2021年09月22日

S式、世界一周〜結び

前回の PLL の E、隅平行手順について で私がやたらと左右の薬指を使って前面 (F, F') を廻すようになったのは、世界一周、R B L F / F' L' B' R' を廻す必要に駆られたことも大きいでしょう。背面を廻すためには握りは深くせざるを得ず、そのときには前面は薬指で廻さざるを得ませんでした。

現在はほぼ全く見聞きすることもなくなったその世界一周ですが、当時は一世を風靡したもののようです。

以前も紹介したように島内先生のS式は辺合わせを全て“結び”、世界一周と上面廻しを共役した手順、で合わせていきます。

基本の“結び”が、R B L F U2 F' L' B' R' U2
結び.jpg
ここで U2 と世界一周を入れ替えた、R B L F U2 F' L' B' R' U2 で移動方向が逆になります。初めて廻したときには驚き、感動したものでしたね。

ここで、前面の反時計廻しから廻す、F' L' B' R' U2 R B L F U2 にすると
結び_裏.jpg
左奥−右前の対角線を対称面とした鏡対称移動となります。島内先生のS式では“転回系”と呼ばれていました。これも上面廻しを先に回せば逆移動となります。

上面回転を 90° にした R B L F U F' L' B' R' U' が正三角結び、
正三角結び.jpg
これも上面廻しから始めると逆移動になります。前面反時計廻しから始める転回系、F' L' B' R' U' R B L F U は
正三角結び_裏.jpg
向きの把握が難しく、私は嫌いでしたね。

正三角結びとその転回系を続けて廻すと、右上と前右の二辺だけ向きが変わります。20手かかりますが、David Singmaster の隣辺向き替え、R' U2 R2 U R' U' R' U2 L F R F' L' (13手) が得られるまでは重宝した手順だったようです。

また、上面の回転を反時計方向 90° にした R B L F U' F' L' B' R' U が鈍角結び、
鈍角結び.jpg
移動はややこしく感じましたが、正三角結びのような混乱はなく、重宝しました。指も廻しやすいですね。これまた上面廻しから始めると逆移動になります。

前面反時計廻しから始める転回系、F' L' B' R' U R B L F U' は
鈍角結び_裏.jpg
という移動になります。

まとめると、

結び:R B L F U2 F' L' B' R' U2 / 結び 逆:U2 R B L F U2 F' L' B' R'
結び 転回系(結びの裏):F' L' B' R' U2 R B L F U2 / 裏結び 逆:U2 F' L' B' R' U2 R B L F

正三角結び:R B L F U F' L' B' R' U' / 正三角結び 逆:U R B L F U' F' L' B' R'
正三角結び 転回系(裏正三角結び):F' L' B' R' U' R B L F U / 裏正三角結び 逆:U' F' L' B' R' U R B L F

鈍角結び:R B L F U' F' L' B' R' U / 鈍角結び 逆:U' R B L F U F' L' B' R'
鈍角結び 転回系:F' L' B' R' U R B L F U' / 裏鈍角結び 逆:U F' L' B' R' U' R B L F

共役することで上面だけの三点移動にすることができます。以下は J式で日常的に使っている手順で、

三角正n始 (右→前→左移動, 右・左向き替):B L F U' F' L' B' R' U R (鈍角結び を R' () R で共役)
三角正w始 (右→前→左移動, 右・前向き替):L U L' B' R' F' U' F R B (裏鈍角結び 逆 を 90°ずらして L () L' で共役)
三角反n-始 (左→前→右移動, 右・左向き替):B' R' F' U F R B L U' L' (鈍角結び 転回系を  90°ずらして L () L' で共役)

もしかしたら、目隠し競技の手順開発で有用になる可能性があるかもしれませんね。

posted by じゅうべい at 11:30| Comment(0) | 手順333