Curvy Starminx、中国語で 弧面深切五魔方、
を廻してみたのですが…(青上・桃前で、左から順にやや斜め上から、下段が見える正面、やや右後ろから)
を廻した後(今回は青上・桃前で始めました。適宜、持ち替え後の向きを〜上〜前で示します)、
Megaminx PLL & more で紹介されていた S面 (F) の隣接二隅を持ち上げる手順(図はメガミンクスのもので失礼します)
s (t- n-2 (g- n (t s- t-) n- g) n2 t) / F - U' bR'2 - G' bR - U F' U' - bR' G - bR2 U
を廻してみたのですが…(青上・桃前で、左から順にやや斜め上から、下段が見える正面、やや右後ろから)
ついに下段にまで犠牲が波及しました。おとなしく普通の手順を廻した方が良さそうですね。
J式の回転記号を上から見た図として再掲します(カッコ内は WCAに近い表記、Kemi さんのサイトでは BR→B, BL→b)。
右は下段側面の回転記号です。回転方向はその面を正面に見たときに時計回りはそのまま、反時計回りは"-"(本当は肩付き)で示します。回転は 72°ごととなるので、144°回転は時計廻しなら 2 を、反時計廻しなら -2 (これらも本当は肩付き)を添えます。
中層廻しは
左は Kemi さんの Starminx 2 の解法では用いられていない廻し方です。Kemi さんの Rex Cube(そのサイトでは Star Cube)の解法サイトに似た中層回転があったので、表記するならその m を用いることにしましょう。右は Kemi さんの解法サイトで M で表される回転ですね。ただ、Kemi さんは降ろす方向を正方向としているのに対し、J式では上げる方向が時計回転となるので注意が必要です。
左は Kemi さんの Starminx 2 の解法では用いられていない廻し方です。Kemi さんの Rex Cube(そのサイトでは Star Cube)の解法サイトに似た中層回転があったので、表記するならその m を用いることにしましょう。右は Kemi さんの解法サイトで M で表される回転ですね。ただ、Kemi さんは降ろす方向を正方向としているのに対し、J式では上げる方向が時計回転となるので注意が必要です。
持ち替えについては、水平回転のみ y, y2, y-, y-2 (順に、時計廻し 72°,時計廻し 72°x2,反時計廻し 72°,反時計廻し 72°x2)を用いますが、他は [s] ([F]) など、その面を廻すように全体を持ち替える、つまりは移動が起こらない面をカギ括弧でくくって示すこととします。[s] ([F])なら T(上)面が E(右)面に、M(右前下)面が O(左前下)面に、N(右奥)面が G(右下奥)面に廻ります。対面は変化しないので、この場合、A(下奥)面はそのままです。分かりにくいとは思いますが、頑張りましょう。
適宜、WCA(に近い)表記を () の中または / のあとに加えます。
三葉移動・三中正時計移動(三中正、逆手順は三中反)・二辺向き替えについては紙面を食い過ぎるので略記で済ますことにします。以下の図をご参照ください。最初の手順に”正”、逆手順を“反”の字を添えます。時計回り・反時計回りを正時計・反時計→正・反で略してきたことの流用です。
基本
o2 g-2 o-2 (g&- g) o2 g2 o-2 (g& g-) / Bo2 Lo'2 Bo'2 m Bo2 Lo2 Bo'2 m'
逆移動は
(g&- g) o2 g-2 o-2 (g& g-) o2 g2 o-2 / m Bo2 Lo'2 Bo'2 m' Bo2 Lo2 Bo'2左前
(n&- n) g-2 o2 g2 (n& n-) g-2 o-2 g2 / M Lo'2 Bo2 Lo2 M' Lo'2 Bo'2 Lo2逆移動は
g-2 o2 g2 (n&- n) g-2 o-2 g2 (n& n-) / Lo'2 Bo2 Lo2 M Lo'2 Bo'2 Lo2 M'
下
o2 g-2 o-2 (g& g-) o2 g2 o-2 (g&- g) / Bo2 Lo'2 Bo'2 m' Bo2 Lo2 Bo'2 m
逆移動は
(g& g-) o2 g-2 o-2 (g&- g) o2 g2 o-2 / m' Bo2 Lo'2 Bo'2 m Bo2 Lo2 Bo'2奥中
魔術(魔術方塊に載っていたものの逆手順)
n {o2 g-2 o-2 (g&-2 g2) o2 g2 o-2 (g&2 g-2)} n- / B (Bo2 Lo'2 Bo'2 m2 Bo2 Lo2 Bo'2 m'2) B'
逆移動は
n {(g&-2 g2) o2 g-2 o-2 (g&2 g-2) o2 g2 o-2} n- / B (m2 Bo2 Lo'2 Bo'2 m'2 Bo2 Lo2 Bo'2) B'魔術(魔術方塊に載っていたものの逆手順)
w s-2 w- s2 e w- t2 w t-2 e- / L F'2 L' F2 R L' U2 L U'2 R'
さて純粋二隅向き替えは、一般的な二隅向き替え手順
を廻した後(今回は青上・桃前で始めました。適宜、持ち替え後の向きを〜上〜前で示します)、
[e- / R'](黄上青前) e w e- w- / R L R' L' [y-2](黄上藍前) w e- w- e / L R' L' R [w / L](金上黄前) e- w- e w / R' L' R L
[y2](金上桃前) i- w e- w- e / b' L R' L' R [e- / R'](橙上金前) e w e- w- w / R L R' L' L ←最後は(金上桃前)後の i- の戻しをわかりやすくするため
[w- / L'](金上青前) 二辺向き替え [w- y- / L' y'](青上黄前) s / F 二辺向き替え s- / F'
[w- y- / L' y'](黄上金前) 三中反 [s / F](青上金前) 三中反 [e2 y / R2 y](橙上黄前) 三中正
[e2 / R2](青上桃前) n-2 / B'2 基本・正 n2 / B2 [s / F](赤上桃前) b-2 k- / D'2 Ro' 下・正 k b2 / Ro D2
[e / R](桃上金前) n / B 奥中・正 n- / B' [e](金上黄前) i- / b' 基本・正 i / b 左前・反
[s-2 / F'2](白上黄前) k / Ro 下・正 k- / Ro' [e / R](黄上橙前) i-2 / b'2 左前・正 i2 / b2 [y-](黄上金前) 奥中・反
g- / Lo' 下・正 i- / b' 奥中・反 i b- k-2 b / b D' Ro-2 D 下・反 b- k2 b g / D' Ro2 D Wo
[y-2](黄上白前) g b- / Lo D' 魔術 b g- / D Lo'
最後に [s- y2 / F' y2] の持ち替えをして完成です。
一応可能です。
葉合わせになってからの 2行目の [e / R](桃上金前) n / B 奥中・正 n- / B' は、奥中の初手が n / B なので、実質は n2〜 / B2〜 で、最後も 〜n-2 / 〜B'2 になるのがうっかりしやすいかもしれません(3回目に廻した確認中に「あれっ?」となって危うかったです)。
これくらいの長手順ならびっくりしなくなっている自分もおかしくなっていると思います。もちろん、とても覚えられるものでもありません。
三隅正時計ひねりも同じくらいの手順で廻せることを確認しましたが、長くなってしまったので、それはまた次回に。