最近、ピラミンクスを V字→L4E で解く方が増えているようで嬉しいです。最近ではぺんすけさんも、ブログで『ちょっと賢いピラのセンターの揃え方』という記事を書かれましたね。
私は 2020年12月28日、その期のトリコンのピラミンクス皆勤を達成したのを最後に全然ピラミンクスを廻せていません。久しぶりに廻してみても全然廻せません。
J式ピラミンクスの V字作りについては以前書きました。もう二年以上前になるのですね。一部を以下に再掲します。
J式ピラミンクスは配色固定式 (color stable, CS) で、隅(頂点ではない三面体)の黄赤青が奥、黄青緑が右前、黄赤緑が左前、赤青緑が上にくるように持ちます。
状態の把握のための記号化については、まず下段の三隅については、奥→右→左の順に、そのままで向きが合っている、つまり黄が下を向いているのなら 0、時計廻しが必要なら +、反時計廻しが必要なら - としました。
次に青黄・赤黄がどこにいて、どういう向きを向いているかについて、以下のように番号を振りました。
奥面を上→右→左の時計周りの順に 1, 2, 3、前面を右→下→左の順に 4, 5, 6、です。向きは 0手もしくは 1手で位置が合う場合に向きが合うなら s (standard), 逆なら r (reverse) としました。上記スクランブルの場合は、青黄→青、赤黄→赤と略して、
青6r 赤3s となります。
位置 5 だけ例外で、前面に黄色が向いていれば青黄でも赤黄でも s になります。他は同じ位置でも青黄と赤黄とで s・r が逆になります。赤が 3 で下面に黄なら s、青が 3 で下面に黄なら r になります。
スクランブル例として、U L U R U L' R B' r' b' u' では以下のようになります。
右は上段を取り除いて、下面が上から見えるようにしたものです。
この場合は、奥右左++0 青6r赤3s、となります。V字を作る手順は e- w n e- w- (R' L B R' W') としていました。
毎週トリコンに参加していた当時は毎回 V字作りを記録していました。解き終わってからスクランブルし直して、向き・位置・V字手順を確認して Excel シートに記入していくのですが、我ながらマメというか、やや狂気ですね。
せっかくなので集計し直してみました。
400弱が集計できましたが、確認してみるといろいろ間違っていて、お恥ずかしい限りです。
理論上は奥右左の向きが 0, +, - の 3通りで、3x3x3 = 27、そのそれぞれに対して青位置が 6箇所、赤位置はそれを除く 5箇所、それぞれに表(standard)裏(reverse)があるので、6x2x5x2 = 120、掛け合わせて 3240通り。400通りはその八分の一以下でしかありませんが、一例として参考にしていただけるものがあるかもしれません。
ただ…、世間の方は n・n- (B, B') は廻しませんね。私も廻してみてとても廻しにくく感じました。これではスピードが出せなくても仕方がありません。トリコンでの単発自己ベストが 8.890, 平均自己ベストが 17.813 であるのも已むを得ません。
ただ、ピラミンクスの V字を読むのは大変で、でもその読み方について、そこそこ網羅した記事をネットで見つけたことは私はまだありません。
私の手順例は多少でもお役に立てるかもしれないので、ちょっと頑張って確認・修正した上で、手順リストの Excel ファイルを提示する予定です。今週〜来週はちょっと忙しいので、しばらくお待ちいただければと思います。