2022年02月28日

Clover Cube Plus解法9:手順のまとめ

Wordle の日本語版、Kotobade Asobou 言葉で遊ぼう、いろいろシステム変更が行われましたね。ただ、キーボード入力はやりにくく(一文字ごとに確定しないといけない)、入力文字の表示が左一段目→右一段目→左二段目…とジグザグだったのがまず左列縦並びになったのはスクロールの手間が増え、ヒントシステムの追加は余計なお世話に感じました。元気が出る言葉を選んでくれている(マイナス要素の言葉が答になることが少ない)のは良いことと思いますが、4文字しかないのですし、ヒントよりは文字の重複がない問題を選んで欲しいと思います。えんじん,けんぜん,あんざん,たいいく,ぼうふう、出題者の好みでしょうか?もうちょっと解きやすい問題を出題して欲しいと思います。

惜しい文字には新たな色、というのは世界的な追加システムのようで、タイ文字版でも見られました。アジア諸語はアルファベットの言語より難易度が高いのかもしれませんね。

それはさておき、Clover Cube Plus、中国語で四葉草加強版
CloverCubePlus.JPG CloverCubePlusW333.JPG CloverCubePlus_ete-t-'.JPG CloverCubePlus_DminusVplus.JPG

20回の平均で 14:08.75, ao12 で 11:59.62、ようやく 12分を切れました。いえ、ミスがなければ安定して 10分を切れると思うのですが、まだまだいろいろ勘違いが発生していますね。

特に上面の葉合わせの手順を充実させたので、それと併せて全体の手順をまとめてみました。

毎度のことになりますが、J式の回転記号は、2x2x2 部分については
CloverCubePlus_notationETS.jpgCloverCubePlus_notationWMB.jpg
反時計廻しは"-"を、180°回転は"2"を付加します。

辺回転については
CloverCubePlus_notationEdge.jpgCloverCubePlus_vPlus.JPG CloverCubePlus_vPP.JPG
最初の合わせ目まで廻すのが +/-、次の合わせ目まで廻すのが ++/-- 、時計方向に廻すのが +/++, 反時計方向に廻すのが -/--、となります。+ も - も付いていない場合は 180°回転となります。

立方体に戻す:
CloverCubePlus_DoubleHorn.JPG
d v++ d v+ d(v++ d+ v-- d- でも可)

底面合わせ:
CloverCubePlus_kwkw-.jpgCloverCubePlus_ke-ke.jpgCloverCubePlus_PetalMove.jpgCloverCubePlus_PetalMove_cpk.jpg
  k w k w-             k e- k e            d q k             c p k

下段側面の葉入れ:
CloverCubePlus_TopLeafLowerR.jpgCloverCubePlus_TopLeafLowerL.jpg
   q d q              q v q

上段辺合わせ:
CloverCubePlus_MidEdgeTop.jpgCloverCubePlus_Top2EdgeEx.jpgCloverCubePlus_Top2Edge_ehe-.jpgCloverCubePlus_Top2Edge_e-ve.jpg
   S= v aS=           c aS= c S= c        e h e-             e- v e

後半2つは新作です。楽できるところは楽しましょう。なかなか思いつかず、使えずにいたのがお恥ずかしいです。
CloverCubePlus_Top2EdgeLongEx.jpg
は三隅巡回 e2 s2 e- n- e s2 e- n e- で該当する辺を合わせて c でも良いのですが、二辺交換のアレンジで、v aS= c S= v でも構いません。本当は v c ( ) c v での共役なのですが、c がキャンセルされています。

上面の葉合わせについては 2/16 の記事にいくつか誤りがあり、失礼しました。そちらは訂正しておきました。

CloverCubePlus_Leaf3CycleOCW'.jpgCloverCubePlus_Leaf3CycleCCW'.jpg
三葉時計:v d v d         三葉反時計:d v d v

CloverCubePlus_iSWAPup.jpgCloverCubePlus_iSWAPdown.jpgCloverCubePlus_cSWAP.jpg
iSwap 昇り:            iSwap 降り:          cSwap:
d+ p+ v d- p- v         c- q- v c+ q+ v       c- q- v c+ q+ d+ p+ v d- p-

CloverCubePlus_jSWAP''.jpg    CloverCubePlus_jSWAP_v.jpg       CloverCubePlus_dSWAP.jpg
jSwap:                  vSwap(jSwap の v( )v 共役):   dSwap(vSwap の d( )d 共役):
d+ v++ d- v-- d v++ d v--    v d+ v++ d- v-- d v++ d v+    d (v d+ v++ d- v-- d v++ d v+) d

jSwap については 2/16 の記事で移動する葉が間違っていて失礼しました。そちらは訂正しました。

dSwap は新作ですが、上記手順から簡単に派生できますし、こんな状況もなくはないので、把握しておいて悪くないと思います。

私上面を解くときには、白(奥面)→橙(左面)を優先して揃えます。上段であれば、他の色が崩れるのもいといません。そして最終的には三点移動か(疑似)二点交換に持ち込みます。
CloverCubePlus_2ExL0.jpgCloverCubePlus_2ExL1.jpgCloverCubePlus_2SWAPup'.jpgCloverCubePlus_2ExL3.jpg
L0:n- (v d v d) n    L1:t- e w (v d v d) w- e- t  L2:n- (d v d v) n    L3:z 隣接二葉交換

CloverCubePlus_2ExR0.jpgCloverCubePlus_2ExR1.jpgCloverCubePlus_2ExR2.jpgCloverCubePlus_2ExR3.jpg
R0:b s- n- (v d v d) n s b-  R1:y- w (d v d v) w-  R2:z- 隣接二葉交換    R3:y- w (v d v d) w-

CloverCubePlus_2ExSL-EL.jpgCloverCubePlus_2ExSL-ER.jpgCloverCubePlus_2ExSR-EL.jpgCloverCubePlus_2ExSR-ER.jpg
SL-EL:e (d v d v) e-     SL-ER:n e n- (d v d v) n e- n-  隣接二葉交換(後述)  SR-ER:s- (v d v d) s

前面と上面及び右面の二点交換で揃えてあります。右面と上面のと組み合わせの場合は y 水平持ち替えを行ってください。

上二段の上面との交換は L, R は前面の右か左かを、0, 1, 2, 3 は時計象限(1: 12時から3時, 2: 3時から6時, 3: 6時から9時, 4: 9時から12時)の 4 だけ 0 にさせてもらったものです。そうすることで 0, 2 について、J式CLL と整合性が保たれました。ファイル名には "+"が使えないので、そこは無理しません。三段目は S面(前面)の左か右かを L, R で、ハイフンの後に E面(右面)の左か右かを L, R で示すように名前をつけました。まぁ、実際に廻しているときには名前はあまり気にしないと思います。

かつては、いえ世間では、これらの二点交換は全て変形を介して解決していたと思いますが、試行錯誤の結果、一番面倒な L1 や R0 まで 2x2x2 移動を介することで、変形なしで揃えられるようになりました。

たとえば L1
CloverCubePlus_2ExL1.jpg
などは、私も一時期は変形を介さないまでも、s2 aS= s2 (v d v d) s2 S= s2 などと、面倒くさいことをしていました。これは上段の必要な隅だけ捻る手順として有用だとも思いましたが(捻った下段は三点移動後に戻す)、aS= と S= で 8手x2 はそこそこ面倒でした。ところが、t- e w 共役で下段の隅をバッファーとして使うことで、手順の大幅な短縮化が可能となりました。…内部色まで合わせなければいけないパズルなら、手間を惜しまず頑張らなくてはなりませんね。

隣接二葉交換
CloverCubePlus_2ExSR-EL.jpg
も、vSwap (d v d v) {n- (d v d v) n} を長らく愛用していました。これはこれで持ち替えもなくて廻しやすいのですが、

y- h s- w (v d v d) w- s h

の短さには敵いません。こんな共役もできるのですね。驚きました。

ですので、一隅三葉時計回転
CloverCubePlus_3propellerOCW.jpg
も、d s- (d v d v) s y- s- w (v d v d)w- s h

と、変形なしで解決してしまいます。

これだけ手順が充実したらサクサクと揃えられるようになることでしょう。私ももうちょっと修行してみることにします。

posted by じゅうべい at 14:30| Comment(0) | 立方体と曲線

2022年02月24日

Clover Cube Plus8:スクランブルの提案

Clover Cube Plus、中国語で四葉草加強版
CloverCubePlus.JPG CloverCubePlusW333.JPG CloverCubePlus_ete-t-'.JPG CloverCubePlus_DminusVplus.JPG
せっかくなのでスクランブルしてみましょう。…2/17 に同様の記事を書いたのですが、2/21 に上書きして消してしまいました。

毎度のことになりますが、J式の回転記号は、2x2x2 部分については
CloverCubePlus_notationETS.jpgCloverCubePlus_notationWMB.jpg
反時計廻しは"-"を、180°回転は"2"を付加します。

辺回転については
CloverCubePlus_notationEdge.jpgCloverCubePlus_vPlus.JPG CloverCubePlus_vPP.JPG
最初の合わせ目まで廻すのが +/-、次の合わせ目まで廻すのが ++/-- 、時計方向に廻すのが +/++, 反時計方向に廻すのが -/--、となります。+ も - も付いていない場合は 180°回転となります。

さて、残念ながら csTimer には現在 Helicopter Cube のスクランブルはありますが、変形が組み込まれていません。さすがにちょっと寂しいですね。Helicopter Cube だけでなく、Clover Cube のスクランブルとしても物足りません。ましてや、Clover Cube Plus には…。

ですので、2x2x2 のスクランブルを流用することにしましょう。

その1: U' F' R' U R U' R2 U2 F R U'

を用いるのであれば、まず 2x2x2 の U'、J式で言えば t- を廻します。続いてその廻した面を上面なら奥から、側面(前面及び右面)なら上から、順にその回転方向と合わせて全周に渡って辺回転を行います。この場合は順に h-, c-, v- となります。最後の d- は回転制限で廻せないので無理しません。

続いて、2文字目は F'、そのままでは回転制限で廻せません。そこで、その前に廻した辺を逆順に回転制限が解除されるまで廻しますが、戻す方向でなく、進める方向に廻します。この場合は、v-、v-- でもいいのですが、v- で c が廻せるようになります。続いて c--、これで F' が廻せるようになります。廻した後はまた辺を廻していきますが、v は回転制限で廻せないので p-、あら、これも既に廻せませんね。諦めて、c の真下の辺を - 方向に廻してから p-、k も廻せないので無理せず、続いて q- を廻します。

3文字目は R'、h-- で廻せるようになりますね。d- ・q- は廻せないので(間違っていましたので、'22.3.2 に訂正しました)、d の真下を - して、q の右奥を -、と廻していきます。
後半になると数手に渡って辺を廻さないと面が廻せないこともでてきますが、あまりに回転制限がキツく感じられたら、そこでもうスクランブルは終了してしまっていい気がします。

先週、この記事を書いていたときには
CloverCubePlus_Scr1a.JPG
別のアングルだと
CloverCubePlus_Scr1b.JPG
などを発生してさせていたようです。すみません、詳細は覚えていません。

変形で回転制限がキツい状態はそれはそれで面白いのですが、隣接面の隣接面くらいから辺回転していけば成形はできてしまうので、最近は、多少変形が甘くなってもスクランブルの文字を最後まで廻すことを優先しています。

現在、15回の平均が14:59.87(14分59秒87)、最初の4回は 20分を切るのがやっとでしたが、その後は 12, 3分で廻せるようにはなってきました。

best/ao5/ao12 = 8:53.36/12:37.04/13:09.65

10分切りも2回達成しました。いえ、安定して 8分台で廻せそうには思うのですが、まだまだ甘いですね。上段の辺合わせと最後の葉合わせにまだまだ工夫の余地がありそうです。

工夫した手順の追加などはまた次回に。

posted by じゅうべい at 14:53| Comment(0) | 立方体と曲線

2022年02月22日

Clover Cube Plus7:組み立て

日曜日にコメダコーヒーで Clover Cube Plus、中国語で四葉草加強版
CloverCubePlus.JPG CloverCubePlusW333.JPG CloverCubePlus_ete-t-'.JPG CloverCubePlus_DminusVplus.JPG

せっかくバラバラになってくれたので、組み立ての様子もご覧に入れましょう。

まずはコアから。パーツが差しにくかったら、一部のネジは緩めておいても良いでしょう。
CloverCubePlus_SetUp01Core.JPG

まず、この外側の黒いバーツを先に入れ、その脚を支える位置に内側の乳白色のパーツを入れていきます。最後の乳白色パーツを入れる前に黒パーツを全部差してしまいましょう。その後からでも乳白色パーツは入れられます

コアが揃えられたらしっかりネジ留めをし直しましょう。

CloverCubePlus_SetUp02Edge1.JPGCloverCubePlus_SetUp03EdgeConbi.JPG
黒パーツの丸い穴に辺のパーツを差していきます。色の組み合わせも揃えていきましょう。

CloverCubePlus_SetUp04Edge3.JPGCloverCubePlus_SetUp05Edge3Leaf1.JPG
3つめも組み合わせを考えて入れていけばいいのですが、黒の外層コアの境目と辺の境界が同じになるように注意しましょう。無考えに入れて、ちょっと考え込んでしまったことがありました。

CloverCubePlus_SetUp06BaseEdgeAll.JPGCloverCubePlus_SetUp07BaseEdgeSide4.JPG
私はまずは底面から揃えていきました。

CloverCubePlus_SetUp08BaseEdgeLeaf.JPG
くるくる廻ってくれてしまうので、底面だけはメンディングテープで仮留めしましたが他では不要でした。

CloverCubePlus_SetUp09YellowEdge.JPGCloverCubePlus_SetUp10YellowRedEdge.JPGCloverCubePlus_SetUp11YellowRedEdgeLeafSup.JPG
中段の辺まで入れてから青の葉を入れていきましたが、先に底面を完成させてしまっても良いでしょう。葉は溝がある方を面の中心に向けて入れます。3つめの葉を入れるときには上の一番右の写真にもある、ドングリ型の葉の支持体も入れます。これは尖っている方を隅に向けて入れます。

CloverCubePlus_SetUp12BaseAndCore.JPGCloverCubePlus_SetUp13TopEdge2.JPGCloverCubePlus_SetUp14TopEdge4.JPG
続いて上段の辺を入れていきます。

CloverCubePlus_SetUp16SideEdge6.JPGCloverCubePlus_SetUp17AllSideEdge.JPGCloverCubePlus_SetUpTopLeaf.JPG
上段側面の葉を入れ、ドングリ型の支持体を入れてから上面の葉を入れていきます。

コアさえ組み上がってしまえば後は問題ありませんでした。一番大変だったのは、冬場でカサカサになって、また日頃の食器洗いでつるつるになっている指の腹が部品を繰り返し取り落とすところでした。

やっと組み上げてから試しに解いていたら再び崩壊、さらに組み上げてもう一度廻していたら再々度の崩壊に見舞われ、さすがにげんなりしました。多少廻しにくくなってはしまいますが、コアのネジ留めはややキツめにしておいた方が安全のようです。




posted by じゅうべい at 18:05| Comment(0) | 立方体と曲線