J式スクエア1の隅位置合わせ時の辺移動についての続き、今回は上前と下前です。
そうそう、隅移動の頻度を集計してみたところ、上下前は全体の 45% を占めました。続いて、上前 15%, 下前 10%, 上対角下前・上前下対角がそれぞれ 10%, 上対角・下対角・上下対角 がそれぞれ 3%, 隅移動なしは 1% でした。全てが記録できているわけではありませんが、全ての結果とトリコンのみの結果がほぼ一致するので、だいたいこんなものでしょう。
集計には Excel の "=LOOKUP(1,0/FIND($D$1:$D$6,A1),$E$1:$E$6)" といった異様な函数を用いました。便利ですよ。詳しい説明は”教えて!goo"の記事をご覧ください。
上前と下前の頻度の差は不思議ですね。おそらく統計的に有意でしょう。私の廻し方の問題かもしれないので、他の方のデータもほしいところですが、まぁ、こんな記録をする人はそうはいませんね。
ともあれ、上前・下前の隅移動をするときに辺をどのように移動するかの手順を以下にリストアップしました。いつも通り、島内先生由来の方位システムで、前面を S, 右面を E, 奥面を N, 左面を Wと表記するのはご容赦を。
上前SW(基本、一般的な手順): / (3, -3) / (3, 0) / (-3, 0) / (0, 3) / (-3, 0) / (3, 0)
上前SE:(4, 0) / (0, -3) / (0, 3) / (0, -3) / (3, 0) / (-3, 3) / (-1, 0)
上前SN:(3, 0) / (0, 3) / (3, 3) / (0, 3) / (4, 0) / (3, 0) / (3, 3) / (3, 0) / (2, 0)
上前NW:(4, 0) / (3, 0) / (-3, 0) / (3, 0) / (0, 3) / (2, 5) / (1, 4) / (3, 3) / (-1, 0)
上前NE:(3, 0) / (3, 3) / (1, -2) / (-4, -1) / (0, 3) / (3, 0) / (-3, 0) / (3, 0) / (-3, -3)
上前WE:(1, 0) / (-1, -1) / (-3, 0) / (3, 0) / (1, 4) / (-3, 0) / (3, 0) / (2, -4) / (-3, 0) / (-3, 1) (中段替えあり)
下前SN: (0 ,-3) / (-3 ,0) / (-3 ,-3) / (-3 ,0) / (0 ,-4) / (0 ,-3) / (-3 ,-3) / (0 ,-3) / (0 ,-2)
下前NW: (0 ,-4) / (0 ,-3) / (0 ,3) / (0 ,-3) / (-3 ,0) / (-5 ,-2) / (-4 ,-1) / (-3 ,-3) / (0 ,1)
下前NE: (0 ,-3) / (-3 ,-3) / (2 ,-1) / (1 ,4) / (-3 ,0) / (0 ,-3) / (0 ,3) / (0 ,-3) / (3 ,3)
下前WE: (0 ,-1) / (1 ,1) / (0 ,3) / (0 ,-3) / (-4 ,-1) / (0 ,3) / (0 ,-3) / (4 ,-2) / (0 ,3) / (-1 ,3) (中段替えあり)
上前NW:(4, 0) / (3, 0) / (-3, 0) / (3, 0) / (0, 3) / (2, 5) / (1, 4) / (3, 3) / (-1, 0)
上前NE:(3, 0) / (3, 3) / (1, -2) / (-4, -1) / (0, 3) / (3, 0) / (-3, 0) / (3, 0) / (-3, -3)
上前WE:(1, 0) / (-1, -1) / (-3, 0) / (3, 0) / (1, 4) / (-3, 0) / (3, 0) / (2, -4) / (-3, 0) / (-3, 1) (中段替えあり)
手順は Jaap氏のスクエア1についてのサイトの Method 5, Phase 4 から流用しています。上下前と違って上前・下前は WE が鼓移動でなく交換できるので、判断は楽になりましたが、ちょっと長手順ですね。
下前SW(基本、一般的な手順): / (3, -3) / (0, 3) / (-3, 0) / (3, 0) / (-3, 0) / (0, 3)
下前SW(基本、一般的な手順): / (3, -3) / (0, 3) / (-3, 0) / (3, 0) / (-3, 0) / (0, 3)
下前SE: (0 ,-4) / (3 ,0) / (-3 ,0) / (3 ,0) / (0 ,-3) / (-3 ,3) / (0 ,1)
下前SN: (0 ,-3) / (-3 ,0) / (-3 ,-3) / (-3 ,0) / (0 ,-4) / (0 ,-3) / (-3 ,-3) / (0 ,-3) / (0 ,-2)
下前NW: (0 ,-4) / (0 ,-3) / (0 ,3) / (0 ,-3) / (-3 ,0) / (-5 ,-2) / (-4 ,-1) / (-3 ,-3) / (0 ,1)
下前NE: (0 ,-3) / (-3 ,-3) / (2 ,-1) / (1 ,4) / (-3 ,0) / (0 ,-3) / (0 ,3) / (0 ,-3) / (3 ,3)
下前WE: (0 ,-1) / (1 ,1) / (0 ,3) / (0 ,-3) / (-4 ,-1) / (0 ,3) / (0 ,-3) / (4 ,-2) / (0 ,3) / (-1 ,3) (中段替えあり)
上前手順を Excel で上下反転手順にして出力しました。さらに画面上の手順を廻して戻して確認しているので大丈夫でしょう。下前SW だけは、慣れもあるので立方体の迷宮の、上前SW の 2手めと 4手めを入れ替えただけの手順で廻しています。
問題は、上下前と違ってこれらの上前・下前手順はもともと上下前より長手順な上にさらに2手以上増えるものが多く、加えて、上前手順では目的の下段の辺の調整ができず、手順を覚えるだけのメリットがあるか疑問なところですね。
あ、私は "/" ごとで 1手と数えます。
SE交換は こうさんの仰るように 1ずらしで対応できますが、変形の度合いから私は別手順で覚える方が間違いにくく感じ、それならこちらの手順でも問題ないとも感じています。
SN交換は既存の手順ではできなかったと思うので、追加するならまずはこれからかもしれません。次が NE、その隅は移動しないので判断しやすいように感じています。あとはおいおい、気が向いたら覚えても悪くないかもしれません。