の復旧”不可”状態についてですが…、再現できなくなりました。
シリコンスプレーを塗布して引っかかりにくくなったのと、気をつけて廻すようになったのもあるでしょう。無茶をしなくなりました。自分ではできなくなったので、妻にやってもらったら「ああ、いまギチギチ言わせて無理に廻している」というのが感じられ、見事に二隅を復旧不可能な向きにしてくれましたが、その”無理に廻す”がどうにも再現できませんでした。
以下の、J式スキューブの回転記号、
ちなみに、単に稜と歯車の向きが異なるだけでは“復旧不可能”状態ではありません。
で言えば、m のあとに w- を廻すときに発生しそうですが、どのくらいの状態でどう無茶をすればいいのか分からず、コアがギチギチ言っているのを見ていると「割れたらどうしよう」と恐ろしくなって無理に廻せなくなりました。
ちなみに、単に稜と歯車の向きが異なるだけでは“復旧不可能”状態ではありません。
上白前緑右赤から e2 して y 持ち替えしただけの状態です。上面手前の二稜は青、前上の歯車は赤が上を向いています。ただ、これは問題がない状態です。
この Timur Gear Skewb は解法手順として六面の稜を全て揃えることから始まります。稜の色が揃っていないときの歯車の色は、向きが合っているかどうか判定できません。いえ、達人は判断できてしまうかもしれませんが、普通の人は無理する必要はないでしょう。
また、四つの歯車が全て同方向に向き替えをしていたら、それもまた復旧可能です。このことについては TORIBストアのレビューで さかいさんも仰っていますね。
上面の稜は全て黄色、やや分かりにくくて申し訳ありませんが、前面の稜は全て橙、右面の稜は全て青、揃っています。このときに前歯車は本来は上黄・右青・前橙を向いていなくてはいけません。
すわ、崩壊状態か?とも思われますが、
歯車を四つとも同じ向きに二分の一回転、60°向きを替えることは可能です。多少慣れが必要ですが、奥から順にやると良いと思います。奥下→右上→前下、となんとなく捻っておき、それに従う感じで左上も捻られてきてくれていたら丁度 60°廻った位置に全ての歯車の向きを揃えます。これならこのパズルに無理をかけることなく廻せるので、正規の廻し方と言えるでしょう。
もちろん、この状態から普通に廻すことができます。
左が e -0.5、右上を反時計回りに 60°、右がさらに 120°まで廻した状態です。
その後、いろいろ試してみました。奥下・前下だけ捻って右上・左上をそのままで廻せないか?奥下・右上・前下を捻って左上だけそのまま廻せないか?などといろいろやりましたが、無理なく廻すのは難しそうです。どうしても四隅廻ってしまいますね。
ですので、“三隅が異様な向きに捻られている”は本来はあり得ません。そこからこの四隅向き替えをすれば、最低限二隅は揃います。
ちょっとだけ m回転して w を無理矢理廻せばコアが浮き上がる感じでひしゃげてきます。このパズルに慣れていない頃はきちんとした位置に至る前に、もしくは行きすぎてから別の軸を廻してしまうことが往々にしてあり、それが”ジャムった状態”を引き起こしてしまうようです。廻している軸の歯車面がちゃんと上を向く、もしくはちょうど稜を上に向ける角度にし、確認してから次の軸を廻すようにすればトラブルは軽減されると思います。
ちなみに、どうしても直せない向きの隅の歯車は引き抜いて向きを合わせて戻すことで復旧できます。ネジ止めではないので気軽にできます。ジャムってどうにも廻せないときにも有効な解決法となります。もちろんこのパズルを解く上での正当な対応ではありませんが、3x3x3 でもポップしてしまったら填め直すしか有りませんね。それと同様に対応するので良いと、今は考えています。
解法手順についてはまた次回に。