2021年06月28日

David Gear、解法動画とその概要の紹介

Puppet1_solved.JPG Puppet1_te.JPG
について、魔術方塊 で取り扱っていたので、コメントで私のブログを紹介したところ、
> 日文實在看不懂,不過這個人的圖好漂亮。

とのお返事を頂きました。さっそく Google 翻訳にぶち込んでみたところ、

>日本語は読めませんが、この人の絵はとても綺麗です。

まぁ、そう言っていただけるのはとても嬉しいです。ちょっと難しいパズルではありますが、面白いので、もっと広く楽しんでいただきたいと思います。

…私が参考にした中国語のサイトを紹介したら、魔術方塊で引用している動画サイトと同じ作者の手順だろうと指摘されました。全部読み切れてないのがバレバレですね。

さて、デビッドギア、David Gear's cube
DavidGear左黄右列青白.JPG DavidGear歯車小回転.JPG

についてですが、前回の私の紹介に二点訂正を。

1. 稜の小片にステッカーが貼ってある V2 と、その部分にステッカーが無い V1 は 3x3x3 と Void Cubeービックキューブ簡単6面完成攻略法”による解法はこちら)の比較と同じで、単純にどちらが難しいというのは難しいですね。3x3x3 でセンター交換状態になっていても Void Cube なら完成ですし、一方で、3x3x3 ではありえないパリティーに Void Cube なら戸惑うことになります。TORIBO の商品紹介にある「辺の中央にある最も小さなステッカーが追加されたことで難易度が変化しています。」という表現が冷静で正しいように思えます。

2. WCA公式競技に推奨できるほど速解きに向いている、とは言い過ぎのように感じてきました。充分に廻しやすく、引っかかることも少ないのですが、解くには長手順を多数回、辛抱強く繰り返していかないといけません。タイムトライアルにはちょっと厳しい気がします。いえ、そうか、7x7x7 などもそうかもしれませんね…。先週の TORIBOコンテストの 7x7x7 の上位4人は4分を切れているので、David Gear もやりこまれたら、それくれらいで解けるようになるかもしれません。

解く人が少なすぎて有用な手順が開発されていないことも大きいでしょう。一般に広まったら違ってくるかもしれません。

解法動画については、David Gear Cube Tutorial が一番明快かもしれません。二点交換x2 の一手順だけでひたすら合わせていき、隅歯車と面歯車が揃ったら 2x2x2 として解くという単純さです。確実に解ける解法は良いものだと思います。ただ、これは V2 だからできる(隅歯車の向きを稜小片と合わせてから始める)解法で、V1 では、たとえば魔術方塊の解法ページで紹介されている、一隅 120°向き替え状態が発生します。「終わったー!」と思ってこれが発生していたら目も当てられません。

V1 で解いている動画を見つけましたが、やっていることは同様でした。怖くないのでしょうか?あとこれらの解法では、なぜか前面回転(J式の s、WCA表記の F)を廻します。動画を見ていても、ものすごく廻しにくそうです。中国語の bilibili の動画でも同様でした。魔術方塊では 90°傾けてそこを上面廻しにしています。こちらが廻しやすいのは間違いなく、トリガー(人差し指ではじく廻し方)も使い放題となります。私もそちらの手順を愛用しています。

それにしても、私が入手してから 7年経って、世間の解法に全く進歩がないことに驚きました。このパズルは、様々な手順で面歯車がダイナミックに移動するのを楽しむものだと思っていました。

せっかくなので、このパズルについての私の異様な解法も紹介してみたいと思いますが、それはまた次回に。

posted by じゅうべい at 09:51| Comment(0) | 歯車