の解法の続き、側面が下段まで揃えられたら、上段及び上面の辺を揃えていきます。
毎度のことになりますが、J式の回転記号は、2x2x2 部分については
反時計廻しは"-"を、180°回転は"2"を付加します。
辺回転については
最初の合わせ目まで廻すのが +/-、次の合わせ目まで廻すのが ++/-- 、時計方向に廻すのが +/++, 反時計方向に廻すのが -/--、となります。+ も - も付いていない場合は 180°回転となります。
部位の名称については、左の着色部分を”辺”、右の着色部分を”葉”とします。
さて、慣れないうちは上段の辺の効率的な移動は難しく感じるかもしれませんが、実は単純です。前回同様に、
スーネ(S=, w- t2 w t w- t w t2 / L' U2 L U L' U L、左奥以外の三隅を時計方向に捻ります)
アンチスーネ(aS=, e- t- e t- e- t2 e t2 / R' U' R U' R' U2 R、左奥以外の三隅を”反時計”方向に捻ります)
はよく慣れておいてください。ちなみに S=, aS= の"="は CLL について、向き替えのみで移動がない意味の J式表記です。添え字には他に、0, -, +, 2, 1 がありますが、ここでは詳細は省略させていただきます。
3x3x3 や 2x2x2 では最後の t2 は不要になる場合もありますが、ここでは左奥が向き替えも移動もない状態で維持されることが重要なので、きっちり廻してください。
さて、まずは上面色(ここでは緑)を含む辺を全て側面から上面に上げてしまいましょう。
たとえば、S= v aS= (v は前上辺のクローバー回転)で、
右前中段の辺が左上の前に移動します。他の辺に影響はありません。葉は左上上面と右前前面、左上左面と右前右面が交換されますが、今はあまり気にしないでおいて良いでしょう。
中段に降りた辺は下段と位置を合わせます。上面の向きを変えない移動としては、三隅巡回、
e2 s2 e- n- e s2 e- n e- / A perm: R2 F2 R' B' R F2 R' B R'
が良いでしょう。2x2x2 では廻しにくく、側面がクローバーで回転する状況ではさらに廻すのが大変ですが、頑張りましょう。
最終的には上面 2辺の交換
が必要になることが多いでしょう。これは、c (左上辺のクローバー回転)を駆使して、
c aS= c S= c
で実現できます。葉が左上上面と左上前面で交換されますが、それも今は気にしなくて良いでしょう。まずは辺を合わせることが重要です。
合わないときには、辺を上面で一周させる必要が出てきます。二辺交換→ c y- 持ち替え、を繰り返して時計回りに一周します。3回やれば一周できるので、さほどの手間ではないでしょう。面倒がらずに頑張ってみてください。
辺の位置が揃ってしまえば、あとは葉の位置を合わせるだけ。Clover Cube として解いてもいいのですが、2x2x2 回転を用いるとさらに楽に解決できます。それはまた次回に。