊も発生させてしまいます。

そもそも、(e- n e n-)^2 t (n e- n- e)^2 t- は奥右上隅の上面を右面に向けると同時に奥左上隅の上面を左面に向ける手順ですが(J式で言えば、y2 持ち替えして 隣隅)、必要なのはその前半の”は奥右上隅の上面を右面に向ける”だけです。S(前)面四隅の位置や向きが変わるとトラブルになり、E(右)面の上奥隅以外も変化してもらっては困りますが、残り三隅はどうなっても問題ありません。

ということで、aS=、三隅反時計廻し、e- t- e t- e- t2 e t2 (R' U' R U' R' U2 R U2) を持ち替えた形を用いて、

t- n- t n- t- n2 t n2 {d- 〜} n2 t- n2 t n t- n t / (U' B' U B' U' B2 U B2 {d- 〜} B2 U' B2 U B U' B U

でも、同様の移動ができることが確認できました。前後の共役部分の手数が (4x2+1)x2 = 18 手も掛かっていたのが、8手に短縮されました。これは大きいですね。

E(右)面からT(上)面に三角板を上げるのがE(右)面の奥側の場合、
SuperZ_exE2T2.jpg

上記手順の鏡手順を用いることになります。これも以前は、
(e s- e- s)^2 t- (s- e s e-)^2 t {c 〜} t- (e s- e- s)^2 t- (s- e s e-)^2

だったのが、

t s t- s t s2 t- s2 {c 〜} s2 t s2 t- s- t s- t- / (U F U' F U F2 U' F2 {d- 〜} F2 U F2 U' F' U F' U'

まで短くすることができました。ありがたいですね。
ちなみに分かりにくくて申し訳ありませんが、この手順では N(奥)面の右上⇔左下・左上⇔右下 も対角交換されます。

理論上は、この手順だけでこのパズルを解くことができます。ただ、これだけだとちょっと手間が掛かるので、E(右)面から上がる三角板の位置を奥側、W面と接する側にまで持ち上げる手順も使えると便利でしょう。ただ、今回はちょっと長くなったので、それについてはまた次回とさせていただきます。

posted by じゅうべい at 16:08| Comment(0) | 立方体と曲線