四階面転八面体、Master FTO、
J式での各部位の名称は、前回の繰り返しになりますが、
左から順に、隅 (corner), 中 (center), 辺 (edge), 翼 (wing), 塁 (bank)、とします。面と面の境界は”稜”とします。
回転記号も再計します。面転八面体 (Face-Turning Octahedron, FTO) の J式記号を踏襲して、
北村暁さんのセンター三点交換手順 はこの回転記号で表すと、
回転記号も再計します。面転八面体 (Face-Turning Octahedron, FTO) の J式記号を踏襲して、
面を正面から見て時計廻しはそのままで、反時計廻しの場合は"-" を添えます。本来は右肩付なのですが、このブログでは肩付きが表示できないのでそのまま添えます。最外層とその一層内側を同時に廻す場合には & を添えます(図の t&)。
内層を二層まとめて廻す場合はe#・w# のように(この図の大きさでは見にくいのですが)# を添えて表すことにしました。
最外層の一層内側を廻す場合は j を添えることで示しています。Sj は分かりにくいのですが、下の右図の、灰色に着色している部分が回転します。
ej ij- で e#, ej e で e&, などと複合的に廻すこともできます。
北村暁さんのセンター三点交換手順 はこの回転記号で表すと、
s t- (sj n- sj n)^2 t s-
となります("^2" はカッコ内を二回繰り返す意味で、一般的には "x2" とも表されます)。
”疑似”三点交換と繰り返し言われているように、実際には中が T(上面)→E(右前面)→W(左前面)と時計回りに移動するだけでなく、W面の三つの辺も時計回りに移動します。…矢印が見にくくてすみません。ただ、完成直前に中合わせをするのであれば、もうこの三辺は同じ色になっているので、移動しても気にせずに済みます。これが”疑似”の意味するところです。…他にも移動しているところがあったらごめんなさい。一応はいろいろ確認したのですが。
一般的な辺の三点交換(いつもと表示向きが異なっているのでご注意を。中央の三角が T面(上面)です)
は世間の動画(SuperAntoniovivaldi さんの動画なら 3分過ぎくらい)にもあるように
(e t& e- t&-) ej (t& e t&- e-) ej-
が廻しやすいと思います('21.9.29 の記事、”Master FTO の試し解き”に改良手順を載せました)。最後は e&- で廻してよいでしょう。北村暁さんの中三転交換に付随して起こる辺移動を用いてもいいのですが、そちらは手数が 2手多いのと、なにより sj が廻しにくいので、無理しなくていいと思います。
翼合わせに関しては、前半の 6〜7組までは、既に揃っている翼の組み合わせを I面(左奥面)・E面(右前面)に退避させつつ、ej・ej- で
といった感じで合わせていっていいでしょう。揃っている翼がこの回転列上にないよう、よく確認しておきたいですね。
この方法で残り 6組、意外に 7・8組目まで揃うことがあり、その場合は残り 4・5組となります、そこまで揃ったら翼合わせ手順を用いましょう。
ij- (ej n ej- n-) ij (n ej n- ej-) (これに関しても、'21.9.29 の記事、”Master FTO の試し解き”に改良手順を載せました)で
色の組み合わせは任意のものですが、SW稜の上→TN稜の奥→NA(背面)稜の下、と翼が 3つ移動していき、SW稜の上側の翼がTN稜の前にある翼と、TN稜の奥の翼がNA(背面)稜の上側の翼と、NA稜の下の翼はSW稜の下にある翼と組になります。
残りが 5組または 4組の場合は一回では翼が全て揃いません。そのときは、一組が合えばいいことにして、とにかく揃ってない翼の組み合わせを SW稜,TN稜,NA稜に置くことだけを意識します。
4x4x4 の辺合わせと違い、向きを気にしなくていいのはありがたいですね。配置して手順を廻せば揃います。まぁ、この辺りは実際に廻してみれば分かっていただけると思います。…4x4x4 も、5x5x5 のウイングエッジ同士の合わせでも、反転することはありえませんね。'21.9.24、お詫びして訂正します。
実際のMaster FTO の揃え方は、翼合わせ最初の 6〜組→手順を用いての翼合わせ→辺を翼と揃える→FTO として解く→中合わせ、となるでしょう。FTO として解いているときに、辺位置合わせを複層廻しで廻すときにトラブルが発生しやすいのでご注意を。
スクランブルは、正式には長めの手順を廻すべきとは思いますが、軽く崩す程度であれば、csTimer の Other (Special の一段上) にある FTO のスクランブルを、全て内層回し手順、つまり e (R) を ej に置き換えるように廻せば、そこそこ充分にスクランブルできている気がしています。
タイムを計ってみたら 22分41秒、現状ではこんなものでしょう。FTO 部分をもうちょっと速く廻せれば違うと思うので、そちらを練習し直したいと思います。