J式4x4x4 の続き、最初のセンター(四つ組み)ができたら次はその対面のセンター(四つ組み)を揃えます。
いちおう、いつもの J式回転記号について再掲しておきます。相変わらず超基本的なところから。揃えたことがない方から 5分を切りたい程度の方まで向けになっています。

その面を正面に持って時計方向に 90°廻すことを基本とし、反時計方向に回す場合は "–" を、180°回転では "2" を添えます。
内層を廻す場合は j を、外層と内層を同時に廻す場合は & を添えます。
併せて示す WCA表記では内層回しは小文字で、複数層廻しは w を添える表記を用います。反時計廻しは " ' "で示します。
配色は日本配色の青クロスです。世間の多数を占める世界配色の方々は黄と青を入れ替えてお読みください。今回は白は分かりにくいかもと思い、白に相当する小片を灰色で示しています。
対面センターは、最初に作ったクロスセンターを底面に来るように持ち替えてから、それを崩さないように気をつけつつ上面中央の 2x2 = 4つを揃えます。これまた一番丁寧な説明はやはり ルービックキューブ簡単6面完成攻略法 ですね。
側面に棒ができていたら、上げて、よけて、戻す、いつもの 3手一組手順、
e& t2 e&– (Rw U2 Rw') で底面を崩さすに棒を上面に上げることができます。
棒を上げるときに上面に入れたい色がなければ何も気にせず上記手順を廻しましょう。その場合、側面に棒ができていなかったら
なら t& (Uw) で、
なら e2 t& (R2 Uw) で棒を作りましょう。一つづつ上げていくのはさすがに無駄が大きすぎますね。
棒が上にできた状態で 3つめを上げる場合も同様に、上げる手順で棒をよけ、上がったものをどかして、元に戻す、同様の手順を用います。慣れたら無意識に行いますが、“棒を回転方向に合わせる”、回転の動作で棒が背面に移動するように、というのが重要です。
手順としてはほぼ同様に、e& t– e&– (Rw U' Rw') で底面を崩さすに 3つめを上面の棒に加えることができます。側面に棒ができた場合も、できている棒を上げる棒でよけられる位置に合わせて、
e& t2 e&– (Rw U2 Rw')、
上面に 1つだけ小片があり、それを維持して側面の棒を上げる場合も同様です。
e& t2 e&– (Rw U2 Rw') でできますね。
上面に 3つが揃っていて 4つめを上げる場合は、その 4つめを棒を押し出す位置でかつ上げたときに上面に棒ができる位置に置き、
e& t– e&– (Rw U2 Rw') で上面に対面色の四つ組みを揃えることができます。
このあたりはいろいろアレンジもできるので、w&– (Lw') で上げたり、右面から n& (Bw) で上げたり、その場の状況でいろいろ工夫ができることでしょう。
先週の TORIBO Contest 2021 前半期 第12節 その1のスクランブル、
D' F2 B2 D R2 U2 L2 U L2 D2 F' U L B2 U2 L U2 R2 F Fw2 Rw2 L D' Rw2 Uw2 L' D2 Rw2 B2 Uw2 L U' B' L' R2 Fw' U2 Fw Uw L2 R' Fw' D2 R
で青白のセンターだけを示すと、
これはみなさん、廻しやすかったことでしょう。s t&– e– t& (F Uw' R' Uw) で青が右面に揃います。
上面の白が元に戻ってくるのも読みやすくていいですね。
さらに、s& t– w2 s&– (Fw U' L2 Fw') で白も左面に揃います。
ここまで読みやすいクロス&対面センターも珍しく、参加者のみなさんもインスペクションで楽に読み切れたと思います。
多分割では残りの側面センターまでは底面&上面センターは側面に置くので、最初の四つ組みを底面に作る必要性はありませんが、3x3x3 で底面クロスに慣れた方は、まずは同様にクロス色を底面に作るのが分かりやすくて良いのでは、と思います。