2021年06月08日

Crazy Gear、瘋狂歯輪の廻し方

QiYi Crazy Gear、世間では Crazy Gear Cube の方が通りがいいようです。中国語名称を日本の漢字で書くと”瘋狂歯輪”ですね。
CrGearWRB.JPG 瘋狂歯輪.JPG

解法サイトは中国の動画サイト Bilibili なら瘋狂歯輪魔方教程、YouTube なら Crazy Gear Cube Tutorial が分かりやすそうですね。…結論として、私は見ても全く理解出来ませんでした。

このパズルの特徴として、Master Pyramorphix や Axis Cube のように変形することが挙げられます。上記動画サイトの解法でも、私は彼らがどこを廻しているのか、見ていて分からなくなってしまいました。

一方で、このパズルは意外と簡単です。気がついたら完成してしまっているのです。最初に戻せてしまったときには驚きました。なんとなく Y交換子(sledgehammer)っぽく廻していたら揃ってしまったのです。

上記動画サイトでは「こことここがこうなっているから、こうすればいいよね」とすごく丁寧に指差し確認して示してくれていますが、「すみません、わかりません、勝手にやらせてもらいます」という感じになりました。まさに J式、理解力の足りなさから世間と合わせられない、典型的なパターンとなりました。

回転記号としては以下の、J式スキューブの回転記号を流用します。
Skewb_rotation.jpg

Timur Gear Skewb と異なり、このパズルは n と m は本当に廻せません。上記動画サイトでは奥下の a (図では示していません)を多用しているようですが、J式では廻しません。w は g とほぼ同じ回転動作になりますが(その後、持ち替えが発生します)、基本的には用いません。使うのは e, g, s, o とその反時計廻し("–"を、本来は肩付きで表示しますが、このブログでは肩付きができないのでそのまま示します)だけです。

基本の持ち方は最初の写真から y2(水平 180°回転)した、
CrGearWOG.JPG
青赤白隅が奥上にくるようにします。…このパズルの黄橙緑は私にはそこそこ苦手な色合いですね。識別出来ないわけではありませんが、そこが主要な判断にならないように廻しています。

e- を廻してみると以下のようになります。
CrGear_e-h.JPG CrGear_e-.JPG
左側が少しだけ捻った状態で、右側がきちんと廻しきった状態です。廻しが甘いと他の隅を廻せなくなります。

g- も同様に廻してみましょう。左が少しだけ、右が廻しきった状態です。
CrGear_g-h.JPG CrGear_g-'.JPG

ポイントは、面と面の境にある稜線上の 4歯状の小片(以下、稜(りょう)とします)
CrGearEdge.jpg
がきちんと稜線上に来るまで廻すこと。もしくは 6歯の歯車
CrGearFaceWheel.jpg
が他の 6歯の歯車があった場所に来るまできちんと廻すこと、です。「これくらい」と思う感覚よりやや多めに廻すくらいで丁度良いと思います。

6歯の歯車は面にある面歯車と稜にある稜歯車があります。位置的に相互互換が可能ですが、面歯車は 6方向、様々な向きを向いて楽しませてくれる一方で、稜歯車は普通に解いていたら正しい向きか反転状態のどちらかしか取りません。

稜は 4歯の歯車のように見えますが、歯車として他と噛んでいるわけではないので、状態としての向き替えはありますが、回転時には向きを替えずに素直に移動していきます。…なかなか稜の向きを変えられないのが困りものです。

あとは、写真ではあまりうまく写ってはくれませんでしたが、このパズルは内部構造(コア)が見やすいので、継ぎ目が揃っていれば廻せる、と確認することが出来ます。うまく廻せなかったら、揃うところまで微調整してみましょう。

他の構造としては、蝶のような形の小片(以下、蝶とします)、
CrGearButterfly.jpg

および、奥上隅と前下隅にある 6歯の歯車を受ける小片(以下、隅とします)
CrGearCorner.jpg

があります。

蝶と隅は位置を相互互換しますが、意外に頑固で廻ったり向きを替えたりしません。しているように見えても、いじっていたら元に戻っていたりします。

ちょっと長くなってきたので、解法の詳細はまた次回に。

posted by じゅうべい at 12:55| Comment(0) | 歯車