2022年06月10日

ルビク=エルネーさんが決めた配色

ただでさえ忙しいのに、娘が「しんどい」と言うので、昨日と今日は奥さんが午前出勤、私が午後出勤することで対応しました。発熱はなく、行きつけの小児科医には「普通の風邪でしょう」と言われ、一安心しました。明日は娘のバレエのレッスンの日ですし、治っていて欲しいですね。

かつて Medium というところに Kyo で配色の提案 という記事が書かれていました。それについて、私も自作ステッカーを貼った、配色の提案について などという記事を書いていました。Kyo さんのその記事は既に削除されていて残念です。

ルビク=エルネーさんの自伝『四角六面 キューブと私』には配色を決めた経緯が書かれていました。

引用してみようと思いますが、引用については『文系研究者になる(石黒 圭 著)』の 74ページに

「引用とは次のように定義できます(石黒2021: 143)

引用とは、執筆の際に参考にした先人の知恵を紹介することで、自分の考えを補強し、説得力を高める方法です。引用では、誰がどこでなんと言ったのかを正確に示し、先人の知恵に敬意を表することが大切です。」

とあります。さらにその引用の仕方について同じページに文化庁のものを引用したものが掲載されていました。

「他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,すなわち引用を行う場合,一般的には,以下の事項に注意しなければなりません。
(1) 他人の著作物を引用する必然性があること。
(2) かぎ括弧を付けるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
(3) 自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
(4) 出所の明示がなされていること。」

これらに気をつけて、ルビク=エルネーさんがどのようにルービックキューブの配色を決めたか、引用してみましょう。

四角六面 キューブと私』91ページにありますが、

「各面を違う色でペイントしてはどうだろう?(中略)最終的な選択は、美術学校時代に培った色彩に関する知識と経験が基となった。まずは原色−黄、青、赤−のシールを隣り合う三つの立方体の面に貼っていった。そして補色の緑とオレンジを加えた。六番目の色は白にした。紫を使わなかったのは、キューブの男性的な雰囲気に合わないと感じたからだ」

コントラストや背景色についても丁寧に検討されたことが以下に続けられていましたが、割愛します。

なるほど、きちんとした教育を受けた上で決定された色彩だったのですね。それが世間に受け入れられていったのも、ある意味、当然のことだったのでしょう。

もちろん製作された当時はこのパズルを高速で廻す人たちの出現など想定もしておらず、高速回転における色彩の視認性についても同様だったのは已むを得ません。

気になる人はステッカーを貼り替えれば良いだけの話です。ステッカーレス全盛の時代ですが、できればステッカー式のキューブはある程度で良いので残しておいて欲しいと思いますね。

今回だけはリンクだけでなく、引用元の書籍をきちんと示しておくことにしましょう。

『四角六面 キューブとわたし』エルノー・ルービック 著, 久保 陽子 訳,光文社,発売日:2022/3/23
ISBN-13: ‎ 978-4334962548 

『文系研究者になる: 「研究する人生」を歩むためのガイドブック』石黒 圭 著,研究社,発売日:2021/10/26
ISBN-13: ‎ 978-4327379070

posted by じゅうべい at 19:37| Comment(0) | キューブ一般