2021年12月06日

何かを習得することは悪くない

Speedcubing Advent Calendar 2021FMC Advent Calendar 2021 とも素晴らしい記事が続いていますね。Speedcubing の私の枠(明日)の記事はこれから書きます。

Speedcubing Advent Calendar では、12/4 の林 洋平さんの”CFOP の新しいルート開拓のための一試案―OLL01 の 1LLL を用いた簡易手順の加増と総手数の削減―”、恐ろしいですね。私からしたらあの形は単なる H で(辺の位置と向きは無視)、H0, H-, H1 の三種類しかありません。それを 40種類?想像を絶します。ZBLL のようなものですね。私は覚えるのが苦手なので無理しません。

昨日、12/5 はレジェンド、大村周平さんスピードキュービングジャパン(SCJ) の運営、お疲れ様です。荒木慎平さん共々、レジェンド中のレジェンドで、雲の上の方々ですが、え、今年 30歳?もっとずっと年上かと思っていました。若いうちから活躍されていると、活躍期間が長くなり、様々なことで大きな仕事ができるものですね。今後とも、どうぞよろしくお願いします。…現状の私のタイムでは大会に参加するのは難しそうなのが残念です。いえ、子供にまだまだ手が掛かることの方が大きいですね。

今日、12/6 のチョコボックスさんの ”目隠しルービックキューブ解法、コーナーorozcoはいいぞ”、そろそろ目隠し競技に挑戦してみようかと考えているものとしてはそそられますね。コミュテーター表記は読めるので(っていうか、島内先生を始めとした数学者の CLL 解法は基本、コミュテーター手順です)、なんかできそうって誤解をもたらしてくれますね。…年が明けたら試してみます。

FMC Advent Calendar の方はこの三日間で 24, 27, 25手と私からしたら理解不能な解答が続きました。時間ができたら勉強します。年末進行の今はちょっと自粛しておきます。その中で、岡山 友昭さん(2012年に FMC で平均と単発の世界記録)の記事の中盤にあった”キューブをやっていて良かったこと”にはとても感銘を受けました。私は岡山さんとは逆に、思考が苦手で暗記で受験や国試を乗り切ってきたつもりでしたが、キューブ界隈の方々の話を聞いてからは、自分の記憶力の弱さに落ち込むことばかりです。

Lars Petrus のサイトはよく見たものですが(よく、は言いすぎかな)、こんなことを言っていたとは知りませんでした。"I can only agree. You probably have. "を岡山さんが「はい僕は同意します。たぶんそうなんでしょう。」としたのは名訳だと思います。

私は、大学院でしごかれたやり方をほぼ同時期に始めたヴァイオリンの練習に応用したらうまく行きました。それをさらにキューブ系パズルに応用しています。やり方の応用という点では、仕事での業務改善にもつながりました。どれも水準は稚拙なものですが、自分なりにそこそこ頑張ったことは決して無駄にはなりませんね。自分より上の人々と切磋琢磨すればなおさらだと思います。

キューブを、高い水準を目指して廻すことは決して無駄にはなりません。私が言うのもなんですが、みなさん、楽しんで頑張りましょう!

posted by じゅうべい at 10:59| Comment(0) | 日記

2021年12月03日

猛者恐るべし

FMC Advent Calendar 2021 もだいぶ枠が埋まってきましたね。私はもう一枠は難しいのでまたの機会に。せめてブロックビルディングくらいは習得しないと行けませんね。

Speedcubing Advent Calendar 2021 も盛況ですね。現時点でも猛者たちの恐るべき高水準の記事が目白押しです。…うえしゅうさんの記事は相変わらずここでは接続が拒絶されるので、読むことができないのが残念です。

それにしても 4BLDで非公式Sub4分 って信じられませんね。私は 4x4x4 は開眼でも 4分を超えることがよくあります。記憶用の“場所”が3x3キューブ96個分?!私はメモリースポーツとは縁がありませんが、15箇所覚えるのも大変そうです。それが 96箇所ではなく、3x3キューブ96個分?!想像を絶しますね。

>Xは440手順、Wは506手順なので、

スクエア1の上下前移動の新手順 6種をリストアップしたのが今年の1月、実戦投入できるようになったのが秋ですから、6手順に半年掛けたことになりますね。私が 4x4x4 の目隠し競技に挑むことは今生(今の人生)ではあり得ないでしょう。

アドヴェントカレンダーではありませんが、12/1 に青柳 吟さんという方が 「どうして目隠しで揃えられるの?」と訊かれたときのベストアンサー という記事も書かれましたが、一般人はあの記事を理解することはないでしょう。普通の人は「どうして 3x3x3 ルービックキューブを揃えられるの?」も分かってくれません。ベストアンサーは「特別な方法があって頑張ってそれを練習したからですよ」なのだと思います。

記憶力のいい人は、もともと記憶が得意で、記憶が楽しいから頑張って、いろいろな方法を習得して、ますます記憶するのが楽しくなっていくのだと思います。学校の勉強や試験だけでなく、楽器演奏も運動も(体の動きを言語化せずに覚えてそれを自由に再現できる)接客も(客を 3000人、名前と顔と容姿と好みを併せて覚えているとか)、結局は全て記憶なのだと思いますが…、私は無理しません。今の能力で過ごせる人生で充分です。

カレメオンさんの PLLのCP読み講座 は…、すみません、PLL を廻さないので分かりません。いえ、廻していてもたぶん分からなかったと思いますが…。これは Roux でいえば、second block を終えた後に廻す CLL (かそきゅーぶ では CMLL)の数種類の中から、辺合わせに適切なものを選んで廻す、というようなものかな、と思いました。私は CLL も ELL も一種類づつしか覚えていないので、選んで廻すことなどできません。あ、F2L も一種類しか覚えていません。Cube Voyage では、「F2Lをより効率よくするためには、1つのパターンに対して複数の手順を覚えて、使い分けることが重要です。」とありますし、要修行ですね。…いつやるんだろう?

面転八面体 (Face-Turning Octahedron, FTO) の世界記録、14.95 が出されたそうですね。私の単発ベストが 4:02、動画を見ていても「なんであのパズルをこんなふうに廻せるの?」という驚きしかありませんでした。北村暁さんが「FTO の大会をしましょう」と仰っています。あれば参加したいとは思いますが、人々の時間を奪ってしまうだけのように感じてしまっています。


posted by じゅうべい at 09:14| Comment(0) | 日記

2021年12月02日

FMC Advent Calendar 2021 2日目

この記事は FMC Advent Calendar 2021 の 2日目の記事として書かれたものです。
たむそんさん、今年も FMC Advent Calendar を企画してくださり、ありがとうございました。
初日は kits_さんによる FMC Advent Calendar 2021 (1) 思考過程 でした。
12/11 の記事も楽しみにお待ちしています。

3日目は…現在未定です。多くの方に気軽に参加していただければと思います。
ひらけんさんの 目標sub50 - [はまきゅ〜活動中](非公式) です。ご参加いただきありがとうございます。
他の方々もどんどん参加していただければと思います。

みなさん、こんにちは。一昨年の FMC Advent Calendar 2019 からキューブ関連ネタでブログを書くようになって、もう二年経つとは早いものだと思います。コロナ禍も続き、相変わらず大会にも出られず、キューブ界隈の方々とはほぼ全く面識がないままではありますが、みなさんのご活躍はいろいろと読んで楽しませていただいています。京都キューブオフ会 の主催者の望月シンジさん とメールでやりとりができ、鬼滅キューブ を紹介していただけたのは望外の喜びでした。

さて、FMC は tribox コンテストで 2020年 前半期は参加していましたが、その後は忙しさにかまけて参加も練習もしなくなり、ドミノリダクション (DR) についての文書を読んでもまるで理解できないままでいます。

ということで、去年同様に一切上達しなかった、ブロックビルディングもできないFMC超初心者ソルブをお目にかけましょう。未経験の方も「ああ、こいつよりはマシだ」と思っていただければ幸いです。

去年も書きましたが、そもそも、80手以下であれば記録は残るのですから、もっと多くの人々に FMC を楽しんでもらいたいと思います。CFOP などで、普通に解けば 50手台は出ます。そこで、F2L の順序を変えたらキャンセルを引いた、とかでも充分に楽しめると思います。

さて、お題のスクランブルは
(1) R' U' F B U2 B2 L' F2 R D2 F2 R F2 L F2 D' L B' F' L D U' B' L2 R' U' F
FMCadv1_0scrF.jpgFMCadv1_0scrH.jpg
右は透過して奥・左・下面が見えるようにしたものです。日本配色で青クロス、緑前なのはご容赦を。

このブログでの解法を”J式”と名乗っています。
その333 の回転記号としては 島内先生由来の方位を基準としたものを用い、/ の後またはカッコの中に WCA式表記を添えることにします。
notation_tb.jpgnotation_ew.jpgnotation_sn.jpg
さて、私はブロックビルディングができないので、クロスから普通に解きます。クロスだけを示すと以下の通りとなります。
FMCadv1_0scrOnlyCross.jpg
左列はクロスに影響がないので、廻してキャンセルを引けたらなどとも考えましたが、ますは素直に解いてみます。

t- b n2黄 e s緑 t b s2橙 n-赤 b- / U' D B2 R F U D F2 B' D'

クロスに 9手ってその時点でおかしいのですが、そのときには気付かず、大まじめにそれで廻していました。
FMCadv1_1crossF.jpgFMCadv1_1crossH.jpg

続いて F2L を入れていきます。順に、
FMCadv1_0F2L1E.jpg
左前・E: w- t w2 s- w- s  / L' U L2 F' L' F
FMCadv1_0F2L2F.jpg
左奥・F: t s- t s t2 w t w- / U F' U F U2 L U L'
FMCadv1_0F2L3K.jpg
右奥・K: n t- n- t2 e- t- e / B U' B' U2 R' U' R
FMCadv1_0F2L4H.jpg
右前・H: e t e- t s- t- s / R U R' U F' U' F

F2L を終えて以下のようになりました。
FMCadv1_2F2L4F.jpgFMCadv1_2F2L4H.jpg
世間の皆さんは OLL 24 (L F R' F' L' F R F') の y' 手順、F R B' R' F' R B R' を廻すのでしょうけど、J式では CFCE、F2L のあとは Rouxer ならご存じの CLL を廻します。

右列の位置が合っていて、左列の前後を交換する形なので、そのまま T2 を廻します。
FMCadv1_0T2.jpg
T2: e n e- s e n- e- s- / R B R' F R B' R' F'   

意外にも OLL 24 と似ていて驚きました。

すると、
FMCadv1_0TriOCW.jpg
あとはみなさんよくご存じの Ub perm、

三角正: s2 t e- w s2 e w- t s2 / F2 U R' L F2 R L' U F2   

で完成です。これは様々な手順がありますが、キャンセルも考えるとこれが一番手数が短いですね。

よって、

U' D B2 R F U D F2 B' D' // クロス (10/10)
L' U L2 F' L' F  // F2L #1 (6/16)
U F' U F U2 L U L' // F2L #2 (8/24)
B U' B' U2 R' U' R // F2L #3 (7/31)
R U R' U F' U' F // F2L #4 (7/38)
R B R' F R B' R' F' // CLL (8/46)
F2 U R' L F2 R L' U F2 // ELL (9/55)

となりますが、F2L #3 と #4 の間と CLL・ELL間でキャンセルが発生し、2手減らせました。

ですので、解答は

U' D B2 R F U D F2 B' D' L' U L2 F' L' F U F' U F U2 L U L' B U' B' U2 R' U' R2 U R' U F' U' F R B R' F R B' R' F U R' L F2 R L' U F2

の 53手となりました。

他にも試してはみたのですが…、自然に感じられたクロスで黄を先に入れる、

U' D R' U2 F2 B' D F' D

はクロス手数が減るものの結局は 57手、不思議なものですね。F2L #2 の左前を最初に入れるのは手数に変化がなく、初手に自由回転となる w, w-, w2 (L, L', L2) を入れてみるのも全て逆効果でした。なかなかうまくいかないものですね。

もっとうまく考えられたらもっと楽しいのでしょうけど、現状では私はこれでも充分に楽しめているので良いことにします。来年こそはもうちょっと勉強して FMC っぽい解答を出したいものですね。

それではみなさん、良いお年を!

posted by じゅうべい at 00:00| Comment(2) | FMC