2021年07月02日

David Gear 解法1:隅歯車を 2x2x2 で

デビッドギア、David Gear's cube
DavidGear左黄右列青白.JPG DavidGear歯車小回転.JPG
について、J式ではまず 2x2x2 部分を解いてしまいます。

回転記号はいつも通り、島内先生の S式に由来した J式表記で、
DavidGearNoteETS'.jpgDavidGearNoteWNB'.jpg
歯車以外は普通の 2x2x2 として、左図の t (WCA表記で U), e (WCA表記で R), s (WCA表記で F)、中央図の w (WCA表記で L), n (WCA表記で B), b (WCA表記で D)で、それぞれ、反時計廻しをする場合は"–"を本来は肩付きで表記しますが、このブログでは肩付きを利用出来ないのでそのままで示します。できるだけ、WCA表記をカッコ書きか / のあとに併記しようと思います。

DavidGearNoteGear'.jpg
歯車の回転については、一面分(120°)時計廻しを "+"、反時計廻しを "–" で表すことにします。e – と e– が全く異なる(一つめが右面時計廻しのあと歯車を反時計廻し、二つ目が右面を反時計廻し)ので、どうぞご注意を。世間では G, G' で表すことが多いようです。

V1 を想定しているので、稜の小片は着色していません。

さて、隅歯車合わせは 2x2x2 なので普通に解いていただければ問題ありません。今の私なら Guimond で解くべきですね。底面に対面色、私はこの David Gear では青−緑を選ぶことが多いです、を下側に三色底面向き・一色側面向きで揃えれば、上面は OLL で揃う向きになります。私なら Guimond 専用手順を使うでしょう。完全に揃える必要はありません。そこで、残った一隅が”揃わない向き”に隅歯車を廻して解き直せば、隅歯車は揃います。”揃わない向き”の隅歯車がなければ、向きは合っているので、あとはそのまま一色化→PBL(もしくは HD の NLL手順)で揃えれば良いでしょう。

ただ、まぁなんとなく私はこのパズルを普通に解いてしまっていました。下段は出迎え→上面は Niklas で位置合わせ・Sune, anti Sune, Pi で向き合わせ、です(ここでは位置移動がない Sune, anti Sune, Pi を私は S=, aS=, Pi= と表記しています)。パズルとして、知らない人に示すときにはその方が良いかもしれませんね。

さてその場合は、向きが合っていない隅を左上奥に置き、その隅が上を向かない向きに歯車を廻します。それが
+ だった場合、
aS= (e– t– e t– e– t2 e t2 / R' U' R U' R' U2 R U2) で上面に合っていた三隅を元に戻し、
合っていない一隅を n b n– (B D B') で下段に落とし、
それを b2 w– b w (D2 L' D L) で上段に戻して、x2 で下面を上面に向けて、
Niklas (e– t w t– e t w– t– / R' U L U' R U L' U') → Pi= (n– (e– t– e t)^2 n / B' (R' U' R U)x2 B)、
最後に t2 (U2) で上下段の側面を合わせます。

– だった場合、
S= (w– t2 w t w– t w / L' U2 L U L' U L) で上面に合っていた三隅を元に戻し、
合っていない一隅を w– b– w (L' D' L) で下段に落とし、
それを b2 n b– n– (D2 B D' B') で上段に戻して、x2 で下面を上面に向けて、
y 持ち替えのあと、
Niklas (e– t w t– e t w– t– / R' U L U' R U L' U') → Pi= (n– (e– t– e t)^2 n / B' (R' U' R U)x2 B)、
こちらは最後の側面合わせが不要となります。

こんな感じでこのパズルをいじっているといろいろ慣れてきて良いですよ。ぜひお試しを。

このデビッドギア David Gear の醍醐味である面歯車の移動については次回以降に。そんなに長くはならないと思いますが…。

posted by じゅうべい at 14:36| Comment(0) | 歯車