2021年08月24日

マスターピラミンクスの発展的解法

4層のピラミンクスであるマスターピラミンクス Master Pyraminx
MasterPyra_YG.JPG
の発展的解法についてです。前回、Kit Clement さんの動画Harsha Paladugu さんの動画 を紹介させて頂きましたが、まぁ、私が動画を見て理解できるわけもないので、なんとなくのイメージと私の勝手な解釈で解説させて頂きます。

雰囲気としては、
MasterPyraF_edge.jpg
こちらを辺、
MasterPyraF_wing.jpg
こちらを翼としたとき、辺と翼の三つ組みを、4x4x4 の Yau のように(ちょっと違うかも)合わせていきます。

毎度のことになりますが、J式回転記号は以下の通りです。ピラミンクスのものを流用しています。頂点とその次の層だけ廻す場合はそのまま、さらにもう一層、面以外の三層を合わせて廻す場合は & を添え字に加えます。反時計廻しの場合は – (WCA記号なら ' )を添えます。2回ぶん廻す、つまり 240°回転は、ピラミンクス系ではあまり用いられませんね。
Pyra_notation.jpg
(WCAのスクランブル時の回転記号表記の場合、それぞれ、n→B, e→R, w→L, t→U)
ただ、この辺と翼の合わせにおいては面も廻したくなりますね。立方体で言えば 3x3x3 のように感じます。普通のピラミンクスが 2x2x2 に相当するかもしれません。面廻しの記号については
MasterPyraminx_NoteFTurn'.jpg
というのでいかがでしょう?s と b(この回転方向は上から見たもの)は島内先生の S式の方位に由来し、i は J式メガミンクスや J式面転八面体 (FTO) の回転記号を流用しました。十二支の亥に由来します。では右面は?n と e の間は丑(うし)なので u を考えましたが、世間の人々をさらに混乱に陥れそうなので、普段使われていない c を、丑の読み、チュウより採用しました。…実際には、あまりこの面廻し記号は用いませんが。

さて、私がいろいろ試してみた感じとしては、奥の稜の翼を右前稜か左前稜の辺と合わせるのが良さそうです。
MPyraWingEdge_t.jpg
なら  t (U) で、
MPyraWingEdge_t-.jpg
なら  t- (U') で合います。

右前で合わせるなら奥の右面と右前の前面の色が同じになるようにします。左前で合わせるなら、奥の左面と左前の前面の色を揃えます。当然と思われるかもしれませんが、把握しておくことは重要ですね。

反転してしまうようであれば、s, s- (F, F') で逆側で合わせるようにします。底面にある場合は b, b–, e&, e&–, w&, w&– (D, D', Rw, Rw', Lw, Lw') も駆使しましょう。

ここで、どうせなら 2組を同時に合わせたいものですね。
MPyraWingEdge2_t'.jpgMPyraWingEdge2'_t.jpg
はどちらも t (U) で翼が二つ辺と合います。
MPyraWingEdge2_t-.jpg
なら t- (U') で翼が二つ辺と合います。

右前で合わせるのなら w& (Lw) と b (D) とその反時計廻しは奥稜と右前に影響しません。 うまく配置しましょう。また、合わせ始めではあまり発生しませんが、揃っているものを崩さないようにするためにも、底面及び揃える稜の逆側の稜の合わせは重要になります。

ただ、無理に全ての翼と辺の組を二つづつ合わせる必要もありません。奥稜の辺と翼が反転している場合など、まずは一つ合わせてしまう方が良いことも多発します。

前回お話ししたとおり、2. 翼の最後の三つは三点交換で合わせるのが良いでしょう。基本形に合わない場合も多発しますが、w&, e& (Lw, Rw) で一つを前面下に移動して共役できることが多いですね。それについてはまた次回に。

私は J式Polish VL4E で解くので気になりませんが、普通の方は上面三点交換か前面の左右向き替えになるのでしょうか?Harsha Paladugu さんの動画 に同時に中心を合わせる手順がいろいろと示されていました。どうも中心三点交換手順がないので、他を犠牲にしながらでも合せてしまい、最後にズレてしまったところ(右下とか)を調整する感じのようです。

その中心三点交換手順はドイツ人の Roland Frisch さんが用意してくれました。ありがたいことですね。ただ、私がどうして以前のように変形してしまったかは忘れました。向きを替えただけの以下の方が分かりやすいですね。

上 3センター時計廻し
MPyra_CenterOCW.jpg
(w&– ej w& ej)^2 / (Lw' Rw R' Lw Rw R')x2

上 3センター反時計廻し
MPyra_CenterCCW.jpg
(e& wj– e&– wj–)^2 / (Rw Lw' L Rw' Lw' L)x2

ただ、せっかくですので、Paladugu さんの動画 の手順も掲載しておきましょう。文字だけなので、詳細は実際に廻してみるか、動画でご確認ください。"/" のあとの WCA表記では、動画に合せて、二層廻しを文字のみ、面廻しを w を添えて示しているのでご注意ください。さらに、[l]・[l'] は L・L' 方向の持ち替えになります。

上時計・奥替え
 中不変:(w& e&– w&– e&)(t& e& t&– e&–) / (L R' L' R)(U R U' R')
 中 左と前・右と下交換:w& t& e& t&– e&– w&– / L U R U' R' L'

上反時計・奥替え
 中不変:(e&– w& e& w&–)(t&– w&– t& w&) / (R' L R L')(U' L' U L)
 中 左と前・右と下交換:w& t& e& t&– e&– w&– / L U R U' R' L'
 中 左と下・右と前交換:e&– t&– w&– t& w& e& / R' U' L' U L R
 中 左→前→右&右下時計捻り:(e& w& e&– w&–) e&– (t&– w&– t& w&) / (R L R' L') R' (U' L' U L)
 中 左→下→右&右下時計捻り:w& n&– e& n& w&– / Rw R' U R Rw'
 中 左→前→下&右下時計捻り:n&– w& e& w&– n& / [l'] R' L U L' R [l]
前左右向き替え
 中 左と前・右と下交換:(w& e&– w&– e&)(t&– e& t& e&–) / (L R' L' R)(U' R U R')
 中 左と下・右と前交換:(e&– w& e& w&–)(t& w&– t&– w&) / (R' L R L')(U L' U' L)
 中 左と右・前と下交換:(w& t& w&– t&–)(w& e&– w& e& w&)/ (L U L' U')(L R' L R L)
 中 左→前→下&上・右反時計捻り:t&– w& n&– e&– n& w&– / U' Rw R' U' R Rw'
 中 前→右→下&上・右反時計捻り:t&– n&– w& e&– w&– n& / U' [l'] R' L U' L' R [l]

逆手順・鏡手順などでもうちょっと増やせますが、マスターピラミンクスのためだけにこれらの手順を覚えられる人も少ないでしょう。無理しなくていいと思います。

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posted by じゅうべい at 11:10| Comment(0) | ピラミンクス